第3題「RPA」

#RPA

先日、横浜市がNTT、NTTデータ、クニエと共同で行った「RPA(ロボットによる業務自動化)の有効性の検証実験」の報告によると、平均84.9%、最大99.1%の事務作業時間削減効果が確認されたらしい。85%の時間削減というのは穏やかではない。今まで人間がしこしこと10時間かけてやっていた仕事をロボットが手伝えば1時間半で済ませてしまうというのだ。20人でやっていた作業なら、そのうち17人をズバッと切って代わりにロボットを入れればいいのだ。まさにターミネーターの世界である。人間ヤヴァいよ。

だがその内容を見てみると、かなり拍子抜けする。以下はその一部。

勤務時間集計事務
「・市職員の勤務時間を集計している事務。〇〇システムで出力されている帳票から対象職員を手入力で集計表に転記している作業。
・利用環境:〇〇システム、Excel
・マニュアル有無:無し」

ちょマテ。
それ、ロボットどうこうやなくて単にワークフローの問題とちゃうか?
つか、30年前の「担当営業の女の子がワープロで月別新聞媒体別広告出稿表表つくって40〜50件のサイズや掲載費用やらを打ち込んで出力して手書きで埋めて電卓で計算して合わなくて確かめて打ち直して出力して手書きで補足して電卓叩いてを繰り返し、毎月終電まで格闘していた業務」をちょっとだけ関数を仕込んだEXCELをつくって定時に帰れるようにしてやったのとどこが違うの?

いやモノホンのRPA、ロボティック・プロセス・オートメーション(robotic process automation)はそんな低レベルなハナシじゃなくて、現在人間のオペレーターがやってる作業(受信ソフトを開いて顧客名や作業コード等必要事項のコピー、適宜の作業ウインドウ開放から項目の転記、実行など)を、シナリオという形でルールを把握したソフトウェアAIロボットが自律代行するというものだそうで。
要は「人間用につくられ運用されているシステムを崩さずに、もっと手の早いしかもミスしないオペレーションを走らせて同じことやるよ」ってこと。

なんか攻殻に出てきた、指が40本くらいに分かれそれをフル活用して超高速タイピングしてるサイボーグ教授を思い出したよ(ここ、笑うところ)
https://images.app.goo.gl/bV3BDKFvs3o7VNGN8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?