【まとめ】企業の成長戦略が10時間でわかる本 〜成長戦略と経営戦略〜
ファイブフォース戦略
業界構造と利益構造を分析するためにのフレームワーク。
5つの観点で、業界構造と利益構造を分析する
1. 参入障壁の高さ
2. 競合の多さ、強さ
独占か、寡占かなど
3. 代替品
代替品によって顧客のニーズがとって変わられる可能性の高さ
4. 買い手
買い手が多いか、特定の買い手が大きなシェアを持つのかなど
5. 売り手
売り手が多いか、供給業者にとって重要な顧客になっているのか、など
基本的な経営戦略
コストリーダーシップ戦略→低コストで勝っていく戦略
差別化戦略
集中戦略->特定のセグメントにリソースを集中させる戦略
アンゾフ・マトリックス
製品と市場を既存・新規で分け企業戦略を4つの分類したグラフ
(写真)
1. 市場浸透戦略(既存製品 x 既存市場)
例:ユニクロが大規模CMで国内シェアを高めた
2. 市場開発戦略(既存製品 x 新規市場)
例:ユニクロが欧米、アジアで店舗展開を図り売上拡大
3. 製品開発戦略(新規製品 x 既存市場)
例:ユニクロが「ヒートテック」を開発した
4. 多角化戦略(新規製品 x 新規市場)
例:ユニクロが「安くて高品質」な野菜事業に進出
成長マーケットシェア・マトリックス(PPM分析)
マーケットシェアと市場成長率で、製品や事業を分類する
(写真)
1. 花形(市場成長率高い、マーケットシェア高い)
→積極的に先行投資をするべき
2. 金のなる木(市場成長率低い、マーケットシェア高い)
投資よりも多くかつ安定的に収入が入るので少投資でOK
3. 問題児(市場成長率は高い、マーケットシェアは低い)
→収入<投資なので、投資判断を慎重になるべき
4. 負け犬(市場成長率低い、マーケットシェア低い)
→撤退するべき
ブルーオーシャン戦略
ブルーオーシャン戦略とは、まだ開拓されていない市場で戦うための戦略。ブルーオーシャンを生み出すためには2つのフレームワークがある。
戦略キャンバス
主要成功要因(KSF: Key Success Factor)とレベルで事業を比較するキャンバス。
写真。
重要なのは、適切なKSFを抽出すること。(価格、UXなど)
そうして他社事業と戦略キャンバスが似ている(=差別化できていない)とする場合、次のアクションマトリックスを利用する。
アクション・マトリックス
既存のKSFに対して4つのアクションをとる。
1. 取り除く
業界常識となっているもので取り除くべきものを考慮する
2. 増やす
業界標準と比べて大胆に増やすべきものを考慮する
3. 減らす
業界標準と比べて大胆に減らすべきものを考慮する
4. 付け加える
業界でこれまで提供されていなかったもので今後付け加えるべきものを考慮する
イノベーター理論
アメリカの社会学者ロジャースが提唱した、「普及率が16%を超えるとシェアが爆発的に拡大する」と言うもの。
詳しく言うと、彼は、顧客を5層に分類したうちの、2.5%のイノベーターと13.5%のアーリーアダプターを合わせた層に普及した段階でシェアは爆発的に拡大していくとした。
写真
このイノベーター理論に対して、ジェフリームーアは「アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな深い溝(=キャズム)がある」と付け加えた。
そのため、企業はイノベーターとアーリーアダプターのシェアを獲得した段階で意識的にアーリーマジョリティへのアプローチをする必要があるとしている。例えば、CMの大量投下、キャンペーンなど。
オープンイノベーション
企業は限られた資源のなかで最大の価値を提供するために、全てのシステムを自社開発するのではなく、外部のリソースを活用することが大事である。
例:SaaSサービスなど
特に日本の大企業は「自社で開発したもの以外は全て劣っている」と考えてしまって、外部のリソースを活用できておらず、無駄なところにリソースを割いてしまっている。
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