印象的なハンド記録1

アクション振り返り

ブラインド500/1000/1000
エフェクティブスタック:50000程
SB:r2500
BB(hero:A♥4♦):call
pot:6000
flop:4♥2♣7♣
SB:b3000
BB:call
pot:12000
turn:K♥
SB:b10000
BB:call
pot:32000
river:T♦(多分)
SB:b25000
BB:????

SB:????
BB:A♥4♦

思考1「バリューかブラフか」

相手のハンドが何かについては一旦脇に置いておこう。リバーの場面なのでセミブラフというのは存在しない。純粋にバリューかブラフかの2択だ。

思考2「バリューである場合、バリューターゲットは?」

相手がバリューであると仮定した場合、バリューターゲットはどこかを考えてみる。バリューベットの打つ際に考えなければいけない事は、
バリューターゲットにコールしてもらえる額を打つ。
という事だ。その視点で考えた時に、このリバーのこの額に違和感を感じるのは私だけだろうか?フロップ、ターン、リバーのトリプルバレルである。フロップで出た427どれかのhitに対してベットするには、大きすぎないか?じゃあKをバリューターゲットにしてる?

思考2‐1「フロップの4hit、2hit、7hitをバリューターゲットと仮定してみる」

フロップのCBにコールしているので、今回のBBのハンドのようにフロップ当たっているハンドに対して、ターンで出たKや上位のポケットを主張しそれらに対し、ターンとリバーでベットするのは、確かに筋が通っているように感じる。ただ、先述の通り、額がでかい。バリューベットでそれらのターゲットに対してコールをもらいたいなら、もう少し安いベットをしたくなるのが心情ではないか?
仮に7hitだったとしても、2hitや4hitに向けてバリューベットを打てるほど強くない。リバーチェックアラウンドが無難な選択肢だ。

思考2‐2「ターンで出たKhitをバリューターゲットと仮定」

ターンで出たKをバリューターゲットとして仮定してみよう。Kがバリューターゲットという事はフロップでKハイでコールしたという前提がないと成り立たない。フロップのBBのコールレンジにどれくらいのKハイが残っているだろう?仮定することそのものがナンセンスじゃないか?
また、Khitをバリューターゲットするのであれば、SBのハンドはツーペア、セット、AA、Kxの強いハンドでなければならない。実際Khitに向けてのバリューベットだったら「ナイスハンド」とテーブルをコンコンの時間だ。

思考2‐3「リバーで出たThitをバリューターゲットと仮定」

そもそもただのTハイではフロップターンとコールしていない。クラブのスーテットのフラッシュドローでついてきてリバーでTを拾ったレンジがわずかに残るが、ターンのベットでほとんどが削られているはずだ。そこをバリューターゲットにというのであれば、狭いけれども筋は通る。

思考2‐4「もっと強いツーペアやセットをバリューターゲットと仮定」

これらをBBが持っていた場合、どこかでレイズが入ってもおかしくない。そもそもそれらをBBが持っていると仮定すること自体が間違っている。

思考2まとめ「バリューターゲットを何と仮定しても違和感が残る」

結論としては、バリューだと仮定すると、アクションとベット額にどうしても違和感を感じてしまう。筋が通るところもあるにはあるが、ごく一部のハンドレンジ限られる。

思考3「ブラフである場合、ブラフターゲットは?」

ではブラフだと仮定した場合、降ろせそうなブラフターゲットはどこにあって、その額で降ろせそうかを考えてみる。ブラフターゲットの考え方は2つ、ひとつはそのハンド(レンジ)がそのアクション時に残っている可能性がある事。もうひとつは降ろせる余地があるという事だ。先ほどと同じ思考でターゲットごとに考えてみる。

思考3‐1「ハイカードをブラフターゲットと仮定」

そもそもハイカードはフロップ、ターンのベットの時点で残っていない。クラブのフラッシュドロー、バックドアのハートのフラッシュドローがほんの少し残っているが、リバーのベットにはコールできるハンドではない。99%降ろせると言っても過言ではない。

思考3‐2「フロップの4hit、2hit、7hitをブラフターゲットと仮定」

ターンでKが落ちて、セカンドバレル、リバーでも7以上のカードが落ちてのトリプルバレルである。7は微妙なところであるが、少なくとも4hit、2hitは大きめの額をベットすればKを主張して降ろせる余地は十分にある。7が一定数フロップでドンクやレイズを返していることを考えると、このアクションラインで残っているかは微妙である。

思考3‐3「ターンで出たKhitをブラフターゲットと仮定」

バリューターゲットの時も先述したが、仮定することそのものがナンセンスだと感じる。仮定したとしても、K降ろせるかと言われればほぼ降りないだろう。

思考3‐3「リバーで出たThitをブラフターゲットと仮定」

思考2‐3と同じでリバーでほとんど残っていないハンドだ。ただ、このThitはボードから考えるにかなり強いハンドに分類され、降ろせる余地は少ないだろう。

思考3まとめ「フラッシュドローはほぼ降ろせて、2hit、4hitも額によっては降ろせそう。」

結論として、ブラフだと仮定した場合、降ろせそうなハンドレンジがしっかりと残っていて、額としても2hitや4hitを降ろせそうである。ブラフするハンドレンジはフラッシュドロー滑りや、56周りのストレートドロー滑りが大量に存在する。

思考4「全体としてブラフの方に傾いたが、相手はリバーでブラフを打てる人かどうか?」

ポイント1「プレイヤーの傾向」

全体的にオープンに対してコールドコールしてゲームに参加している印象。広く参加してボードを見てポストをやっている印象。

ポイント2「オープンのハンド」

UTGからオープンし、自分がKKで3betにコール。Tハイボードの2枚の♣。自分のポットサイズのオールインに対してT4♣スートでスナップコール。結果リバーで4引かれた。
やはりオープンもゆるく、3betにもゆるくコールして、ボードを見て戦うタイプのようだ。また、飛ぶ事に特に抵抗は無いようだ。

ポイント3「プリフロップのレンジ」

UTGからオープン、+1から自分がQQで3bet、相手の4betに対して5betオールインしたところ相手はフォールドした。3betの相手に対しても、ワンチャンのライト4が存在する可能性もあるようだ。

ポイント4「25000点のベットの仕方」

最後のポイント。ここまで来ると僅かなヒントも見逃せない。25000点のベットの仕方について違和感を感じた。ポットの額を計算をしている様な雰囲気はなく、「これぐらい大きめに打っとけば降りるやろ」みたいな感じだった。(少なくとも自分にはそう感じた。)

結論:リバーでのブラフは余裕でやってきそう。

以上の思考により、コールを選択した。

相手のハンド:85o
正確なハンドは忘れてしまったが、あったとしてガット、もしくは何もない完全なエアーでトリプルバレル打ってきていたのだ。

ナイスコール

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