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[LHTRPG]「サスタシャ浸食洞」攻略戦

シナリオガイダンス

プレイヤー人数    4人(4~5人対応)
キャラクターランク  1 
プレイ時間      4~5時間

これはCR1の〈冒険者〉を対象とした『LHTRPG』のシナリオである。あなたがGMならば、このシナリオを使うことですぐに『LHTRPG』を遊ぶことができる。あなたがプレイヤーとしてこのシナリオを遊ぶつもりならば、これを読むのはセッションが終わるまで待ってほしい。

このシナリオには戦闘1回、ミッション0回、探索表2回が含まれる。オンラインでのセッションは特に時間がかかる場合もあるため、予備時間を確保して遊ぶことをお勧めする。

GM向け情報

▼シナリオ背景
PCたちは酒場で手助けをした「異邦の詩人」から、礼代わりに冒険譚を聞かせてもらうことになる。その最中、急に視界がねじれたかと思うと、PCたちは話に出てきた戦場に降り立っていることに気が付く。

▼PC番号およびシーンプレイヤーの扱い
このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。

▼参考・出典
このシナリオは、『ファイナルファンタジーXIV』に登場する同名のキャラクターを大いに参考にして考案されている。(そのため、二次創作的性質が強い。)したがって、本作品は「ファイナルファンタジーXIV著作物利用条件」のガイドラインに沿った形で公開されていることに留意されたい。また、本シナリオの再配布を禁止する。
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プリプレイ

今回予告

 アキバの街に現れた詩人の冒険譚に誘われて
 冒険者たちは時空を超えた戦場にめぐりあう。
 日頃の知恵と勇気、全力の戦闘スキルを発揮して、
 まだ見ぬ戦場を突破せよ!
 FF XIV × ログ・ホライズンTRPG 変転する戦場
 『「サスタシャ浸食洞」攻略戦』
 魂の翼持つ〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方にあらたな記録を刻め!

レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。

▼使用ルール
『ログ・ホライズンTRPGルールブック』
『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』
GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

▼推奨キャラクター
このシナリオは、戦闘1回、ミッション0回、探索表2回で構成されている。
このシナリオは、CR1のキャラクター4~5人で遊ぶことを想定して作られている。冒険に挑むキャラクターは、アーキ4職(戦士職・回復職・攻撃職×2)が揃っていることが望ましい。不足する場合は戦士職・回復職を優先すること。

▼おすすめサブ職業
ミッションが存在しないため、サブ職業は好きなものを取得するといいだろう。

▼PCの立場
PCたちは顔なじみであり、同じ酒場やギルドホールで冒険の疲れを癒しているシーンからセッションを開始する。
PCが希望するならば、コネクション、ユニオンを取得してもよい。

▼セッション難易度
以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。
このシナリオにはベリーハード以上で使用できる難易度調整用のGM用EXパワー【水面からの強襲】が存在する。このデータを使用を希望する参加者がいる場合、必ず全員の合意の下で使用を決定すること。

イージー    PC全員の【因果力】+1
ノーマル    特になし
ハード     GM用【因果力】+PC人数と等しい数
ベリーハード  GM用【因果力】+(PC人数×2)と等しい数
ナイトメア   GM用【因果力】+(PC人数×3)と等しい数

▼因果力の増強
GMが許可するなら、プレイヤーは次のどちらかを行ってもよい。
・手持ちの「因果力チケット」を消費して追加の【因果力】を最大1点まで得る。
・PCの所持金から50Gを消費して「温泉」を使用し、追加の【因果力】を最大1点まで得る。

使用するEXパワー

このシナリオでは以下の専用EXパワーを合計1回まで利用できる。

《リミットブレイク:大防御》_[EXパワー][パーティー]
タイミング:イニシアチブ_判定:なし_対象:広範囲20(選択)_射程:20Sq
コスト:因果力4(協力)_制限:シナリオ1回
効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。
3ラウンド目以降に使用できる。対象は【ヘイト】を-2してもよい。
〔対象:ヘイトトップ〕対象は[軽減:30]を得る。この効果はラウンド終了時まで持続する。

《リミットブレイク:大回復》_[EXパワー][パーティー]
タイミング:イニシアチブ_判定:なし_対象:広範囲20(選択)_射程:20Sq
コスト:因果力4(協力)_制限:シナリオ1回
効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。
3ラウンド目以降に使用できる。対象の[戦闘不能][死亡]を解除し、【HP】を対象の【最大HP】と同じまで回復させる。

《リミットブレイク:単体火力》_[EXパワー][パーティー]
タイミング:メインプロセス開始時_判定:なし_対象:自身_射程:至近
コスト:因果力4(協力)_制限:シナリオ1回
効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。
3ラウンド目以降に使用できる。あなたがこのメインプロセスで行う「対象:単体」の攻撃は、[攻撃判定]をクリティカルしたとして扱い、ダメージロールに+[(CR×2)+10]される。

《リミットブレイク:範囲火力》_[EXパワー][パーティー]
タイミング:イニシアチブ_判定:なし_対象:広範囲(選択)_射程:4Sq
コスト:因果力4(協力)_制限:シナリオ1回
効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。
3ラウンド目以降に使用できる。対象に[(CR×2)+5]点の直接ダメージを与える。
〔対象:モブ〕対象を[戦闘不能]にするか[死亡]させる(あなたが選択)。

原作の知識について

セッションの参加者に「ファイナルファンタジーXIV」を遊んだことがない、あるいは当該シナリオ・ダンジョンに到達していないプレイヤーが含まれている場合、GMは以下の知識を共有しておくとよいだろう。
なお、性質上このシナリオをプレイすることは当該作品の内容に少なからず踏み込むことを意味する。「ファイナルファンタジーXIV」の「新生エオルゼア」をクリアしていないプレイヤーが参加する場合は、今一度ネタバレしてもよいのかを確認してからこのシナリオを遊ぶことを徹底されたい。

サスタシャ浸食洞
エオルゼア三大都市のひとつ、海都リムサ・ロミンサの領有するラノシア島に存在する海岸洞窟が「サスタシャ浸食洞」である。穏やかな潮風の吹く港の近辺に入り口が存在する。低レベルのダンジョンだが、中には近隣で悪事を働く海賊がうろついており、危険な場所となっている。海賊たちは島の北西を支配する蛮族「サハギン族」と取引を行っているという噂もささやかれており、蛮族の活動が活発になる中で緊張が高まった。

オープニングフェイズ


GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。

インタールード
シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

OP1:【ようこそ〈アキバの街〉へ。】

シーン種別 :シネマティックシーン
解説    :PCたちが「異邦の詩人」と出会う
目的    :「異邦の詩人」に声をかける

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。
「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。

オーバーチュア
ようこそ、〈アキバの街〉へ。
ここはセルデシア、日本サーバーの中で最も大きな都市。
日夜多くの冒険者たちが冒険に挑み、料理を楽しみ、日常を生きている。
〈大災害〉以来、現代社会を生きていた我々の生活は大きく変わってしまった。
あの世界に帰還する目途は立たない。不安に押しつぶされそうな日もある。
だが、こちらの世界にも暮らしがあり、交流がある。そんなささやかな事実に皆が気付き始めた頃だ——
この〈アキバ街〉に、一人の「来訪者」がやってきたのは。

・モンタージュ
ある晴れた日の〈アキバの街〉。
PCの皆は別の場所で冒険を達成したのか、はたまた日常的な交流の一環か、馴染みの酒場で一緒に食事を摂っていた。

活気のある店内だったが、今日は何やらハプニングの様子。
疲労困憊で、歩くのもやっとといった風体の見慣れぬ男が入ってきた。
特徴的なメガネの奥に見える穏やかそうな顔つきには、疲労の表情が色濃く出ていた。
不思議なのは、彼のステータス。[冒険者]ではなく、[異邦からの訪問者]という、聞いたことのない表示がついている。
男は水を受け取ると飲み干し、次いで何か食べ物を注文しようとするも、所持金がほとんどないのかとぼとぼとテーブルに辿り着くと倒れ伏してしまう。
「あぁ…なんということだ。なんとか街までたどり着いたはいいが…。」

・シーンの終了
PCたちが「異邦の詩人」に声をかけたらOP2【異邦の詩人】に進む。

OP2:【異邦の詩人】

シーン種別 :シネマティックシーン
解説    :PCたちが「異邦の詩人」と交流する
目的    :「異邦の詩人」の冒険譚を聞く

オーバーチュア
彼の名は「異邦の詩人」というらしい。肩書ではなく名前が、だ。
聞くところによると、彼は気が付くと近隣の森に佇んでいて、訳も分からないままにアキバの街までたどり着いたのだとか。
君たちは食事を提供したりしながら、彼の話を聞くことにした。

・モンタージュ
異邦の詩人は自らを別世界からの来訪者だと名乗る。
昔から「エルダー・テイル」をやりこんでいたPCがいれば、彼がいわゆるコラボキャラクターの一人であることに気づくかもしれない。

彼は【冒険者】が皆ほかの世界からの来訪者であることにとても驚く。
また、[航界種][典災]という単語には一切反応を示さない。GMは彼がそれらとは出自の異なる存在であることに触れてもよい。

宿や食事の提供、この世界のことを教えるなどの行為には素直に感謝し、礼を惜しまない。その一環として、各PCの自己紹介などを設けてもいいだろう。

・シーン終了
ひとしきり交流したら、詩人は礼にとかつていた世界で見聞きしたある冒険者の活躍を歌にして聞かせてくれる。
その途中、空間がゆがむような感覚をPCたちが覚えたところでシーンを終了し、MD1【伝説に描かれた冒険】に進む。

ミドルフェイズ

インタールード
ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
オープニングフェイズが終了したので、各PCには【因果力】1点づつを配布しよう。

MD1:【伝説に描かれた冒険】

シーン種別 :アブストラクションシーン
解説    :「サスタシャ浸食洞」を攻略する
目的    :「サスタシャ探索表」を2回ロールして冒険を演出する

オーバーチュア
君たちが気づくと、そこは先ほど話に聞いた「サスタシャ侵蝕洞」内部のようだった。一本道が奥のほうへと続いている。君たちは意を決して洞窟内に歩みを進めた。

代表者を決めて、「サスタシャ探索表」を合計2回振ろう。結果に応じて描写等を挟むとよい。時間が不足している場合や純粋に戦闘を楽しむ場合は、「サスタシャ探索表」のかわりに全員が「体力消耗表」を2回ずつ適用することで代用してもよい。

サスタシャ探索表 2D6+[CR×5]
出目 効果
07 扉を開けた瞬間海賊たちと鉢合わせしてしまう!突然の戦闘に手間取ってしまった。PCは全員「体力消耗表」を1回適用する。
08 小さな山猫と出会う。海賊が飼育していたのだろうか?連れていくなら「タイニー・クァール[換金](40G)」を手に入れる。
09 薄汚れたメモを見つける。洞窟についてヒントが書かれているようだ。もう一度「サスタシャ探索表」を振り、[ロール結果+1から-1]までの範囲から、それぞれの結果を見てから好きなものを選ぶ。
10 水没した狭い通路を進む。PC全員は「難易度:8」の[運動判定]を行う。失敗したPCはアイテムが濡れて使えなくなってしまう。[消耗品]アイテムを1個失う。
11 珊瑚が仄かに発光する幻想的な光景に足を止め、しばし風景を楽しんだ。涼しげな風が洞窟に吹き抜けている。(効果なし)
12 海賊の船長マディソンたちと交戦した。PCは全員[疲労:10]を受ける。マディソンにそこそこのダメージを与えると、彼はスキをついて一目散に撤退してしまう。逃げる才能はピカイチのようだ…。
13 海賊たちの潜水道具を見つけた!「人魚のアクセサリー:LHZB1-217参照」を手に入れる。
14 大きな貝が口を開くと、中から大量のモンスターが襲ってきた!PCは全員「体力消耗表」を1回適用する。
15 仕掛け扉に気づかず、ぐるぐるとダンジョンをさまよってしまう。PCは全員1Dを振ること。2以下のPCは「気力消耗表」を1回適用する。
16 海賊たちの財宝を見つけた!代表者を1人選んで、「サスタシャ財宝表:クライマックスシーン参照」を1回適用する。
17 海賊同士が乱闘をしている場面に遭遇した。無視して通り過ぎることもできるが、戦闘に乱入するならPCは全員[疲労:10]を受けて戦利品に「アラグ錫貨[換金](20G)」をそれぞれ手に入れる。
18以上 船室に囚われていた人々を解放した!彼らは丁重に礼を言ったあと、洞窟に関する情報を教えてくれた。代表者を1人選んで、【因果力】1点を獲得する。

・シーン終了
それぞれの描写が終了したらシーンを終了し、CL1【鯱牙のデェンとの遭遇】に進む。ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布すること。

次はいよいよクライマックスフェイズである。ここでプレイに休憩を挟むと良いだろう。インタールードこの後ブリーフィングシーン、および戦闘シーンが予定されている。
次のシーンが戦闘の前に準備を整える「ブリーフィングシーン」であることを宣言しよう。

クライマックスフェイズ

インタールード
ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

CL1:【鯱牙のデェンとの遭遇】

シーン種別 :ブリーフィングシーン
解説    :エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。
目的    :偵察や事前準備を行い戦いの準備を整える。

・戦闘準備
次の戦闘シーンは本シナリオの核であり、手ごたえのある戦闘が予想される。[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。
[偵察]タグを持つ行動に成功したPCがいたなら、以下のカットインを読み上げること。

洞窟の最奥部ではサハギン族の一団が君たちを待ち受けている。
気になるのは彼らの両サイドに存在する水たまりだ。ぶくぶくと泡が立っており何者かの存在を感じさせている…。

・シーン終了
戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。
次はいよいよ戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

CL2:【叙事詩決戦】

シーン種別 :戦闘シーン
解説    :〈鯱牙のデェン〉たちとの戦闘を行う
目的    :〈鯱牙のデェン〉を撃破する

オーバーチュア
君たちは「サスタシャ浸食洞」の最奥部でサハギンの一団と交戦することとなった。
セルデシアのそれとは異なる外見の魚人たちが、槍を構えて君たちに向かってくる。
冒険者たちよ、無事にこの局面を突破せよ!

・戦闘の終了条件
 勝利条件:〈鯱牙のデェン〉が[戦闘不能][死亡]になる。
 敗北条件: PC全員が[戦闘不能][死亡]になる。

・エネミーの動き
エネミーは基本的に[ヘイトトップ]のキャラクターを対象に攻撃をする。
ボスである〈鯱牙のデェン〉は《猟人の細波》を利用しながら自身やPCを有利な配置に誘導していこう。火力は控え目なので、〈デェンの護衛〉による多数回の攻撃で負担をかけていくようにするとよい。
〈怪しい水面〉は貴重な戦力の供給源だ。すぐに狙われない場合はできるだけ解除を妨害し、できるだけ〈デェンの護衛〉をたくさん配置できるように努めよう。

PCが5人の場合、追加のエネミーとして以下を配置する。
〈デェンの護衛〉 E-7,G-6
〈怪しい水面〉 F-2,H-4

・シーン終了
戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。
また、冒険者たちは、「サスタシャ財宝表」のいずれかの欄(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。

サスタシャ財宝表 2D6+[CR×5]
7 防風のマテリア[魔触媒2](20G)×2
8 回復薬(初級):LHZB1-219参
9 アイアンプレート[換金](20G)×2
10 フローライト原石[魔触媒1](15G)×3
11 魚鱗の宝珠(初級):LHZB1-222参照
12 ハードレザー[換金](15G)×3
13 ブルーオクトパス[換金](45G)
14 猫目の盗賊のグローブ:LHZB1-216,LHZB2-166参照
15 インディゴヘリング[換金](50G)
16 黒曜石[魔触媒3](25G)×2
17 耐冷の上等な衣類:LHZB1-214,LHZB2-167参照
18以上 浸食洞の青珊瑚[換金](60G)

エンディングフェイズ

インタールード
ここからはエンディングフェイズとなる。GMは、エンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。

E1:【セルデシアへの帰還】

シーン種別 :シネマティックシーン
解説    :セルデシアに帰還し、ふたたび「異邦の詩人」と話す。
目的    :物語を終わらせる。

オーバーチュア
戦闘の後に現れた光の奔流に身を任せると、ふたたび視界がゆがむ感覚に襲われ——
君たちは気づくと、元居た酒場に帰ってきていた。
「…ということがあったのさ。どうだい、心躍る冒険だっただろう?」

・モンタージュ
 「異邦の詩人」はこのような「冒険者に語った冒険を追体験させる能力」をもっているという自覚がある。
 困難な戦場だったと言えば、「少し話を盛りすぎたかな?」といたずらっぽく笑うことだろう。
 またの機会に別の話を聞かせてもらう約束をすることもできる。#エオ変転 の別のシナリオを遊ぶのであれば、次回以降はオープニングを詩人との再開に変更して改めてセッションを遊ぶと良い。

・シーン終了
PCたちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。

アフタープレイ

「アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。

◆プレイヤー :CRアップ1枚、アザーゲット1枚
◆GM    :CRアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚

上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

・セッションの終了
すべての処理が終わればセッションは終了となる。これにて今回の冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!

データセクション

エネミーデータ

シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータを記載する。

〈鯱牙のデェン〉  [ボス][人型][サハギン][水棲]

ランク:1_ 識別難易度:7
STR 1_DEX 1_POW 2_INT 1_回避 1+2D_抵抗 2+2D_物理防御力 4_魔法防御力 6
最大HP 80_ヘイト倍率 ×4_行動力 3_移動力 2_因果力 4

▼特技
《海より来る者》常時_このエネミーは常に[弱点(電撃):5]を持つ。
このエネミーは【水中】や類似効果を本来受ける環境にいるとき、攻撃のダメージロールに+3する。

《サハギン部隊》常時_このエネミーはシーン配置時、配下エネミーとして〈デェンの護衛〉を4体を任意の位置に配置できる。
〈デェンの護衛〉1体は〈怪しい水面〉1体と置き換えてもよい。

《ハイドロボール》[魔法攻撃]_メジャー_対決(4+2D/抵抗)_単体_1Sq_
対象に[17+2D]の魔法ダメージを与える。〔マイナー〕ダメージに+4する。
〔因果力1〕この特技を「対象:範囲(選択)」に変更する。

《再行動》本文_ラウンド1回_このエネミーが[行動済]になった時に使用する。
このエネミーは即座に[未行動]となり、その後ラウンド終了時まで【行動力】が0となる。

《猟人の細波》クリンナップ_自動成功_単体_4Sq_対象を1Sqまで[即時移動(強制)]させる。

▼ドロップ品
1~4:防水のマテリア[魔触媒2](20G)×4
5~6:リムレーンズソード[換金](120G)
固定:リグリアの霊石[コア素材](30G)

▼解説
海賊と通じていたサハギン族の呪い師。部下を多数擁しており、手数と策略による集団戦を得意としている。

〈デェンの護衛〉 [モブ][人型][サハギン][水棲]

ランク:1_ 識別難易度:5
STR 1_DEX 2_POW 1_INT 1_回避 8[固定]_抵抗 7[固定]_物理防御力 6_魔法防御力 4
最大HP 17_ヘイト倍率 ×2_行動力 3_移動力 2

▼特技
《海より来る者》:常時_このエネミーは常に[弱点(電撃):5]を持つ。
このエネミーは【水中】や類似効果を本来受ける環境にいるとき、攻撃のダメージロールに+3する。

《珊瑚の槍》[白兵攻撃][槍]_メジャー_対決(13[固定]/回避)_単体_至近_
対象に[22+2D]の物理ダメージを与える。〔マイナー〕対象に[追撃:4]を与える。

《激流》:マイナー_自身_シーン1回_このエネミーの【行動力】に+2する。この効果はシーン終了時まで持続する。

▼ドロップ品
固定:リムレーンズダガー[換金](10G)

▼解説
〈鯱牙のデェン〉の配下として護衛の任務にあたるサハギン族。刺突槍による攻撃的な戦闘を展開する。

〈怪しい水面〉[ギミック][天然][水棲]

ランク:1 _識別難易度:6
STR 0_DEX 0_POW 2_INT 1_回避 7[固定]_抵抗 7[固定]_物理防御力 7_魔法防御力 9
最大HP 15_ヘイト倍率 なし_行動力 0_移動力 0

▼特技
《意志なき機構》_常時_このエネミーの攻撃ではヘイトダメージが発生せず、[ヘイトアンダー]の防御ボーナスも得られない。
また、このエネミーを対象として「解除難易度:5」の《プロップ解除》に成功すると、このエネミーは[戦闘不能]となる。
さらにこのエネミーはムーブアクションを持たない。

《仄暗い水の底から》:クリンナップ_〈デェンの護衛〉1体を、このエネミーと同じSqに[行動済]状態で配置する。
この効果で配置されたエネミーからはドロップ品を得られない。

▼ドロップ品
固定:浸食洞の汽水[換金](10G)

▼解説
不気味に泡立つ怪しい水面。中に何かの存在を感じるが…。

GM用EXパワーデータ

シナリオの難易度調整に利用できるオリジナルのGM用EXパワーデータを記載する。

歴戦の魚人 [EXパワー][GM][調整]
▼効果・解説
コストとして【因果力】2点を消費する。〈鯱牙のデェン〉の【最大HP】を+13する。〔因果力1〕さらに[障壁:14]を与える。

サハギン大部隊 [EXパワー][GM][調整]
▼効果・解説
コストとして【因果力】3点を消費する。クライマックスフェイズの戦闘シーンに、エネミー〈デェンの護衛〉と〈怪しい水面〉をそれぞれ1体ずつ追加する。エネミーの配置はGMの任意となる。

水面からの強襲 [EXパワー][GM][調整]
▼効果・解説
ベリーハード以上の場合のみ使用できる。コストとして【因果力】4点を消費する。〈怪しい水面〉に以下の特技を追加する。
《水面からの強襲》:イニシアチブ_自動成功_〈デェンの護衛〉1体を、このエネミーと同じSqに[行動済]状態で配置する。
この効果で配置されたエネミーからはドロップ品を得られない。その後、このエネミーを[戦闘不能]にする。


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