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R-ACE(レスキューエース)考察

はじめに

お久しぶりです。皆さん7月制限が出ましたがいかがお過ごしでしょうか。
ピュアリィのパワーダウンや金謙制限、超重武者の弱体化など環境デッキに程よくテコ入れをした、良くも悪くも無難な改訂でしたね。
斬機を使っていた僕は無事引退しました。
斬機今までありがとう…いいデッキでした。
今回は前期中盤以降からちょくちょく戦績を残しているR-ACE(レスキューエース)を考えてみました。みなさんに僕の構築を共有し、ご意見いただければ幸いです。
TwitterのDMかリプライでご意見ご相談をお待ちしております。

構築

使い始めからラドンギミック採用、CSを見越した構築に至るまでのレシピを掲載します。

使い始め

既存の構築をベースにしました。初動の少なさが気になったので強欲で金満な壺は当初から採用していました。
この頃は斬機が猛威を振るっていたためクロウがメインにフル投入されています。

スモールワールド採用型

この頃からインパルスのパワーのムラを考慮し、思い切って不採用にしていました。代わりにスモールワールドを採用しつつ手札誘発を12枚採用を維持することで、インパルスに頼っていた後手からの動きを誘発で止めてタービュランスで蓋をするorアクセスコードでワンキルするプランを取っています。強欲で金満な壺でワンキルパーツが飛ばないように思い切ったエクストラデッキとなっています。エマージェンシーへのうららや泡影が重いため、指名者も採用。ドロゴンギミックは無駄にニビル食らってしまう裏目がありましたが、泡影ケアを優先して行ける時はドロゴンまで出してたりしました。

新制限後

新制限はR-ACEが意識され、無効系誘発が増えると予想したため、抹殺の指名者と共にエフェクトヴェーラーをメインから採用。
また、ハイドラント+タービュランスでそれら無効系誘発をケアしてタービュランスの効果を通す動きの要求値を満たしやすくするためにタービュランスを思い切って3枚採用しています。アウローラドンのギミック採用によってエクストラデッキの重要性が高まったため、強欲で金満な壺はやむなく不採用にしました。
懸念点として、アウローラドンのギミックであるオライオンを除外しないと増殖するGがスモールワールドで変換できません。この時期はなにかいいカードを模索していました。

アウローラドン採用型

R-ACEはサイチェン後の無効系誘発や拮抗勝負等の後手まくりカード、ピュアリィのストリートによってタービュランスが通っても後手からまくられてしまうことが多々ありましたが、ラドンギミックによりこれら全ての回答を獲得しました。ハイドラントが一枚初動ではなかった点も解消されており、ラドンギミックはR-ACEデッキ構築の最適化に寄与していると言えます。ドロゴンギミックと違ってタービュランスが出る前にニビルも受けることができるため裏目も無くなりました。炎属性チューナーのジェットシンクロンとレベル2のオライオン採用は単なる素引きが惜しいカードにとどまらず、スモールワールドの手札コストや経由カードとして無駄なく使用でき、ハイドラントが一枚初動換算できることも相まって、初動の少なさも改善されています。これらの理由から一般的に評価されているインパルスを不採用としてでもラドンギミックを採用することは十分なリターンがあると言えます。

CS前調整段階の構築

応戦の3枚目をドゴランに変更。サイドデッキのヴェーラー、クロウのフル投入は変わらず、ハーピィの羽根箒、ライトニングストームを採用しました。これら捲り札はヴェーラー泡影をフル投入した際は合わせ引きの期待値が持てます。
エクストラデッキに関してはアポロウーサ、マスカレーナは拮抗等食らわなくなったため不採用、セレーネを再度採用したことでアクセスコードトーカーの要求値を下げました。

カラフル杯で使用した構築

からふる杯で使用し、優勝した時の構築です

戦績は7-1でした。予選の負けも決勝と同じピュアリィ(身内ですが)にリベンジできたのでよかったです。

予選
VS◯×◯
烙印×◯◯
ドラゴンリンク◯×◯
ピュアリィ××
ヒーロー◯×◯

トナメ
ライトロード◯×◯
ティアラメンツ◯◯
ピュアリィ◯×◯

栃木県は墓地を利用する展開系のデッキが多い印象があったため、ディメンションアトラクターをサイドに採用。R-ACEミラーで有効なサイドカードがサイフレームくらいしか思いつかなかったため、思い切って採用しました。これまで相手のリブート用にサイドに神の宣告を採用していましたが、アウローラドンギミックの採用でリブートを食らった場合でもアークデクレアラー、ライトニングマスター、プリベンターの妨害が残るため、それよりも広い対面にサイドチェンジができるよう誘発に枠を使わなければならず、神の宣告は泣く泣く不採用となりました。

今回はからふる杯で使用した構築をもとに採用カードを一枚ずつ考察したいと思います。
その他今回は採用を見送った候補カードも考察しています。

採用カード

このデッキの到達点のカードです。4枚セットを通せばほとんどの場合はそのゲームを勝ちにすることができます。対面によって伏せるカードや枚数は変えることを意識しています。
特にラビュリンス対面はチェーンギリを狙いにいきたいため、いつでも開くことができる魔法3種とコンテインをセットするようにしています。
このモンスターを複数枚素引きしてしまうのは弱いですが、他の下級R-ACEとの組み合わせで強気に動けるため、3枚採用しました。
そもそもこの構築はインパルス、ファイアエンジン、ファイアアタッカー等中盤を担うカードを全て削ぎ落としてるためR-ACEモンスターの傘増しの意味合いもあります。
素引きしやすくすることによって手札のエマージェンシーを温存しながらこのカードを手札から出すことで、無効系誘発をケアすることができます。
強力な新規カードです。これ一枚で妨害、リンク展開、リソース回復など幅広い役割があります。
他のR-ACEモンスターが存在する時に発動できる相手のモンスターを裏側表示にする効果はフリーチェーンで、特にピュアリィや展開系に強いです。
自身の特殊召喚コストでR-ACEモンスターを除外し、このカードを素材にリンク召喚することで、リンク数を伸ばすことができ、ハイドラント一枚でリンク3まで伸ばすことができます。先行であればマスカレーナやアウローラドン、後攻はアクセスコードトーカーまで繋がりやすいです。強力なモンスターなので素引きも展開要求値を満たしやすくなり、手札誘発を貫通できるようになるため、複数採用も視野に入ります。
既存の構築では唯一の一枚初動となるモンスターです。文句なしの3枚採用です。
エマージェンシーと共に素引きしている場合はアラートをサーチすることでタービュランスへの無効系妨害をケアすることができます。返しのターンにフィールド魔法をサーチすることでリソースを回復しつつ、タービュランスでまた伏せ直すことができます。
後手は相手のフィールドのモンスターの妨害に直接チェーンし手札からR-ACE特殊召喚する効果でワンチャンを狙える機会があるかもしれません。
一枚初動のようでそうでもない、なんとも惜しい下級です。2枚初動ではあるものの、ハイドラント絡みで動き出せる時は手札誘発をケアして動けることが多いため、引き込みやすくするため3枚採用。
アウローラドン、バリケイドベルグ、サベージドラゴンをエクストラデッキに採用することでこのカード一枚から墓地にR-ACEを2枚用意しつつ、サベージドラゴンを出すことができます。誘発、ハーピィの羽根箒、拮抗勝負などケアできるカードの範囲が広く、下ブレてハイドラントしかなかった場合も妨害として前盤面を用意できるようになりました。→ジェットシンクロン採用によりさらに妨害数が増えました。ほぼ一枚初動と言っても過言ではないです。
アウローラドンで出すためだけの引きたくないカードです。引いた場合も最低限スモールワールドの弾にはなります。(オライオン→ハイドラント→エアホイスター等)
オライオン展開でアクセルシンクロンから墓地に送るためのカードです。炎属性、機械族のためスモールワールドと相性がよく、攻撃力が増殖するGと同じなのも高評価です。R-ACEのスモールワールドは増殖するGが変換しにくいのが難点でしたが、ジェットシンクロンの採用により克服され、スモールワールドで変換できないモンスターはほとんどなくなりました。
誘発、抹殺用、スモールワールドの経由カード、と役割に無駄がありません。サンライトウルフでうららを使い回す動きもあります。ラビュリンスや烙印対面では強力ですが、全体面にやるのは避けた方がいいかもしれません。
幅広い対面に高いポテンシャルがあるため採用。
しかしスモールワールドで変換できないので悩ましいカードです。なにかいいモンスターいないかな…→ラドンギミック&ジェットシンクロンの採用によりこの点は解消されました。
初動の傘増しとして採用。
主に誘発をエアホイスターorハイドラントに繋げることができます。逆にうららをサーチして増殖するGをケアすることもできます。後手であればドゴランを採用することで捲りカードとしても換算できます。
※例
うらら→タービュランス→エアホイスター
ヴェーラー→うらら→エアホイスター
ドロバ→うらら→エアホイスター
オライオン→ハイドラント→エアホイスター
増殖するG→ジェットシンクロン→エアホイスター
召喚権を使わずにハイドラントをデッキから特殊召喚できるため採用。ハイドラント→エアホイスターサーチと動くことでハイドラントを場に残しつつタービュランスまで繋げることができるので、4枚セットしたカードを1枚そのまま発動することができ、アラートを発動してさらにプリベンターも盤面に追加することができます。通常のエアホイスター1枚初動と同じ動きですが、召喚権を消費しない分、無効系誘発のウケがいいです。
エアホイスターに繋がるため文句なしの採用。インパルスが採用されている場合はエアホイスターと選択することもできます。
改訂で制限になってしまったカード。初動、サイドカードを探しに行く、うららを踏む等必須級のカードです。
エマージェンシーにうららを貰って完封されてしまうことが多いため、指名者はフル投入しています。アウローラドン等の動きは増殖するGが重いこともあり、手札誘発の解答は必須と言えます。増えているヴェーラーやミラーのインパルスも止めることができます。
無効系誘発、うらら、ミラーのカード全般と範囲が広いです。必須です。
強力な新規カードです。一枚初動ではないのを差し引いても3枚必須と思います。
エアホイスターからサーチし、ハイドラントに変換、墓地にR-ACEを2枚にしつつタービュランスをサーチできるので、このカードの登場によりエアホイスターが一枚初動と換算できるようになりました。
タービュランスから伏せるカードの一枚で、ハイドラントがいる場合は相手の墓地のモンスターを特殊召喚できるため、ライフカット時にはリンク数を伸ばし、アクセスコードトーカーまで行くことができます。
妨害として使う場合はティアラの融合効果やラビュリンス、ピュアリィ等チェーン切りをしつつ盤面にR-ACEモンスターを追加することができます。
タービュランスから伏せるカードの一枚で、主に返しのリソース回収、ハイドラントが残っている場合はプリベンターをサーチしさらに展開を伸ばすことができるカードです。ハイドラントとともに素引きしている場合は無効系誘発の貫通要素にも成りえます。
タービュランスから伏せるカードの一枚で、盤面のモンスターに干渉することができます。ピュアリィに対しては通常のピュアリィに打つことで、ピュアリィの3枚めくりを複数回ヒットされ負けることをケアすることもできますが、ハッピーメモリーで守られるのが裏目となります。
タービュランスから伏せるカードの一枚で、無効系の妨害です。攻撃不可能になる効果も強力で、コンテインを食らったモンスターでバトルフェイズに入ることすらも許しません。ミラー、ピュアリィ等に非常に強力です。
ピュアリィ、ミラー等に有用な手札誘発で、今季は3枚必須だと思います。ラビュリンス、ルーン等のサイドチェンジでは抜き切る必要があります。
ピュアリィのリープ、ミラーの罠、ラビュリンス対面、手札誘発の無限泡影等広い対面に打てるためメインから採用しました。

エクストラデッキ

主に後手のライフカット時に使用します。アクセス+タービュランスの8300ダメージを目指します。
主に後手のライフカット時、霊使いリンクと絡めることでアクセスコードトーカーに繋げるカードです。今期はヴェーラー、ドロール&ロックバードが採用されているため蘇生する効果を狙いやすく、R-ACE自体が魔法カードを墓地に溜めやすいため、再現性が高いです。
昨今のR-ACEで注目されているカードです。
このカードの採用によりシンクロギミックを獲得しました。ハイドラント一枚から機械族でリンク3まで行けるため、低い要求値で強力な妨害を敷くことができます。
主にルーン対面に使用することが多いです。先行でマスカレーナと混ぜて出すことで永続からの捲りを許さず、後攻ではリブートを発動後に盤面の伏せを全処理するのに使用します。
マスカレーナからの妨害、盤面を処理しながらのアクセスコードトーカー等に使用します。
伏せやピュアリィマイフレンド、ルーンの泉の処理等をこのカードを使って行い、プリベンターの蘇生でユニコーンまで繋げる動きが強力です。
主に相手からうららを撃たれている場合やミラーなど相手の墓地に炎属性がいる際に使用し、セレーネまで繋げることができます。霊使い、セレーネでリンク数を伸ばすことでアクセスコードトーカーへの要求値を下げることができます。
ハイドラントをアニマにすることでリンク召喚する霊使いをダルクかヒータで選ぶことができます。
ピュアリィやラビュリンスなど闇属性モンスターがいる対面に必要です。
先行の役割はバリケイドベルグと変わりませんが、ぐだった試合や盤面処理等に使用できるため採用しました。
リンク召喚したターンに②の効果は使えないため注意が必要です。
主にハイドラントを墓地に送るために使用します。
リンクリボーでも同じことができますが、相手のネオテンペスト等盤面処理ができるためこちらを優先して採用しました。
ラドンギミックを採用する際、先行は後述するライトニングマスターやアークデクレアラーが妨害数の関係上優秀ですが、後手でラドンギミックを使用する際はバロネスの破壊効果と打点が欲しいため採用しました。基本はアクセルシンクロンの効果でジェットシンクロンを落としてレベルを1下げ、幻獣機トークンがレベル3なのでアクセルシンクロン+トークン2体で出ます。エアホイスターが余っていて、これを素材にしたい場合はレベルを1上げ必要があります。
その他組み合わせとしてはジェット+タービュランス等でしょうか。
こちらもラドンギミックとともに採用。ミラーやラビュリンスの3000打点がきつい場合にサベージの打点で越えることができます。ジェットシンクロンを素引きしている場合ライトニングマスターにいけないため、オライオン+幻獣機トークン2体で出せるため採用しました。
ラドンギミックを絡めた先行展開の際にタービュランスに対する泡影ケアで使用します。
アクセルシンクロン+幻獣機トークン一体で出すことができます。返しのターンもそのまま妨害として使用できます。
ラドン展開の際、オライオン+幻獣機トークンで出すことができ、さらにジェットシンクロンをデッキから落としてレベルを下げ、ライトニングマスターまで繋げつつ、ジェットシンクロンによってさらにシンクロ展開を狙うことができます。
アクセルシンクロンで墓地に送ったジェットシンクロンを自身の効果で蘇生し、余った幻獣機トークンとシンクロして出すことができます。除外する効果は手札からコストを捨てるピュアリィ、デッキを墓地に送るティアラメンツに非常に強力で、R-ACEの苦手とする捲り系魔法罠やピュアリィのストリートもカバーできます。ステータスが低く戦闘破壊されてしまう点は、R-ACEでこのカードを守ることで相互補完が取れており、非常に強力です。

サイドデッキ

スモールワールドからサーチできる捲りカードです。
初動へ変換する際の経由カードとしても優秀です。
ピュアリィ相手にサイドから入れますが、ノアールを処理した際のマイフレンドの回収効果でメモリーカードを大量に回収されてしまうため、アクセスコードトーカー等でライフカットをできるかどうか判断する必要があります。
環境的に増えてきているカードで、特にR-ACEに強いです。ピュアリィにも強いですが架け橋型が流行っているためあまり信用できません。
ピュアリィに対しては墓地メモリーの除外やチェーン切り、ティアラメンツには墓地の融合効果、ラビュリンスには墓地の家具を除外したり、最近流行っているロールバックのコピー先を除外する打ち方が強いです。
主にティアラメンツ用に採用。からふる杯当日は展開系が多いと予想し投入しました。
ピュアリィ、R-ACE、その他展開系と幅広い対面に強く打てる誘発として採用しました。
ピュアリィのマイフレンド、R-ACEのエマージェンシー烙印融合、アラメシアの儀など強力な魔法を止めることができ、1枚しかないガンマの穴埋めとして採用しました。
ガンマ、デルタ用に採用。
ラビュリンスに対してうららの4枚目として打てるため採用。
当日の地域によくいる罠ビートを見て採用しました。R-ACEに対しては誘発の方が信用できるため入れません。
ライトニングストームと共に重ね打ちできるため採用。

採用候補カード

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