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フィンスイミング日本選手権PR動画の撮影時に考えていたこと

今年のGWに横浜国際プールにてフィンスイミング日本選手権が開催されました。
私自身、半年前からフィンスイミングを始め、今大会には選手として出場しつつ、フィンスイミングの映像を撮影させていただきました。

大学生までの20年間水泳をやってきて、引退してから映像制作を今まで続けてきたこともあって、どちらも自分にとって真剣に取り組んでいたことだからこそ、いつかはこの2つを掛け合わせた映像を作りたいと思っていました。
今年に入ってからvook schoolというビデオグラファーを育てる学校に通っていたこともあり、そこの卒業課題として撮影にチャレンジする運びとなりました。

今回フィンスイミング日本選手権のドキュメンタリー映像を撮ると決めていたものの、これを撮影すればOK!というものは具体的になく、大会の流れを見つつ、どこにカメラを構えて撮影するか、コンテンツをどのようにしていくかを常に考えていました。

3日間の試合で、2日目の午後に行われる決勝で日本記録が更新されるかもしれないレースがありました。
実はそれまで、1日目と2日目の午前中合わせて、2時間ほど素材を撮影してたものの、しっくりくる映像は1つも撮れておらず、焦りと諦めが頭の中を回っていました。

どんな動画にするか、考えても定まらない。
それでも時間は過ぎていく。

決勝レースのカメラを構える場所は、スタート付近か、プールの真ん中か、ゴール付近かレース直前まで迷っていました。

「もう、あかんかもな〜〜〜、でも、がんばらな。この映像だけは絶対にいいものにしたい」そう自分を鼓舞し、一旦、上を向いて深呼吸して、結局自分は何を撮りたいんだっけ?と初心に帰りました。

フィンのかっこいい映像はもちろん必要、でもそれ以上に心を動かされるのは、選手の感情が出た瞬間ではないか。そう思い、ゴール付近、ゴールタッチした直後の選手の表情を狙って撮ろうと決断しました。

結果が良い、悪いは関係なく、必ずそこにはストーリーが宿るはず。そう仮説を立て、カメラを構えました。

そして、決勝レース、カメラを構えた先では日本記録が更新されていて、感情を爆発させた選手のガッツポーツがありました。

これは同じ競技をやっていたからかもしれませんが、感情のどよめきも相まって、しばらく撮影しながら鳥肌が止まりませんでした。

このシーンを動画全体のピークにもっていきたい。
そう思い、編集した動画がこの記事の冒頭にあるYouTubeの動画になります。

今回の撮影は、フィンスイミング業界では初めてということもあり、たくさんの人に協力していただきました。
期待以上のものを出せるか、不安な部分もありましたが、連盟の方から「よくできている」との言葉をいただけたので少しほっとしています。

動画の力を使って、いつの日かフィンスイミング日本選手権に観客を埋められるように、貢献していきたいと思います。


P.S
アフタームービーも制作したので、YouTube貼っておきます。


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