好きなこと

「自分の好きなことをやれ」と言われたときに、これ以上になく困ってしまったことを覚えている。好きなものなんて、今まで知ったこともなかったし、これから知ることもないと思っていた。「ここが人のやめ時であるな」という曖昧な確信の色は未だに鮮明さを留めている。

ただ、最近は好きのものの正体がぼんやりとわかってきた。具体へ飛び込む気概を持てるものだけがひたすら好きだったのかと思う。であるなら、なんでなんでと無理矢理にでも具体の海へと潜り込もうとする「子ども」というのは可能性以外の何物でもない。

人を袋小路に閉じ込めてしまう難問も、時間がありあまれば、暫定的にでも答えが用意されるのだと感じた。不格好な主人に比べて優秀な頭部の働きものには感謝しかない。

本買ったり、コーヒー飲んだりに使います。 あとワイシャツ買ったり