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日記(コミティア漫画が終わらない)

 コミティア当日なのに同人誌が完成しない、という夢を見ました。これはコミティア前によく見る夢です。毎回知り合いのコミティア参加者が出てくるのですが、今回の夢の中ではアラスカ四世さんに哀れな目で見られました(現実のアラスカさんは多分やさしい人です)。アラスカさんのレプリカプラネッツは傑作なのでオススメです。↓

 さて、そんなわけでもう起きてから完成しなかったらどうしようということばかり考えて動悸が止まらない。こうなると書くペースは上がるのだが、こうならないとペースが上がらないのはいかんせん。

 plague inc.という伝染病をコントロールして人類を滅ぼす、すばらしい戦略ゲームがあるのですが、それにcureモード、つまり逆に、WHO的な存在になって伝染病を根絶するモードが追加されたのでそれを延々とやっていました。面白かったけどほぼ無意味な時間でした。その間に1ページでも進めておれば……。毎回言ってねえかこういうこと。

 今回40ページくらいのマンガを予定して、シナリオを考えていたのですが、どうもシナリオと漫画の進みペースを見ると40ページで終わらない!10ページくらいかかってで全体の10パーセントも終わってない!

 これは昔よりは漫画の技術があがったことが理由で、小学生の落書きマンガの要領でごちゃごちゃしたストーリーをやっていた時代は、20ページでなんでも描けたのですが、いまはもうちょい漫画的なコマ割りができるようになった(あくまで当社比)のでページに対してストーリーが進まなくなったわけです。

 こうなると選択肢は、中盤のくだりをばっさりカットしてしまうか、小学生的コマ割りですべてを詰め込むか、二つに一つなわけです。ページ数は48くらいまでなら増やせそうだけど…。

 コミティアのマンガ、として考えるならばまっとうなコマ割りがなんぼのもんじゃい詰め込んでしまえってことになります。ただ最近では「コミティアのアングラ漫画」以上の作品的価値を見出したいと思っていて(じっさいネットでも多少読まれるし…)、それで言うとちゃんと読みやすい形のために構成を塑像してメリハリのついたコマ割りでいきたい気もする。

 どっちがいいか、この文章を書きながら自明だなと思いました。どうせちゃんとした漫画ならこの世に無数にあるわけで、動機いきぎれ寝不足疲労を覚悟して描くべき漫画は100%ストレートのシナリオではないか、と。それは多分世の中にあんまりない物語だからです。

 


 そういえば先月去年の11月に書いた漫画、「追葬パラレル」を公開したら、そこそこ反響があってびっくりしました。感想やリツイート、本当にありがとうございます。

 これコミティアにもってったときもうこれはだめだぁって感じだったんですね。こんなもん漫画じゃないようって。まその感覚は正しいんですが。それで封印してました。

 当時だれも明瞭な感想をくれなかったんですよね。つまらないとさえ言われなかった。(言われたかもしれないけど忘れた)。今は感想求められても困るよなとわかるが、当時は「ああなにも言えないほどつまんない作品書いちゃったな……」って思った。終わったあとtwitterで突撃レーザーさんというなんかすごいSF漫画を描くコミティア作家の方だけにめっちゃ誉めていただいたのですが、それも「ああ賢そうな人は俺のゴミマンガでも勝手に深読みしてくれるんだな…」としか思わなかった。

 まあ徹夜して漫画書いてきたよ!つってこの作品渡されたら困りますわね……。今回ツイートするときに、当時はおかしかったんで……みたいな体で公開したおかげでみんな反応してくれた気がする。自作に対してそういう距離の置き方はダサいかもしれんけど。

 で、公開するうえで自分として見返したらめちゃくちゃいいマンガでしたね。自分がコミティア行って読みたいのはこういう「全然意味が分からないけど、作者にはなにか強い熱情があって、なんかわからないまま伝わってくる」ようなマンガです。自分が書いたという事実を消してげらげら笑いながら読みたい。と同時に書き手としてはこんなん二度と描きたくないと思いました…。まあ一度こういうマンガが書けたことはひとつの誉れだなと思った(SEKIRO?)。

にょ