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オリジナリティをこじらせる話

先週、先々週とノーフィッシュが続いていたのですが、2週間ぶりに魚をキャッチできました。

嬉しいと同時にホッとさせてくれたバスでもありました。
仮に冬に釣れなくても、周りだって釣れていないので「まぁ難しいよね」と受け流せますが、季節が進むとそうもいきません。
ボコボコに釣っている人が居るので、本気で釣りをしてゼロが続くと辛いです(涙

ただ贅沢な話ですが、昨日のイッピキも私が望んでいた釣れ方だったかと言うと答えはノーです。
と言うのも、グラスピースで釣れる魚はこの時期まだまだ少ないので、アクションやレンジを調整してどうにか春に合うモデルを作れないかと試行錯誤しているところなんです。

シャローまで上がった魚は、オリジナルのグラスピースのような強い巻きの釣りでもタイミングが合えば釣れます。ただこの時期に魚の多い2~4メータぐらいのミドルレンジでは、どうにもバイトが取れないんです。
今回の魚も、水温が上がった夕方に心が折れてシャローを巻きにいったら釣れてくれました。

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放射冷却で氷が張るほど冷え込んだ朝でした。

今春の琵琶湖は、明らかにスイムジグが釣れてますね。
冬の間は、SNSで見かける釣果報告の多くがノーシンカー系でしたが、3月に入ったあたりから徐々にスイムジグへとシフトしてきました。
先日、ミドルレンジで魚探に分かりやすくベイトフィッシュが映るエリアを見つけて「これは釣れちゃうでしょ!」と流していたら、スーッと私の後ろに入ってきた船にポンポンポンと3匹も釣られるという事件がありました。
その方もスイムジグの釣りをされてたんです。
一方、グラスピースのディープモデルを投げていた私はノーバイト。

こういう時、素直にスイムジグを投げればいいんだと思います。
明らかにスローで弱い横の動きが効いてるんだから。
でも自分がスイムジグで釣って何の意味がある?とか考えちゃうんですよ。
どういう事かと言うと、バスパズルでスイムジグを作るつもりがない→開発の釣りではなくただ釣りたいだけの釣りになってしまう、という意味です。
仕事っぽくて(仕事なんだけど)味気ないっちゃ味気ない気もしますが、時間は有限なので何かを切り捨てなきゃいけません。

もちろんスイムジグを投げれば同じように釣れるとは思いませんが、釣り方が分かっているのにそれを選ばないというのはバカバカしくもあります。
こういう状況って、時々訪れます。
揺れますよ。何やってるんだろうと思いますよ。
でも未だに自分で作った(釣れていない)ルアーを投げようとするのは、新しい何かを見つけたいというどうしようもないエゴが私のルアー作りの核にあるからです。
仮にスイムジグの釣りに踏み込んだとして、もっと良いスイムジグができるかもしれません。でもたぶん、そこまで差が生まれるものはできないでしょう。構造が同じ限り。
と言いつつ実際は逆なのかも、とも思います。
なにせ魚を釣らないと分からない事が多いので、素直にスイムジグの釣りをやり込んでみた方がヒントになったりするのかな、とか。
すっかり迷子です。

釣り方にオリジナリティを求め過ぎると、時にこうやってこじらせてしまいます。
でも似たような物を作るなら、スタンドアローンでやる意味がない。
そう考えてしまうのが仕事だからなのか、それとも単に私の性格なのか。
そもそもオリジナルとは何なのか。
もうよく分かりません。
いずにしても引き続きもがき続けるだけです。
折れるなー!踏ん張れー!

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