#Deドラ2023TheFirst指名選手

こんにちは、そーすです。

 2023年1発目のnoteは、2/4,5に行われた仮想ドラフト

"Deドラ2023TheFirst"

での指名選手紹介です。
それでは早速どうぞ。

指名意図

本来ここでは横浜DeNAベイスターズの補強ポイントを書き起こすのですが、まだシーズンも始まってないのに補強ポイントもクソもないため今回はほとんど気にしていません。
という事で、選んだ選手のポイントを紹介します。

①天井の高い選手(素材・即戦力問わず)
②突き抜けたツールを持った選手

①については、投手で言えば「将来エース格になれるポテンシャル」、野手で言えば「将来中軸(1〜4番)を打てる打力」を最優先にしました。大社の即戦力であっても、現時点からよりワンランク伸びる余地のある、伸びるに値する選手を優生しています。
②は、「その選手にしかできないこと」を重視したものです。他のドラフト候補では代替不可能なツールを持った選手を強く推しています。

と、いうことでここからは指名した選手の紹介になります。

1位指名:廣瀬隆太選手(慶應義塾大学)

 豪快なスイングで本塁打を量産する"大学No. 1スラッガー"。3年生終了時点で通算13HR、全国でも通算.500 2HRと暴れています。
 最大の武器はパワーで、高め直球も左中間に叩き込める圧倒的なツールです。リーグ通算でのスラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は.278/.378/.496で、アプローチに破綻がある訳ではないことも魅力です。
 一方で課題もはっきりしており、三振数の増加がそれにあたります。リーグ通算のK%は22.8%となっており、とりわけ3年秋のシーズンでは67打席で20三振を喫しています。
 守備は2B/1Bが主戦場。俊敏性に優れているタイプではないため範囲に秀でてはいませんが、ハンドリングについては問題ありません。今季からは3Bに就くようで、問題がないことがアピールできればより評価を高める一因になるかもしれません。

2位指名:常廣羽也斗投手

 細身な身体から最速153km/hの直球を投げ込む右腕です。一躍ブレイクしたのは昨秋で、8試合30.1イニングを投げて29奪三振/7四死球、防御率0.30の成績を残しました。
 最大の武器はノビのあるストレート。常時150km前後のスピードで美しい軌道を描きます。制球面にも不安がなく、安定して有利カウントを作ることが可能です。
 ただし変化球はまだ発展途上です。スプリットを多投していますが、精度は高くありません。逆に言えばほぼストレート一本で激戦の東都リーグの打者たちを封じ込めているのですから、末恐ろしさを感じます。
 現状はリリーフでの登板のみ(ただしロングリリーフは行っている)で、先発の機会はありません。チーム事情もあるため、今季先発に回るかはわかりませんが一冬超えての更なるレベルアップが楽しみです。将来的な伸びしろ・エースポテンシャルは十分に備えた選手です。

3位指名:佐倉侠史朗選手(九州国際大付属高校)

182cm/104kgの巨体から長打を放つ高校生スラッガー。一年次より注目され、神宮大会では前田悠伍(大阪桐蔭高)からホームランを放っています。バットを高く上げて構えるフォームも話題になりましたが、現在はフォーム改造中のようです。
 彼の武器はもちろん長打。上記の映像の通り、強烈な打球を飛ばします。しかしそれだけではなく、ヒットツールにも優れています。公式戦では軒並み高打率(主要大会で3割を下回ったのは22春九州大会のみ)をマークしており、ホームランだけが魅力の選手ではありません。
 前述の通り打撃改造中であり、いわば"不完全"な状態でも結果を残しているのはそれだけポテンシャルの裏付けがあるとも言えます。長打と好打を両立した、佐野恵太選手のようになれる素質があると考えます。
 ただ体格からも分かるとおり守備・走塁については期待薄であり、うまくいったとしても1Bでの起用となるでしょう。ポジションの制約を超えられるだけの打撃を披露できるかどうかが勝負のカギを握っています。

4位指名:尾﨑完太投手(法政大学)

 美しいフォームが特徴的なサウスポーです。常時140km/h中盤を記録する直球に加え、古典的な縦割れのカーブ、横滑りするスライダー、落ちる系のチェンジを投げ込んで三振を量産します。
 彼の最大の武器は奪三振能力で、リーグ通算80.2イニングを投げて84奪三振、K%23.9を記録しています。直球・変化球共にクオリティが高く、どの球種も決め球にできる能力は他の投手と比較しても秀でた長所と言えるでしょう。
 またそのフォームも素晴らしく、各識者から軒並み高い評価を得ています(注:筆者はメカニクスに疎いため解説はできません。ごめんなさい🙇‍♂️)。
 …と、ここまでは褒めちぎってきましたがそんな彼が下位指名になるにはもちろん相応の理由があります。一つ目が制球力で、通算BB%は15.1。前述の常廣投手の22年秋季リーグ戦BB%が6.3であることを考えると、(サンプル数に違いはありますが)明確な差があると言えます。
 二つ目は先の制球力にもつながる話ですが、試合中盤での乱調癖。好投していても5回近辺で突如ランナーをためてしまい、大量失点につながるケースが散見されます。
 ただしこれらは試合全体でのピッチセレクトによって解決できる可能性を秘めています。一つ一つのボールのクオリティは高いので、ゲームメイク能力を身につけられるかがポイントです。うまくいけば隅田知一郎投手のような高い総合力を武器
にした投手
になれるかもしれません。

5位指名:小笠原蒼選手(京都翔英高校)

 ガッチリとした下半身を持ち、持ち前のスイングスピードで強烈な打球を放つ選手。チームではエースも務める”二刀流”です。
 彼の武器はスイングスピードの速さ。レベルの軌道で鋭い振りを見せます。打球に角度がつきにくい感じで、速いライナーを打ち込むスタイルですが、公式戦でバックスクリーン弾を放つなど純粋なパワーも備えています。
 また彼は投手としても最速141km/hを投げ込む速球派で、チームのエースを務めています。京都の高校、右投げ左打ちの二刀流と、昨年ヤクルトに2位指名された西村瑠伊斗選手(京都外大西高)との共通点が多く、順調に成長を続ければ「ネクスト西村」として上位候補にまでなりうる存在です。
 野手としての守備位置は主に1Bですが、身体能力自体が悪いわけではありません。また前述の通り140km超の球を投げる肩を持っていることからも、外野手としてのプレーが可能になるとより一層魅力を増すことでしょう。

6位指名:山口翔梧選手(龍谷大平安高校)

 打撃力が魅力のショート。名門・龍谷大平安で5番ショートとして活躍している選手です。
 武器はそのバットスキル。秋の府大会・近畿大会7試合(成績判明分のみ)で打率.600 1HRを記録しています。さらに凄いのはこの7試合計29打席でなんと三振0。ミートに優れた打者であることが分かると思います。 
 昨年夏は足首を骨折していたため出場は叶わずでしたが、秋からは不動のショートとして活躍しています。守備面については情報が少ないため未知数ですが、センバツでのプレーを楽しみに待ちたいと思います。

7位指名:粂直輝投手(東芝)

 高い安定感が持ち味のサイドハンド。昨今流行の大勢投手(読売)や伊勢投手(DeNA)のような低アングルからスピードボールで押すタイプではなく、古典的なサイド右腕です。
 最大の武器は高い次元での安定性です。パワータイプではないと言えども直球は140km後半を計測できる力があり、それを内外角に散らせる制球力も備えています。変則系投手として注目されるでしょうが、先発としてのゲームメイク能力にも長けている投手です。
 課題を挙げるのであれば、変化球のレパートリーになるでしょう。スライダー・カットボール・チェンジアップと数自体は揃えていますが、いずれも小さく曲げる・落とす球。プロで即戦力として計算するには、バットに当てさせないような変化球が必要になるのではないかと考えます。

8位指名:野中太陽投手(大阪商業大学)

 ステップの小さいフォームから繰り出す豪速球が武器の投手。大商大と言えば上田大河投手・高太一投手が上位候補として名前がよく挙がりますが、野中投手も負けず劣らずのポテンシャルを秘めたピッチャーです。
 彼の武器は最速154km/hを計測するストレートです。リーグ戦での実績は少ないものの、リリーフとして登板すれば常時140km後半を計測します。
 またただ球が速いだけではなく、立ち投げのような独特のフォームも特徴です。藤嶋健人投手(中日)のように、球速以上にタイミングがとりにくいフォームはそれだけで大きな武器です。
 逆に言えばそれ以外はまだまだ多くの課題を抱えている投手です。制球力、変化球の精度などは大学レベルでも弱点になり得ます。183cmという体格も含め、大きなポテンシャルを秘めた選手と言えるでしょう。

育成1位指名:内海貴斗選手(法政大学)

 スケールの大きなロングヒッター。フルスイングで打球を飛ばす能力に秀でた選手です。
 彼もまた大学での実績に乏しく、通算では8試合・17打席のみ。それでも2HRをマークしており、その長打力は本物だと言えます。打席数をこなせばさらに実績を積み上げることも不可能ではないでしょう。
 そんな彼がここまで試合実績がない要因の一つが、守備の問題です。今回の指名では外野手となっていますが、彼の本職(登録ポジション)は3B。試合によっては1Bも務めています。チーム状況も含め、これらのポジションで後塵を拝してきたために試合数が少なくなっています。
 元々は横浜高校で主将を務めたこともあり、今季はチームの副将に就任しているなどキャプテンシーを備えている選手でもあります。そういった点もアピール材料の一つになるでしょう。

育成2位指名:野上龍哉投手(大分舞鶴高校)

 長身が光る”ダイヤの原石”189cmという高身長から、最速142km/hの速球を投げ込むピッチャーです。
 なんといってもこの体格が最大の魅力で、未だに身長は伸びています。フォームはこの手の投手としては意外にも荒れた印象はありませんが、反対にまだその身体を生かしきれていないおとなしさがあります。
 継続してレベルアップを続けていけば、とんでもないスペックを備えた投手になる可能性を秘めています。
 ちなみに常廣投手は高校の先輩。進学校なので、大学への進学も選択肢に入るでしょう。

育成3位指名:松野海舟選手(桐蔭横浜大学)

 

 昨年一気に飛躍したリードオフマン。一番打者として活躍し、22年秋季リーク戦では首位打者を獲得した好打者です。
 最大の武器は打撃の安定感。前述した秋季リーグ戦では.421 2HRで首位打者を獲得しましたが、出場した全試合でヒットを放つ活躍ぶりでした。左投左打ということもあり、強いスイングでボールを叩けています。
 セーフティバントや3盗塁を決める走力も備えており、今季の活躍次第で一気にドラフト候補として名が売れていく可能性はあります。
 注文をつけるとすれば、より高いレベルでの活躍。神奈川大学野球連盟は打高のリーグとして有名であり、春の選手権に出場して活躍するなどの姿を見せられれば評価をより高められるでしょう。

まとめ

 以上が今回の指名選手紹介になります。各選手の特徴が多少なりとも伝わっていれば嬉しく思います。アマチュア球界もいよいよシーズンインとなりますので、興味のある方は是非、観戦に行かれてはいかがでしょうか。
 それでは、今回はこの辺で失礼いたします。また会いましょう!👋



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