エンドレスエイトーー「風の詩を聴け」
小説をかいて見た。
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夏日が終わりそうな予感が漂う都会を走る電車の窓から、赤い光が刺す。目が痛い赫い線で眼光から脳天に刺さる。僕の周囲には鉄柵から外界に幸せを望むような、気が狂いそうな魚のような目そして、腐臭が漂っている。
僕は腕時計を見た。ORISの短針は午後6時を指そうとしていた。
そのORISは僕が、今の広告代理店の入社した時、父が買って祝いにくれたものだった。
「社会人は時計はいいものをしろ。」
初見は外見で判断されるものだと彼の信条だった。電機メーカー