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サラスカさんに教えてもらった弱小球団負のドラフト


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

高校生投手のドラフト上位指名はハイリスクローリターン

サラリーマンスカウトさんの動画は極めて興味深いものでした。やまけんさんと非常に細かい資料が出ていました。

過去5年でベイスターズは高卒投手の規定投球回到達は0でした。規定到達する高卒投手はオリックスなど偏った球団(偏った選手?)しかいなく、しかもドラフト1~3位の上位指名は少ないです。やまけんさんはこの動画で高校生投手は下位指名してこそ「ローリスクハイリターン」だと語っています。その通りだと思います。高校生投手で育成に4年以上掛かると大卒入団と同年齢になります。成長期が終わる22歳あたり(つまり大学4年生ぐらい)でブレイクした投手が活躍する確率が高いことを考えれば、高校生投手のドラフト上位指名は「ハイリスクローリターン」ともいえます。

ベイスターズに見る高校生ドラフト1位投手

1965年 岡正光 一軍登板なし
1971年 竹内広明 通算278試合 28勝38敗3S 規定投球回到達2年目9勝
1978年 高本昇一 一軍登板なし
1979年 杉永政信 通算3試合0勝
1980年 広瀬新太郎 通算84試合 3勝
1985年 中山裕章 通算423試合 51勝62S 規定投球回数2、3,5,6年目
1986年 友利結 通算399試合 29勝30S
1987年 盛田幸妃 通算345試合 47勝29S 規定投球回6年目 防御率1位
1997年 谷口邦幸 通算42試合 4勝
2001年 秦裕二 通算89試合 9勝
2005年 山口俊 通算443試合 66勝112S 規定投球回13,14年目
    最多勝、最多奪三振、最高勝率
2006年 北篤 野手転向 56試合出場
2007年 田中健二朗 通算274試合 14勝
2011年 北方悠誠 一軍登板なし
2021年 小園健太 一軍登板なし

ベイスターズ歴代のドラフト1位高校生投手を見ても先発投手として育成して、規定投球回に到達したのは竹内広明、中山裕章だけです。盛田は今では考えられませんが、中継ぎ投手として規定投球回到達しています。山口はベイスターズではクローザーメインで100S達成しています。先発投手で活躍したのはベイスターズ最終年からで、規定投球回到達は巨人移籍後です。小園投手に期待したいところです。

大社のドラフト上位をリリーフに回すとチームが負の連鎖に

サラスカさんの動画でやまけんさんが分析するに大社出身投手で先発で活躍するのはほとんど上位指名とのことでした。ベイスターズの暗黒時代と呼ばれた2000年~2011年のドラフト上位指名では2000年逆指名の吉見投手が2年目に先発で11勝あげ、規定投球回数到達、高崎健太郎が2011,12年規定投球回到達、加賀繁がルーキーの2010年規定投球回到達しているぐらいで、2桁勝った先発投手は2001年の吉見以来、2013年に井納が11勝するまで現れていません。加賀も早々にリリーフに転向していますし、1年目先発で6勝した小林太志もリリーフに転向、2010年ドラフト1位の須田もリリーフに転向しています。先発投手が早々に崩れる→ロングリリーフが必要という状況で、先発投手前提で獲得した大社の投手をリリーフに回して、イニングを食える外国人投手を先発で起用したり、他球団から移籍のベテランを先発で起用しているとチームの軸になる先発が育たないという現象が起きます。こういった時期の監督は3年以内に交代しています。そうすると目先の勝利にしか頭が回らず大社のドラフト上位をリリーフに回して、戦力がどんどん疲弊してチームの空洞化が起きるのです。2012年から中畑監督が4年、ラミレス監督が5年、三浦監督が4年目に入ります。また編成が監督の方針に左右されない選手獲得をするようになり、2014年ドラフト2位石田、2015年ドラフト1位今永、2016年ドラフト1位濱口、2017年ドラフト1位東、2018年ドラフト3位大貫が先発ローテを支えるようになり、2018年ドラフト1位の上茶谷が2024年先発ローテに戻れば、サラスカさんの動画通り、大社の上位指名先発投手がベイスターズのローテを支えます。(今永は退団しました。)



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