中学入試への国語1「言葉の勉強から始めよう。」

おはようございます。タカバタケです。

早速前のブログで書いていた記事をリライトします。

まずは、このシリーズ。

「中学入試への国語」

タカバタケはもともと高校受験の専門でしたが、

今は大学受験・中学受験の国語指導と進路指導を担当しています。

30年近く教えてきた「国語」の学習法を

中学入試をめざす皆さんに役立つよう、書いていきたいと思います。

第一回。
「言葉の勉強」から始めよう。

中学入試に向けて国語の成績を上げたい!
という方が、「とにかくたくさん問題を解こう」と
問題集や、早い時期から過去問に
ガシガシ取り組んでいくケースがありますが、
これ、残念ながらあんまり伸びません。

英語の勉強で英単語を覚えないと、
いくら勉強を重ねても、
いくら文法がわかっていても、
長文が読めないですよね。
小学生のみなさん、そうなんです。
お母さんお父さん、そうですよね。

国語については母国語ゆえ、
「文法」がわかっているので、
かえってやっかいなのです。

まさか「単語」でつまづいているなどと
思いたくないじゃないですか、認めたくないじゃないですか。

でも現実は語彙力不足。

読む量を増やせば力がつく
・・・と思いがちですが、
「単語」、つまり語彙(ごい)力がつかないと、
文章は読めないのです。

えーーー、日本人だもの、
単語、知ってるよーーーー、
ばかにするなよーーーー。
うん、わかるわかるその気持ち。

では、こんな問題どう思う?
渋谷教育学園渋谷の昨年の問題より。

傍線「自己愛的な万能感も肥大する」とありますが、
それはどういうことですか。
傍線「それをあみ子は熱視線だと思ってしまった」とありますが、
それはどういうことですか。

自己愛的。万能感。肥大。熱視線。
あ、あみ子は人名です。念のため。

意味、わかりますか?

そう。
実は小学校高学年になると、
日常会話で使わない単語が
国語の文章の中に、
ジャカジャカ出てくるようになるのです。

そうすると、語彙力のない生徒は
だんだん国語の「問題文」が読めなくなります。
彼の、彼女の語彙力では、
文章が読めないのです。

親の方は、これは練習が足りないんだ!となって、
どんどん入試問題やらせます。
でも、彼の彼女の語彙力は
貧しいままですから、
読めるわけがありません。

塾では「解き方」を教えるので、

国語の問題が「解ける」ような気になるのですが、

そもそも文章が読めてないから解き方という武器が使えないというからくり。

だから。

「言葉の勉強」から始めてほしいのです。
苦手な人ほど、特に。

「じゃ、言葉の力はどうやってつけるの?」

という話は、また次回!

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