これからの、プラスディー設計室の家づくり
家づくりのコストが大きく変わりつつある。
現在、新型コロナを発端とするウッドショック、コンテナ不足、半導体不足、人不足など様々な要因により建築コストが急激に上がっております。そして、ロシア侵攻の影響による資材上昇はこれからやってくるようです。さらに、食費を含めた世界的な物価上昇、電気代値上げ、災害リスク増による保険料アップなど、住み始めてからのランニングコストは今後も上がり続ける予測です。
プラスディー設計室ではこれまでも間取りや空間の工夫、素材選び、図面描写など、これまで蓄積されたノウハウと設計力により、「お客様のご要望をかなえるなかで最大のコストパフォーマンスを含めた最高の住まいを提供」することを目指してきました。しかしながら、正直ここ最近は想定されたご予算を超えてしまうことも多く、VE(設計の質を落とさずに考え方を変えて金額を下げる工夫)だけではどうしようもなく、やむを得ず何かを辞めたり仕様を落とさなければ価格が落ちてこないことも増えてきました。
何のために家を建てるのか?
弊社の設計では、予算が合わずVEや減額をせざるをえない場合も、断熱や構造、使い勝手など、家の骨格となる部分には手を出さないようにしています。しかし、本当は断熱のレベルは今後さらに引き上げていくべきだし、せっかく家を建てるのであれば細部までこだわった満足度の高い住まいをご提供したいと考え、日々コストとの狭間で悩んでおります。しかし、家の価格相場が上がってきている以上、もはや今までと同じ予算では全く同じものはつくれない時代に突入しつつあります。実際、残念ながら予算的に家を建てれなくなる人も増えて来るでしょう。では、価格を上げたり、仕様を落としたりして、無理してでも新築マイホームにこだわるべきなのか?
そもそも「何のために家を建てるのか?」という原点に帰るべきだと思うのです。それは凄く広い意味では「家族の資産をつくること」だと考えています。建てることが目的ではなく、未来へつながっていく家族の暮らしの基盤をつくることではないでしょうか?そして、ただマイホームが夢だからといって無理に家を建てることは辞めるべきだと断言します。空き家が3割となる時代に突入するなかで、「新築マイホーム」というのはしっかりと建てる意味と資産としての未来予想図が描ける方のみが実現するべきものだと思います。今後田舎においても新築は特別な選択肢へ移行して、賃貸やリノベーションをベースとした新たな選択肢がどんどん増えてくるはずです。(なお、弊社では賃貸マンションを持ち家並みにリノベーションするという選択肢も実現可能です。不動産会社もやっている強み!)
どうしても「住宅ローン」=「建築費」で予算が決まる現状があります。
しかしながら、実際には住宅ローンの支払いだけではなく、光熱費、保険代、医療費、メンテナンス費、買い替え・改修費、そして固定資産税等の税金など、家を建てることによる支払いというのは多岐に渡ります。そして最終的に売却、賃貸、相続といった未来は全ての家に必ずやってくるのです。
プラスディー設計室の家づくりを変える
4月1日受注分より、プラスディー設計室の設計方針を変更しようと思います。弊社の設計する住宅は、目先の工事費だけではなく、心地よい暮らしを最優先としつつ未来の家族を守る「35年トータルコスト」を第一とした住宅を目指します。目指したいイメージとして、300万円建築コストが上がっても、35年トータルでは600万円コストを削減できるような住宅です。35年というとそんな先まで考えられないという人も多いかもしれませんが、すぐに月々の支払いから現れてくるものばかりです。では、具体的にどういうことかというと、以下のような方針で家づくりを考えるということです。
プラスディー設計室としての新設計方針(新築戸建て住宅):
等級6=HEAT20 G2=0.46W/(m2・K)を達成した高気密高断熱とパッシブデザインによる光熱費の削減 ※UA値0.35~0.39W/(m2・K)を目標に
床下エアコンで家全体の空調を賄えることによる冷暖房機器の購入費用と将来的な買い替えコストの削減
アップルゲートセルロースによる省令準耐火構造化で火災保険削減
耐震等級3確保による地震保険削減
最適な温熱環境の実現による医療費の削減、高寿命化(ヒートショック防止、基礎疾患の改善)
ZEH(ゼロエネルギーハウス)化による光熱費減+太陽光自家消費+売電(なお、弊社直契約により太陽光パネルは低価格で提供可能)
長期優良住宅による各種税金控除、その他金利優遇等。
住宅高性能化による補助金の活用 ※時期や内容により使える補助金は異なります。(地域型住宅グリーン化事業、こどもみらい住宅支援事業、等)
経年劣化ではなく、経年により味が出てくる長寿命建材の使用。
世代を超えて住み続けたくなる家のプランとデザイン。万が一の売却や賃貸の時に高額の価格となる資産価値。
家事動線や家事楽の工夫により家事時間の削減。
詳細まで考え抜かれた設計と厳し監理により雨漏りせず長寿命の住まい
心地よい住宅とお庭を楽しむ暮らしによる家族の健康=プライスレス
というようなものをできるだけわかりやすく、数値化していきたいと考えております。そして、数値だけでなく、心の満足度を上げることも重要です。具体的に書くと以下のような感じです。
プラスディー設計室 新標準仕様(新築戸建て住宅):
心地よい暮らしとデザインの両立
30年間トータルコストで考えた設計
UA値 0.46W/㎡K以下(HEAT20 G2、断熱等性能等級6)最低確保
※0.39W/㎡K以下を推奨C値 0.5(c㎡/㎡)以下
耐震等級3取得 ※在来工法+許容応力度計算
長期優良住宅(ただし、辞めることも可能)
床下エアコン(高気密高断熱住宅において最適な空調方法)
太陽光発電搭載によるZEH化(ただし、辞めることも可能)
台風等の災害に強い住宅
植栽、庭造り、外構など住環境を含めた家づくり
オプション:
UA値 0.26W/㎡K以下(HEAT20 G3、断熱等性能等級7)
蓄電池(弊社が長州産業代理店として安く提供できます)
家具、照明販売(ライフスタイルストアEnより特別価格にて)
自宅サウナ、お庭サウナ(現在開発中!)
しかし、家づくりは数値や性能だけで考えてはいけない
一方で、一番重要なのは、数値や性能だけで家づくりを考えるのではありません。弊社がお客様にお約束している
OUR POLICY
「あなたにとって」の心地よい暮らしに世界一寄り添う
設計の先にある未来の家族の表情をデザインします
高い設計力と監理力で高品質な住まいを提供します
誠心誠意の対応で信頼されるパートナーとなります
住環境を含めた心地よい暮らしを追求していきます
という設計指針はなんら変わることはありません。
結局は、設計士たるひとりの人間が家づくりを考えているお客様のこととご要望を誰よりも親身になって理解し、高い設計力を持って、誠心誠意、最高の設計をすることが何より重要です。そこがプラスディー設計室として一番大切にしているところであり、さらには厳しい現場監理による高品質な住宅の提供とその住宅で心が満たされた心地よい暮らしが送れるかが全てだと思うのです。
リノベーション、リフォーム、改修
もちろん、リノベーションなども引き続き手掛けていきます。
これまでも数多くのリノベーション実績がございます。
ただし、今後は基本的には断熱改修を含んだリノベーションをメインに設計します。断熱改修でHEAT20 G2グレードを目指すことも可能です。
今ある建物の価値や歴史や長所を見出し、新築では出せない魅力をつくるのが弊社の腕の見せ所です。
※小規模の住宅の場合、施工まで対応できます。
店舗や事業においてもトータルで設計する
さて、家づくりではありませんが、弊社としては改めて店舗や事業の設計も強みと考えており、こちらも家づくりと同じように目先の建築だけで考えるのではなく、事業計画含めたトータルデザインを目指していきたいと考えております。つまり、建築の設計だけではなく、
事業コンセプト、ブランディング、ビジネスモデル構築
事業性再構築補助金などの補助金申請のお手伝い
幹部や社員とのワークショップや合宿等のお手伝い
看板デザイン、サイン計画
展示什器、家具、照明などの什器提案
販促ツールの提案、デザイン
HP、SNS等の提案、デザイン
運営のアドバイス、サポート
など、幅広く携わることにより、当たり前のことではありますが、建築を設計することが目的ではなく、お客様の事業成功を第一の目的として業務に当たります。(もちろん、どこまで携わるかはお客様のご要望とヒアリング次第です)
私自身がユクサおおすみ海の学校やライフスタイルストアEnの運営など自分自身が様々なジャンルの経営をしてきたことも強みだと考えております。現在、本業である建築設計業と並行しながら宿泊業、飲食業、コンサル業、不動産業、小売業、建設業などなど本当に多岐にわたって経営しています(我ながらやりすぎですねw)。そこでは失敗したこと、成功したこと、多々多々あります。試行錯誤を繰り返しながらここまで4つの会社を経営してきたノウハウは、お客様の店舗や事業のお手伝いにお役に立つと考えております。また、たくさんの素晴らしい仲間にも恵まれていますので、お客様のご要望に応じたデザイナー、アドバイザー、ファシリテーターなどとタッグを組みながら、お客様の事業成功のお手伝いをさせて頂きます。
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