見出し画像

50曲目 POP UP STORE開催してみた

まるでYOUTUBEの企画みたいなタイトルですが、購読者さんからご依頼あったPOP UPしてみてどう言った狙いやどうやって集客してるかなどを今日は書いてみたいと思います。

Chat GPTの登場により、とにかく簡易的な企画書やパワポ使った提案書なんかは簡単に作成できるようになった昨今。

これからの時代はAIとの戦い。

そうした事から、よりアナログ体験にどのくらいの人が求めてるのかを計るに問屋町はとても参考になると思い、この場所をセレクト。

やはり大切なのは、僕の体験、体感したことはChat GPTには書けないと言うこと。この生の情報はこれからとても重要になる予感がします。

これからのポイントになると思いますが、大切なことは、この記事含め、新鮮な情報にどうアクセスできるか。人間的な出会いも一緒で、非常にニーズ的に近いところがあると思います。

POP UPするにあたり改装工事中に問屋町店舗の活用についての打ち合わせから段取り。

その後にメニュー構成決め、器具の活用方法、確認、問屋町の近隣の方や常連さんなどの意見を参考に組んでいきました。

まずスタッフの手が取られる、仕込みに時間がかかるなど、普段使い出来ないこの場所でどうまわしていくか。さらに、週末のみの営業でどう集客するかをしっかり段取り。ここミスると大体すべりますw

そこで、オペレーションは簡易的に、仕込みもさほど必要ないメニュー構成を組みました。

当然、中山下テラスらしさも提案したいので、人気の焼肉屋"ひだや"さんとコラボして、タン先のつくね串をチョイス。この商品なら、車での来店が予想されるお客様にも、ハンドトスやテイクアウトでお持ち帰りも出来る観点から、こちらのメニューとなりました。

スタートの3日間で、この使ったことのない場所で何ができるかをリサーチ。

今まで屋台やマルシェの企画や出店を沢山して来ましたが、その度に思ったことは、テイクアウト出来て、車の中でも片手で食べれるメニューがやはり強いと言うこと。冷めても再調理出来たり、レンチンですぐ食べれて、シェアもできるこの串。

最初は2本にしようと思いましたが、ここもリサーチにより分かったのですが、基本お父さん、お母さん、子供1-2人が多い事が分かりました。次に、カップルが非常に多く、男の子は2本ぐらいペロリなので、彼女に1本として3本に設定しました。

次に、ドリンクメニューは、車での来店が多いことから、ノンアルコールメニューを強化して、広島で人気のレモンスカッシュのレシピを参考に無農薬のレモンを丁寧に仕込み、ブレンダーで原液を仕込んでいきました。これがまた、我ながら飲みやすく、少しお肉で脂っこくなった口をさっぱりとリセットしてくれる構成にしました。

今後の課題は、昼飲みを推奨したい我々としては、どうアルコールを飲んでいくか。でも、ここはライフスタイルがかなり影響してくるので、やはり時間帯が鍵となりそう。

理想は20:00-0:00のカウンターとボックスのみのこじんまりしたバー、またはスタンディングバーなんかも立ち寄りやすい印象。食事は一口サイズのポーション料理をお酒とペアリングして提供するスタイルが良いと思いました。

具体的に言うと、おばんばいスタイルでこちらがコーススタイルで今日の出したいメニューをこちらが提供するのが個人的にはおすすめかと。メニューを選ぶのが面倒なんて方も最近では増えて来てるみたいで、東京にそうしたお店があり、¥4500で女将さんの美味しい料理がジャンジャン出てくる。8坪ぐらいのお店で坪月商50万の繁盛店。これをベンチマークして、あの辺りに住むパパや、事業されてる方への1-2件目使いにハマりそう。

この店舗は契約上、19:00までしか使えないので、このモデルは試せませんが、昼の使い方はなんとなく分かって来たので、次は夜やれる場所を借りてPOPUP的に実験してみるのも面白そう。集客は全てInstagramやSNSを活用。

やはりPOPUPをやってみて思ったことは、普段からの地道な集客活動が非常に大切になります。

コアなファンがいてくれてこそ、やりたい事がより深く追求できる事もあるけど、そればかりでは成り立たない事も、その対局にはあってそこも忘れてはいけない。

自分のやりたい事をつい深掘りし過ぎる方は多いけど、そればかりやるとお客様を無視して、店側の押し売りになる事が時にあります。自分のやり方はいつもリサーチとマーケティングが基本。

世の中のお困りごとは何か。
どう言う事に人はお金を使い、満足してくれるのかは、いつも自分の原点としてメニュー作りや場所選びをしている。

今回なぜわざわざ酒の飲めない問屋町(車じゃないと行きにくい観点から)でやったかと言うと、問屋町はなかなか飲める場所がなく以前から飲める店を作って欲しいと言われていた。

いつも自分は新しい場所でやる時にこうした市場調査を現地でやるようにしてます。

問屋町にもお酒の飲めるカフェなどはあるけど、やはりカフェでお酒を飲むのは少し遠慮すると言う方が多かった。

8席ぐらいのカウンターで軽く飲める場所が少ないし、あれだけマンションがあるから家飲みが多いのかと勝手にイメージしてたが、どうも勝手が違う事も多いみたい。

自宅だと友達を誘う事も出来なかったり、家族の顔色伺いながら、家では話せないような事も、外では友達と話しながら飲みたいニーズがあること、これは現地に行かないと体感出来なかったと思う。

帰りに寄ったラーメン屋さんは非常に人気で、郊外でもこれだけニーズがあるんだ。街中でずっと育った人間からして、郊外で通用するのはブランド力が高いお店かチェーン店しか残らないなんて鷹を括ってましたが、まんざら小さな商圏でも、可能性があるんじゃないか。そんな風に思った次第。

これは何も問屋町だけではなくて、南区のスナックなども平日でも満席なんて事もあるんだと中央町のママが飲みに来てくれた時に話してくれた。

インターネットが普及して早何十年。欲しい情報は簡単に手に入るが、本当に新鮮で使える情報はやはり現場にしか落ちてません。

これは不動産にせよ、車にせよ、保険にせよ、飲食にせよ、一緒。

やはり生の情報をGETするには、その街の情報発信源の店に通い情報収集して、ローカルから教えてもらう事が、のちのビジネスをも左右すると思う。

これだけテクノロジーが進化して携帯で行きたい店や情報の表面的な部分は手に入る事はあっても、コアなところはやはりまだまだアナログであり、アナログこそが今後のキーワードになると思ってます。

僕も問屋町でPOPUPやる際に、まずは普段僕らのサポーターやファン、またしんどい時に助けてくれる方がどのくらいいるのかを確かめたかった。あと、昼飲み文化を増やしたい時に、この問屋町と街中では何が違うのかを理解したかった狙いがあります。

結果、これはデータにもあるのですが、今の時代は特に自分にお金を使うことの満足度より、人の応援やサポートにお金を使うことでの幸福度が高い時代へと移行してます。

高級なマスカットや桃は、自分の為に買う人は少ない。高級なお菓子やチョコレートも手土産にするなら、普段自分には買わないけど少しだけ良いものを持っていきたいと言う日本人特有の文化が根強い。コロナを機にライフスタイルがより変化して、今は意味のあることにお金を落とす時代。

だからこそ、僕のInstagramではそうした思いの部分を読み手の感情を汲み取り投稿するようにしています。文章の構成や内容などをお褒めいただくことが多く調子乗っちゃう時もごくたまにありますが、ラップスキルがこんなところで活きるとは思ってもいませんでしたが。

総括、問屋町でやってみて、まずファミリー層とカップルが非常に多いのと、やはりこの街はお茶をする文化の街だと痛感した。ただ、ここで昼間カフェしてたり、整骨院してたり、美容室してる方が数少ない居酒屋や飲食店で食事した際に、とにかく二軒目で連れてく店が皆無だとの意見が多かった。

そうした二軒目難民の方は、仕方なくタクシーで街中に出てくるが、問屋町からタクシーでおよそ2000-3000円。往復考えれば、もし自分が問屋に住んでるなら、確実に往復5000円以上払って飲みには行かないだろう。

だが、1人でもいけそうなスナックや立ち飲みスタンドみたいなお店があれば確かに助かるだろう。後問題は時間的な部分だけ。これはお客様も働く側もという意味で。

反面、果たしてないから本当に困ってるのか、ただ、近くで飲みたいだけなのか、この辺りは慎重に考えないと後々大変になってくるので、POPUPなどをして現地調査するのが得策だと考えて今回の企画となりました。

今の僕のライフスタイルでは、0:00までには必ず終わって身体を休めたい。なので、18:00-23:00ぐらいのショートタイムのお店ならやれるかも。メニューもこだわりのクラフトビールやナチュラルワインやハイボールがあって、軽くポーションでつまめるようなものがあれば完璧。

今回の記事を書くにあたり、購読者の方も来てくれて、期間限定でこのぐらいのプロモーションでなぜこれだけ来てくれたのかを知りたいとご質問がありましたが、これを少し解説して因数分解してくとこんな内容となります。

集客も、ここまで来る過程を一年前からずっとSNSや現場でお伝えし続けた。また応援者が応援しやすい環境を作った。細かいことを言えば、車で来るのでハンドトスで食べれて、車に乗りながらも食べれるようにするには串がベスト。また、ノンアルコール類の強化にも力を入れたのが当たり、夏の暑い日に飲みたくなる、今回のために仕上げたノンアルコールレモンスカッシュは3日で100杯近く売れました。

狙い通り、ノンアルコールはよく出て、アルコールはやはりみんな車なので相乗りして来たお客様やご近所に住まれてる方、県外からの来客のみの印象。

やはりここでお酒を扱った商売がなぜ少ないのかがよく理解できた。とにかく14:00-18:00が本当に人が少ない。逆に10:00-14:00は人が動く。夜は18:00以降は仕事終わりのお客さんが家族にお土産に買って帰ってくれたり、パパのお酒のつまみや自宅バーベキューのあてにテイクアウトしてくれる方が多い印象でした。

この辺りの狙いもあってか、集客が伸びたのかなと思いました。

あと、中山下テラスは基本予約制の階段を上がると言うハードルの高いお店。一方問屋町は目の前に車つけて、購入から帰宅までのターンが非常に気軽で便利。お客さんをつけるまでに時間はかかるものの、一度ファンになってくれさえすれば十分戦える商圏でもあるなと思いました。ただ、平日はやはり人も少なく、近隣見ても人はちらほら。

なので、まずは週末だけの営業して、少しずつ平日を稼働させてくのもありかも。

今数回やってみての一先ずの感想。

今後も9月中の土日の10:00-19:00は問屋町でPOPUPやってるので、この昼飲みペアリングスタイルを今後も提案してニーズを探ってみたいと思います。

店主より

ここから先は

0字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,977件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?