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釣りに行けば全てが

8月は一度しか釣りに行けませんでした。
釣りに行く頻度が下がると、私の場合は2~3週間空くと釣りに行きたい気持ちが顕著にしぼんでいきます。

山積みのやらねばならぬ事を前にすると、釣りに行ってる場合じゃない!ってなったりしませんか?
湖岸まで車で10分あれば到着するので、厳密には行けるはずなんですが。
腰が重い理由の一つは、釣れている雰囲気が薄い事です。
SNSを見ると釣果情報はてんこ盛りなのですが、実際に釣具屋さんや釣り仲間と話すと「いや~安定の厳しさですよ」というやり取りがあいさつ代わりです。
8月に限って言えば、特にシャローを巻いて釣るのはなおさら厳しいので、ますます「今は仕事優先!」という気持ちになっていました。

私の釣りがルアーのテストの釣りに偏り過ぎている事も、足が遠のく理由の一つです。
テスト項目はいくつもあり、その課題をこなしていく釣りは楽しいっちゃ楽しいのですが、純粋に魚を追いかける釣りとはかけ離れる場合も多々ありテンションが上がらなかったりするのです。
短期間で集中して作り込まないと仕上げられない性格なので、細切れになって季節が移ろっていくとモチベーションがどうにも下がってしまいます。

ただどんな理由があれ、定期的に釣りに行った方が良いに決まってるんですよ。
経験的にこれは絶対です。
その方が日々の暮らしぶりが安定しますもん。
そんなこんなを思いつつ、9月12日に約1か月ぶりの釣りに行ってきました。

その朝は、船に乗って水に浮かんだ瞬間にもう最高でした。
比叡山、比良山を仰ぎ、遠くに沖島を眺め、まだ生暖かいそよ風を感じ、びっしり生えたウィードの隙間を泳ぐ魚影を見つけたら、それだけでワクワクしちゃうってもんですよ。
やっぱり釣りに来て良かった!仕事なんかしてる場合じゃない!
ドロドロした日々の澱が、湖に溶け出していくようでした。

これでバスが釣れれば最高だなと思いながら釣り始めましたが、あっという間にお昼を回ってしまいました。
はいはいいつもの奴ですね、もう慣れっこです。
と思いながらひたすらエリア開拓をしていくと、出会いは突然に。

最高の一匹が釣れてくれました。

今回は結果的に釣れてくれてドラマになりましたが、坊主に終わる世界線もすぐ隣にありました。
でもそれで良いというか、釣れるか釣れないか分からないという不確実性がワクワクを生んでくれてます。
そして日光に当たってビタミンDを生成し、普段使わない釣り筋に心地よい疲労を覚え、湖上で美味しいご飯を食べれば、自然とメンタルはリセットされています。
そう、魚釣りはメンタルリセッターでもあるのです。

ちなみに釣りへ行く時に腰が重い場合、私は前夜の準備でさえおっくうになるので、そういう時はさっさと寝てしまいます。
で翌朝ちょっと早めに起きて、出発前に集中して準備します。
一日の仕事が終わった後はロクに頭が働かず、ダラダラと準備をしてしまって寝不足になりがちなので、自然と早起きができるようにという作戦です。
単純ですが、私と似たタイプの人にはお勧めです。

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