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女流詩人の哀歌とモモコグミ・カンパニーとアイナ・ジ・エンド

女流詩人の哀歌とは?

サザンオールスターズ5枚目のアルバム「NUDE MAN」の中にある「女流詩人の哀歌」はユニ・チャームのCMなどでもお馴染みで生理用品のCMに桑田佳祐さんが出演する中で、スティーリー・ダンとかの影響を受けているようなアダルトで落ち着いた楽曲です。伸びやかなまま自由にふるまう女性に憧れる大人になり切れない男の切なさなどが混じっている曲です。

男性器の梁型スティーリー・ダン

ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーによって作られたバンドですが、ラテン音楽やR&B/ソウル、ブルー・アイド・ソウルやジャズなど黒人音楽寄りで幅広く多様性を持った音楽性で、80年頃には日本のCMに使われるようになり、大人に憧れる背伸びしたい世代から支持されました。バンド名は、ウィリアム・S・バロウズの小説『裸のランチ』に登場する男性器の張型「Steely Dan III from Yokohama」に由来するそうです。

伸びやかなモモコグ・ミカンパニーの歌詞

「デパーチャーズ」でモモコグミ・カンパニーさんは受験生の悲哀を歌います。偏差値至上主義の「数字の世界だった無感情な日常」から放たれる瞬間の旅立ちを松隈サウンドに乗せていく感覚は素敵です。「リズム」では闇から這い出そうとする人へ、新しい光が見える場所まで連れて行ってくれるような世界観を見せてくれます。女流詩人だなってすごく感じます。

アイナ・ジ・エンドの新しい世界も女流詩人の哀歌の中に

女流詩人の哀歌をサザンオールスターズのライブで演奏している動画がありました。ギター小倉博和、サックス山本拓夫、トランペット西村浩一・・・アイナ・ジ・エンドさんの新境地を昨年見せた、ミュージカル「ジャニス」のバックバンドメンバーが3人揃っていました。アイナ・ジ・エンドさんも女流詩人なのかもしれません。アイナ・ジ・エンドさんの最新曲「宝石の日々」に於いては、悪魔のような夕日から研ぎ澄まされた夜の風景に身を置くて気持ちが切々と歌われています。女流詩人を残して解散したBiSHに感謝しかありません。

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