見出し画像

「舞台監督」について思うこと、とか

だいぶお久しぶりの更新になってしまいました。

一時帰国を決断し、隔離やら何やらを経て短期の仕事を開始。その契約がそろそろ終わりに近づこうとしている今日このごろですが、仕事に追われて(っていうほど忙しかったかわからないけど)更新がすっかりおろそかになってしまいました。

その間、次を見据えて仕事用Twitterをつくってみたり、こんなご時世だけど感染対策気をつけながら久しぶりの人にあったり、その方から次の仕事をもらったり、そんなふうにして日々を生きています。

短期の仕事はあるイベントに関わる仕事で、この時期でイベントの仕事なんて言ったら大方もしかしたら想像つくかもしれませんが、とりあえずそのとあるイベントの裏方のさらに裏方のような仕事をしていました。

そこではイベントや公演に携わったことがある人ない人、いろんな人に出会ったのですが、そんなとき避けては通れないのが自己紹介。簡単な自分のキャリアを説明したりすると必ず「イギリスで何勉強してたの?」という質問に出会います。

「Stage and event Managementと言って、日本でいうと「舞台監督」って呼ばれるような領域で、美術や衣装や照明や音響・映像などの裏方部門を取りまとめるためのマネージメントです」
「たとえば、お芝居を見に行くと、舞台の上で俳優さんが演技をしたり、セットがあったり、俳優さんの動きにあわせて照明が変わったりすると思うんですけど、そういう表に見えるところを決めるのが「演出家」。その演出家が決めたことに対して、裏方のスタッフがどう動いて何を準備したらいいかをまとめるのが「舞台監督」です」

よほど裏方事情に詳しい人でもない限り、一言で答えたらたいてい誤解されてしまうので、こんなふうに結構説明をつけて、丁寧に答えるようにしていましたが、それでもこの「監督」という言葉、どうしても映画監督と結びついて、すごくクリエイティブなことをしている印象を与えてしまうようなのです。

その場では「なるほど〜」と納得してくれても、しばらくしたら「いつか○○が演出する舞台見に行きたいな〜」とすり替わっています。それくらいきっと、映画やドラマやアニメから想像する「監督」っていう響きが、舞台にも当てはまるように感じるのでしょう。

舞台監督における「監督」はStage managerのManagerの直訳だとわたしは理解しています。演劇領域においては、Directorは「演出」と訳され、Stage managerは「舞台の監督」。でもこれが映画になると、Directorが「映画監督」と略される。当然映画のほうが広く浸透したエンターテイメントなので、「監督」と聞くと「クリエイティブを決めるすごい人」のイメージになる。実際確かに、コンサート系の舞台監督は、クリエイティブを取りまとめている場合もあったりするのだけれど。


わたしは「いつか演出もしてみたいと思ってはいるけどできるかはわからない」系舞台監督のたまごなので、「舞台監督やってます」というだけでクリエイティブできると思ってくれるのは、悪いことではないのかもしれない。でも、「ちょっと期待と違うんだよなー」という歯がゆさは拭えなかったりします。

画像2

徒然とここ数か月で感じたことを書いてしまいましたが、何を言いたいかというと、「舞台監督=Stage Manager」のしごとをもっと知ってもらえるように、このnoteもうちょっとがんばって更新しよ、ってお話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?