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筒香嘉智が戻ってくる


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

情報が錯綜した中で筒香がベイスターズに戻ってくる

2019年にMLBに移籍した筒香が5年ぶりにベイスターズに戻ってきます。2024年3月21日付でSFジャイアンツのマイナーチームからFAになるとアメリカに残るのか?日本に戻ってくるのか?筒香の状況が度々報道されました。4月8日は一部スポーツ紙が筒香巨人入りを報道しましたが、正式発表がないまま一週間が経ち、4月15日になり各紙が筒香ベイスターズ復帰を報道しました。ベイスターズの萩原本部長は筒香の代理人と複数回交渉を持った上で返事待ちであるという状況だけ発表しました。そしてついに正式に筒香がベイスターズに戻ってくることになりました。

オースティン離脱のベイスターズ打線に必要な存在

現在ベイスターズ打線は3月に体調を崩して以来、本調子でない牧、休みながら試合に出る必要がある宮崎、昨シーズンからの不調から脱する兆しはある佐野のクリーンアップで試合に臨んでいます。長打力があるオースティンが2番に座っていた時は、このクリーンアップの負担がかなり軽かったのですが、肉離れで離脱後、精彩を欠いています。今、この打線に筒香が戻ってきてくれれば、横浜スタジアムで輝いたあの構えから相手投手にプレッシャーを掛けてくれることでしょう。アメリカでこの2年は大した成績も残せていない筒香ですが、横浜スタジアムで放つオーラは今ならまだあると思います。存在だけでもベイスターズにとっては大きいのです。

萩原本部長は新外国人打者を獲得せず筒香を待っていた

萩原本部長はこのオフに新外国人打者のリストアップをしつつも筒香の復帰を待っていたことを明かしています。早々にソトとの契約継続もせずに筒香を待っていたリスクは非常に高いと思います。筒香が獲得できなければ若手育成にシフトするという方向だったのかもしれませんが、決断としてはかなり勇気がいるものだったと思います。一方で萩原本部長は前述のように複数回代理人と交渉を持ったということから、「マネーゲームはしない」という旧来のフロント方針から切り替えていることが伺えます。金額なのか?複数年の年数なのか?他球団に対して断りを入れるに値する契約に引き上げたのだと思います。

筒香は精神的支柱になる

筒香に期待したいのは若いチームになったベイスターズの精神的支柱になることです。できれば一塁、三塁で起用して動揺した投手陣やエラーで委縮した内野陣をリラックスさせて欲しいです。アメリカのマイナーで苦労してきた時間は絶対に筒香を人間的にも大きくしているはずです。

球団情報のリリースの仕方

多くの球団は番記者のメーリングリストに情報解禁時間厳守のリリース内容を記載して送ります。だいたいAM5:00とかを解禁時間にして朝刊が行き渡るタイミングにネットでの公開もOKになります。球団関係者だけでなく、代理人も選手の価値を毀損する行為になるので契約の最終段階で契約の相手先との了解なしに情報を漏らすことはありません。このオフ外国人選手情報が錯綜した多くは「●●選手が●●球団のインスタをフォローした」とか根拠の薄いものです。逆に全く契約が決まりそうもないタイミングで代理人側が調査を掛けたNPB球団があることをリークして、最終決定を急かすケースはあります。ただ、今回の筒香のように契約決定の大詰めで特定のマスメディアに情報を漏らすことはあり得ないので、代理人サイドでも球団サイドでもない一社の独自ルートによる報道だったのでしょう。これが本決まりだったら大スクープで、後々球団から解禁時間込みでリリースが出され、当日中に各メディアが報道していたことでしょう。かつてベイスターズと巨人で佐々木、進藤⇔駒田、岡崎というトレードが一部スポーツ紙に報道されました。これは当時のベイスターズ監督が漏らしたもので、長嶋監督との間で合意は出来ていたものの球団編成に戻す前だったようです。この事態に長嶋監督は激怒し、「信用置けない人とはトレードできない」とトレードは撤回されました。ただこのオフに駒田氏はFAでベイスターズに移籍しました。昔は球団の中にある派閥のためにありもしないトレード情報をリークするということもあったようです。これによりトレードに出されると記事に出た選手が、派閥を鞍替えすることもあったようです。今では監督が動いてトレードするとか、選手の獲得に動くという球団はほとんどないですし、広報の情報管理も行き届いている球団が多いので、昔のようなことは起きにくい状況です。

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