3. 場所が無い。
2018年2月、僕は友人とマイナス8度の中、雪中キャンプしていた。
はたから見ると完全に遭難である。
そのメンバーというのが、僕に富山でいろんな景色を見せてくれた2人だ。
この人たちがいなかったら今の僕は存在していない。
そんな2人はいろんなイベントを企画して、楽しげに生活している。いつもとても充実した顔をしている。
僕は意を決して、
あの、僕もやってみたいんですよね。地元で。
と言ってみた。
そしたら
やろう!
と言ってくれた。
死ぬほど緊張した。
でも言って良かった。
それからすぐにとりかかった。
2018年11月3日の開催に向けて会場抑えから始まった。いろんなアドバイスをうけた。スタッフになってくれそうな人に声をかけた。そしたらみんな協力してくれた。なんていい人たちなんだ。
まずは書いたこともない企画書を書き、ブッフェのようにキャンプを楽しめる。そんな企画をキャンプ場を管理している町役場に持ち込んだ。
結果は。
前例がないからダメだと言われた。
町長の特別許可がいるらしい。
そりゃそうだ。僕には実績や肩書きなんてない。
僕が思いつくことなんてとっくの昔に誰かが考えている。祭りは良いのになんで僕はダメなんだ!とも思った。
それでも諦めきれず、できそうなところを回った。
結果は惨敗。
門前払いされてしまった。
あの街やあの町で行われているマルシェのような事がことが、地元ではできない。
僕は途方にくれた。何処の馬の骨かもわからないやつにはチャンスすらないのか?そんなことを思いながらお酒に逃げた。
その足で、昔バイトしていたマスターの元へ訪れた。
久しく飲みに行ってはいなかったが、話を聞いてくれた。
そうしたら、一個いい場所がある!と、後輩にあたる方に聞いてくれるとのこと。
もうそこにかけるしかない。
僕は頼み込んだ。どうかやらせてほしいんです。
人生で初めて神頼みをした。
そうしたら、、、
開催させてあげると連絡が来た!!!
僕は飛び跳ねて喜んだ。
妻が鬱陶しがるほど。
まずはスタートラインにたてた。
さあこれからどうしよう。ここから僕の苦悩が加速していく。
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