【日常茶飯事】かわいい子猫が招き猫ポーズ!
今まで生きてきて、一度もなかった、一度も経験したことがなかった、夢のような風景を見てみたいものです(^^)
人生とは、困難との闘いの連続です。
仕事の調子が少しいいと、プライベートに何かあったりするものです。
チェーホフの「三人姉妹」に、以下のような記述がありました。
「桜の園・三人姉妹」(新潮文庫)チェーホフ(著)神西清(訳)
「教えてちょうだい、なんだってあたし、今日はこんなに嬉しいんでしょう?
まるで帆をいっぱいに張って、海を走っているみたい。」
まさに、「順風満帆」。
これから一年かけて、是非、この言葉を言ってみたいと強く思います。
そのために、具体的に、いろんな仕組みをつくり、努力してゆこうと決意する必要がありますよね。
幸運は、待っていても、降ってはこないから。
そういえば、以前、ベストセラーになった「Good Luck」で、しきりに語られていたことを思い出しました。
「Good Luck」アレックス・ロビラ/フェルナンド・トリアス・デ・ベス(著)田内志文(訳)
順風満帆に航海するには、手こぎボートのままではダメで、帆船を持つ必要があるそうです。
エンジン付きの大型船だと、原油高の今日では、燃料が悩みの種になります。
乗組員が多いと、人間関係の問題が生じるかもしれません。
自然の力を利用した帆船で、順風を捉え、かつ、目的地に進んでいる状況を作り出すことが大切です。
それは、努力の賜ではないかと思います。
そのご褒美が、順風満帆なんでしょうね。
何とも魅力的なイメージですよね(^^)
「誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり」
「下ごしらえを先延ばしにしてしまえば、幸運は絶対に訪れてはくれない」
~Good Luckより~
どうか、幸せを運んでくれますように♪
【猫の短歌】
「海に花手向けるときのくらさにて少女は抱いた子猫を放す」
(楠誓英『禽眼圖』より)
「ねこたちが居間でうろうろアドベンチャー ピアノに乗ってさらに欄間へ」
(山川藍第一歌集『いらっしゃい』より)
「ネコかわいいよ まず大きさからしてかわいい っていうか大きさがかわいい」
(宇都宮敦『ピクニック』より)
「この子ねことちがうか/ふとんにくるまる子/このこねこでも/この子/あいする」
(今橋愛『としごのおやこ』より)
「ねこバスが迎えに来ぬかと大きめの傘さして待つ雨のバス停」
(蔵本瑞恵『風を剖く』より)
「割れ落ちたフロントガラスの隙間から流れ出てゆくほそながき猫」
(佐佐木定綱『月を食う』より)
「一筵(ひとむしろ)の唐辛子のうへよぎらんと白猫はあかく燃えつつ燃えず」
(小中英之『過客』より)
「現実の迂回路であるこの坂に猫の死体がいつまでもある」
(田中槐『ギャザー』より)
「王国の猫が抜け出すたそがれや書かざれしかば生まれざるもの」
(寺山修司『月蝕書簡』より)
「外の冷気まといこし猫かきいだく幼き子らを思いいだしつ」
(宇佐美ゆくえ『夷隅川』より)
「ねむりゐるからだのうへに猫が来てひとつながりの闇となりたる」
(小島ゆかり『さくら』より)
「やせ猫の背筋のばして坐しゐしがやをら眼前をよぎりゆきたり」
(鈴木良明『光陰』より)
「夜の道吾子と歩けば月光に打ち粉をされて光る猫をり」
(佐藤モニカ『白亜紀の風』より)
「もっとやさしく言えばよかった猫のためあける窓より秋雨が入る」
(河野小百合『雲のにおい』より)
「野良猫が顔を洗ふを見てあればふいと素知らぬかほに立ち去る」
(馬場あき子「歌壇」2021年7月号より)
「ローソンのドアが手動で開けながら佐藤優の猫のことなど」
(山川藍『いらっしゃい』より)
「コピ・ルアクしずかに啜る春の宵きみは時折山猫の伸び」
(天道なお「春泥」『ねむらない樹』vol.2より)
「わたしにもやさしい背中があったよね ランプのような猫の背をみる」
(大森千里『光るグリッド』より)
「花くたしいたくな降りそ新墓の猫の柔毛に滲みやとほらむ」
(安藤孝行/白崎秀雄『当世畸人伝』より)
「高架下の長めに生きる猫たちに睨まれつつもかずを数える」
(井村拓哉『上終歌会』2号より)
「松影を浴みつゝゆくは哀しかり跳びかがよへる斑猫みちをしへかも」
(三島由紀夫『三島由紀夫 十代書簡集』より)
「猫はなぜ巣をつくらないこんなにも凍りついてる道をとことこ」
(穂村弘『水中翼船炎上中』より)
「カラメルをとろり煮る午後猫が鳴く昨日はどこにもありませんよう」
(吉田優子『ヨコハマ・横浜』より)
「猫をわが全存在でつつみ抱くともだちになつてくれたら魚をあげる」
(睦月都「ゆふやみと強盗」『短歌』2017年12月号より)
「「天国に行くよ」と兄が猫に言う 無職は本当に黙ってて」
(山川藍『いらっしゃい』より)
「猫トイレのシートがにおう もう替える必要のないシートもにおう」
(山内頌子『シロツメクサを探すだろうに』より)
「駅で見た猫の写真がこの町のすべての猫の始祖だと思う」
(佐々木朔「到達」『羽根と根』五号より)
「ことば持つゆゑのさびしさ人を恋ふにもあらざれど猫にもの言ふ」
(中島行矢『モーリタニアの蛸』より)
「猫をわが全存在でつつみ抱くともだちになつてくれたら魚をあげる」
(睦月都「ゆふやみと強盗」角川「短歌」2017年12月号より)
「生活がやってきて道の犬猫が差しだす小さく使えないお金」
(フラワーしげる『ビットとデシベル』より)
「猫の腹に移りし金魚けんらんと透視されつつ夕日の刻を」
(杉﨑恒夫『食卓の音楽』より)
「捨て身の如くねむれる猫のゐて海は膨ふくらみを夕べ増しくる」
(真鍋美恵子『羊歯は萌えゐん』より)
「捨て猫の瞳の底に銀の砂 四月の雨はふいに降りやむ」
(山崎郁子『麒麟の休日』より)
「老いさびし犬の散歩に小太りの猫の薄目や 法案通る」
(小高賢『秋の茱萸坂』より)
「深呼吸は猫抱きしめて 猫の体[たい]遠くなつたり近くなつたり」
(長谷部和子『月下に透ける』より)
「今宵ひそと月と野良猫が登場すわが人生の野外舞台に」
(築地正子『みどりなりけり』より)
「虎猫やけだし荒もの前掻きて後背(あとぜ)高むる眼のすゑどころ」
(北原白秋『橡(つるばみ)』より)
「点子ちやん、点失ひて純白の老猫の写真撮つてもらひぬ」
(石川不二子『ゆきあひの空』より)
「ま昼どき畳のうへにほうほうと猫の抜毛の白く飛びつつ」
(古泉千樫『青牛集』より)
「塀の上を過ぎゆく猫に見られつつストッキングに片足とほす」
(高田流子『猫町』より)
「しよんぼりと霧に飢ゑをるえんとつのまるみなり日暮れはこころも猫なり」
(早野臺氣『海への會話』より)
「ひいやりと猫過りたり元号に先帝の死後の時間を数ふ」
(渡英子『みづを搬ぶ』より)
「しづけさは座卓のしたのゆふぐれの猫のぬくもり右腿に添ふ」
(阿木津英『巌(いはほ)のちから』より)
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