白魔法について考えたこと

Twitterにて脳直で呟いたことまとめ。

自分は比較して共通点や食い違いを眺めるのが好きなので、今回もキャラを比べたりしてます。

信仰と白魔法

信仰心って結局なんなの?《信仰》得意って何なん?というところから。

各ユニットに技能の得意苦手が設定されているけど、信仰の得意苦手から読み取るのは限度があるので、白魔法の習得数から見ることに。 
ただ、これ比べてるとDLCの灰狼組が結構優遇されてるのがわかるから、彼らをどこまで比較検証の参考にすべきか悩む……。

白魔法は初級治癒魔法(ライブ)と初級攻撃白魔法(リザイア)が全キャラ共通、それに加えて最低もう一種覚えます。最少三つ、最大五つです。

五つ覚えるキャラ
リンハルト、メルセデス、リシテア、マリアンヌ、フレン、マヌエラ、ユーリス、コンスタンツェ、ハピ

コニーとハピを除いて全員《信仰》が得意。バルタザールも《信仰》得意だが習得魔法は四つ。

三つしか覚えないキャラ
ヒューベルト、カスパル、ドロテア、ペトラ、ドゥドゥー、アッシュ、ラファエル、ヒルダ、セテス、ギルベルト、アロイス、カトリーヌ、シャミア、ツィリル

《信仰》が苦手なキャラで習得魔法四つなのはエーデルガルトとクロードの級長ズ。それ以外の苦手キャラは全員三つです。
《信仰》が苦手でないのに三つしか覚えないキャラは《理学》が苦手です。

例え《信仰》が苦手でなくても《理学》が苦手、つまり魔法自体が苦手だと白魔法の習得も少なくなる。ということは、白魔法もやはり魔法の一種であると。

これの例外、《理学》も《信仰》も苦手ではないのに白魔法を三つしか覚えないキャラが二人います。ギルベルトとセテスです。
ガッツリ教団関係者なんだよなぁ。

魔法の得手不得手

アーマーの似合うギルおじ、本当に理学苦手じゃないのか?と疑問に思い、今度は黒魔法の習得数を調べてみました。

白魔法の習得数は3〜5の間ですが、黒魔法は2〜5となっています。
最低数の二つしか覚えないキャラは以下の通り

カスパル、ペトラ、ディミトリ、フェリクス、アッシュ、ラファエル、ギルベルト、アロイス、ツィリル

ギルベルト以外は全員、《理学》が苦手なキャラです。ドロテアの《信仰》やフェリクスの《理学》が才能開花しますが、得意になったとしても習得魔法の数は増えたりしないんですよ。
ギルベルトは黒魔法の習得数も最低数だし、《理学》は苦手ではないが実際に魔法を実践するのは苦手なんじゃないかな。

ちなみに、《理学》が苦手なものの頑張って三つ魔法を覚えるのは、マヌエラとカトリーヌです。

魔法の適正

魔力成長率からも魔法適正が見えるよなぁ……と思って調べました。ギルおじ適正無さそう。
適正の有無は、ドロテア・ローレンツの40%以上、カスパル・アッシュの25%以下を基準ラインにしてます。なんとなく!

40%以上
エーデルガルト、ヒューベルト、リンハルト、ドロテア、メルセデス、アネット、ローレンツ、リシテア、マリアンヌ、フレン、ハンネマン、コンスタンツェ、ハピ

25%以下
フェルディナント、カスパル、ベルナデッタ、ペトラ、ディミトリ、ドゥドゥー、アッシュ、クロード、ラファエル、ヒルダ、レオニー、ギルベルト、アロイス、カトリーヌ、シャミア、ツィリル

ギルベルトは習得魔法の数も少なく魔力成長率も低い(20%)。これで《理学》苦手じゃないの何でだ?と思うけど、多分アネットの影響。
可愛い愛娘が魔道書を持ってきて「あのね、お父さん!」と一生懸命説明してくれる……こんなんギルおじじゃなくても親バカなるわ。

技能と魔法の得手不得手

白魔法三つのもう一人の例外、セテス。

セテスは黒魔法を四つ習得(フレンと同じ)し、魔力成長率は35%と低いわけではない(主人公と同じ)です。つまり、魔法は苦手ではない。
そして《信仰》も苦手ではないが、白魔法の習得数は最低数の三つ。
ギルおじと違って「本当は魔法苦手なんです!」とか言えないんです。

セテスと《信仰》……。実はセテスには他のプレイアブルキャラと明確に違う設定が一点あって、女神ご本人と面識があるという。これ、要因の一つじゃないかな、と思います。
セイロスがソティスの最後の子で、フレンはアンヴァルの教会で生まれてるしソティスのことは「女神様」と呼んでるので、多分ソティス亡き後に眷属の子として生まれたんだろうな〜。やっぱプレイアブルキャラでソティスと直接面識あるのキッホルだけじゃろ。

習得魔法だけを見れば魔法が苦手なギルベルトが、《理学》技能は苦手ではない。
魔法は苦手で白魔法の習得数が少ないキャラも《信仰》が苦手な訳ではない。
《信仰》の対象を実際に知っており、白魔法は最低限しか覚えない聖人。

実際の魔法の得手不得手と、技能の得手不得手は、関連性はあるが同一ではない。

信仰が得意か、白魔法が得意か

リンハルトを推してると「リンハルトやリシテアは信仰心で白魔法を扱ってない」というような意見を結構見かけます。Twitterとかで(狭い界隈の意見)。

わたしの立てた仮説に従うなら、この世界を形作っている理を知るには「理学」だけでなく「信仰」も必要なんです。
もちろん協力してくれますよね?

リシテアの学習目標の提案です。
信仰技能とは、ただ女神を信仰するのではなく、女神の理を読み解いたり神話や歴史を考察したりという、学術的な内容を学ぶものなのかもしれません。

ただ女神に祈るだけでは信仰技能は上がらず、《信仰》が得意とは言えない。女神の理を考察し、噛み砕いて、呑み込む。これが《信仰》という技能なのかもしれません。

つまり、リシテアもリンハルトも正しく《信仰》が得意と言えるのではないでしょうか。《信仰》ではなく白魔法が得意、と言うならばコンスタンツェやハピが当てはまるのかも。

イグナーツが《信仰》得意じゃないのも納得というか、彼は女神の理を読み解いてる訳ではないですから。美しさを崇め、芸術的感性と直感でナバテアの神秘に辿り着いてるだけですから。

《信仰》が苦手なキャラを見るのも面白いです。

フォドラ外出身者
ペトラ、ドゥドゥー、クロード、シャミア、ツィリル

フォドラの外からやってきた人たちが《信仰》苦手なのは、外国人が日本史やら寺社仏閣、妖やら神社がナンチャラみたいな話をすぐに飲み込めないようなモンだと思ってます。日本に生まれ育ったからこその言語化しづらい感性みたいなのにうまくハマれない。フォドラ外出身者も《信仰》のお勉強するのは大変だろうな。

フォドラ出身者
エーデルガルト、ヒューベルト、ドロテア、ヒルダ

黒鷲主従に関しては、最早女神の理を読み解く気が無い、女神アンチなので。ドロテアも貴族を憎み紋章や女神を恨んでいるので。
身分差別や出身差別が一番少ないのがセイロス教団だという現実はあるものの、ココ三人はセイロス教や女神が嫌いだと。

ヒルダちゃんは『勝手に期待して勝手に失望されるのが嫌』というキャラなので、力あるものは正しく使え、強い者は弱い者を保護せよ、というセイロス教の教えが苦手なのかもな、と考えてます。治癒魔法も結構『あなたの為に』という側面があり、期待の押し付けにも捉えられる。そういうところが苦手なのかもなぁ。

医学と白魔法

白魔法の習得ラインナップ、人によって全然違うよねって話。
《信仰》得意キャラの習得白魔法も、その中身を比べると面白い。

メルセデス
回復特化で、治癒魔法と状態異常回復。

セスリーンコンビ
回復と転移。リブロー↔リザーブ、ワープ↔レスキューが対になってると考えたら、習得魔法の方向性は全く同じに見える。
ちなみに、この二人は黒魔法も丸かぶりしてます。

リシテア
攻撃特化。ワープも使えるのは天才の証。

マリアンヌ
リブロー(回復)、サイレス(補助)、オーラ(攻撃)と幅が広い。彼女こそ、本当の意味で白魔法のプロでは?

マヌエラ
補助特化。回復魔法も攻撃魔法も共通のものしか覚えない、補助に特化してる。

医者であるマヌエラ先生は、治癒魔法を覚えないんですよね。

病気を予防したり、薬で症状を抑えたりするのが医学ならば……
傷の治りを早くしたり、体の持つ生命力を底上げしたりするのが魔道の回復なの。

赤狼の節、散策時マヌエラの台詞

医学と治癒魔法の違いは、マヌエラ先生の存在を出せば大体判るから面白い。

マヌエラの医務室には人体模型があり、ルミール村の異変について考察し、ジェラルトが殺害された際には遺体の検分をしている。
マヌエラ先生は治癒魔法使いではなく医者。元歌姫で、《信仰》が得意で、教師もやってて、医者でもある。てんでバラバラな能力を持ってるトンデモ先生です。

医学と白魔法は異なる分野です。でも、両方の知識を得ることでシナジー効果はあると思う。

誘拐されたフレンとモニカを救出した直後、各学級のヒーラーがフレン達を診る場面があります。

リンハルト
「脈拍が弱め、顔色は少し悪いけど……貧血かな。命に別状はなさそうだ」

メルセデス
「良かったわ〜。この子たち、顔色は少し悪いけど、命は無事みたい」

マリアンヌ
「2人とも生きてる……良かった……」

魔法でエイヤッと治せるのが白魔法なんだろうけど、多少の医学知識はあった方がいいと思う。ですよね、マリアンヌさん!

治癒魔法が生命力の底上げということは、術者が魔力を被術者に分け与えることによって回復魔法を成立させているのかもしれない。生命力を他者の魔力で補うから、回復魔法を自分自身に使うことができないのではなかろうか。
施しの術、与える術、慈愛の魔法だな。

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