「火の巻」では「水の巻」で説いた水の心身を使っての戦術戦略を説く。戦い勝負のことを火の巻としてこの巻に書きあらわす。
ルアーの種類と自分のサカナ
バス釣りのルアーには、様々な種類のルアーがある。バスは、基本的にストラクチャーフィッシュであることから、こうしたルアー種別は、様々なストラクチャーやカバーを効率的に釣るためにあるといえる。
アングラーはバスのいる状況を読み解き、その状況を最も効率的に攻略するためのルアーを選択する。どのような状況においても、同じルアーを選択しつづけることは、効率化の観点を無視した選択であるといえる。
ルアー種別に優劣はない。バスが確実にいるとわかっているならば、スローに釣ることが最も効率的だ。そうでなければ、活性の高いバスを広く探っていく選択が効率的かもしれない。
とにかくサカナを手にすることを目的とするのか、それともバス釣り本来のゲーム性、つまり効率性を追求することを目的とするのか。バス釣りにおいては、アングラーはこの基本的な戦術の在り方を選択しなければならない。
フィールドには、様々な状態のバスが存在している。どの状態のバスが自分のターゲットとなりうるのか。”自分のサカナ”を定義することで、その手段は定まっていくといえる。