インターネットとイジメ問題
2015年、キャンプの情報を収集するのに1番使ったSNSがインスタグラムだった
インスタグラムの中には、未知のキャンプの世界が広がっていた。
その頃はインスタ映えという言葉はなかった。
2014年までのインスタグラムは、お洒落な服のコーディネートをアップする人が沢山いた。
それがキラキラして見えたが、僕は残念ながらお洒落ではなかったため指をくわえてスマホを眺めていた。
当時僕の周りにはキャンプの写真をアップしている人が、キャンプを始めるきっかけとなってくれた友人しかいなかった。
なので、後に妻となる彼女とその友人3人で基本的に遊んでいた。
そうすると、ある時
いつもは30くらいしかつかないいいねが135くらいついた。
すると、フォロワーが増え始めた。コメントも増えて、なんだか誰かに認められている気がしてきた。
モノクロのクズのような人生の彩度が上がった気がした。
これが承認欲求なのか。
僕は毎日1枚キャンプの写真をアップしようと思った。
そこから、たくさんの出会いがあった。僕に親しく接してくれる方には恩を尽くしても尽くしきれない。
まさか、憧れていた方々と一緒にキャンプできる日が来るなんて。
僕はインターネットとキャンプに感謝していたと思う。
それらがなかったら、今こうしてイベント企画して、それらを支えてくださる方々と出会ってはいないのだから。
2016年、キャンプの写真をアップし始めた時、ある友人に『お前あげすぎじゃね?w』と言われた。ニヤニヤしながら。
なんだか自分が恥ずかしくなった。
それは、僕の行動がココではマイノリティであることが恥ずかしくなったのかもしれない。
今となればなんとも思わないのだけど。
そして、僕の居場所は多分ココではないのだろうと思った。
僕はアカウントを削除し、キャンプ専用のアカウントを始めた。心地よい居場所がどこかにあるはずだと思って、急いで今いる場所から逃げた。
逃げた結果、今とても充実し、協力してくれる方がたくさん現れた。
これは、今思えば昨今のイジメ問題の解決にもつながると思っている。
同じ場所に同じ歳で生まれただけで、各々の価値観が違うのに学校という檻に入れられる。そこではマイノリティは排除されるか、イジメられる。質の良いブルーワーカーになるための近代的教育がほどこされ、平均に飼い慣らされる。
そこからはみ出たものは叩かれる。
少なくともその世界はユートピアではないと僕は思う。
幸い、あまりイジメられた経験はないが、僕はイジメられたら一目散に逃げれば良いと思う。
インターネットという海には、いろんな人がいる世界があるのだから。
近所のイジメっ子のうちに遊びに行くのと、趣味が合う100km離れた友達に会いに行くのは、どちらが行きやすいか考えて欲しい。
インターネットは人と人の距離を壊した。
そこには必ず居場所があることを知って欲しいと思った。
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