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『稲井桃子』とは

久しぶりにnoteを更新してみる。
別に書きたくなかったわけでもなく、単に機会を逸してたわけで……(言い訳)

そんな私がどうしても残して置きたかったのは、
『稲井桃子』という選手について。
実は昨シーズン終わり引退発表あった時も書こうかと思った。ただその時は気持ちが追いつかなくて、言葉にならなかった。
ただ引退発表から5ヶ月は経ち、オータムで稲井桃子(以後、もあちゃんと表す)不在を実感し、もあちゃんのLAST Messageを読んで、残して置きたい感情を書こうって思ったので、少し長くなるけど、御付き合い頂けたら幸いです🙇‍♀️

私が現地観戦して、デンソーファンになったのは2016年シーズン、さらに言うと2017年シーズンにどっぷり…
正直、私は代表メンバーしか知らず観戦スタートしたので、もあちゃんの最初の印象はそこまで無かった2017年シーズンの途中経過。
(もちろん普通に上手いパスする選手って思ってはいた)
そんな私がもあちゃんを強く意識したのは、
2017年セミファイナル、トヨタ自動車戦。
ファウルトラブルで3Qベンチに戻ってて、10何点差で負けてる場面。
高田選手(りつさん)と共にコートに戻ってきた時のオーラがほんと忘れられない🥺
写真無くて残念無念なんだけど、青い炎が見えた。
そしてその後3Qで5点差まで追い上げて、4Qで逆転。勝利に導いた。まさに言葉通り勝利の立役者。
ニワカファンだった私が完全にデンソーに落ちた試合だった。

そのあとENEOSに負けて準優勝だったのだけど、その時選手の中で唯一一切喜ぶこともなく、泣いてたもあちゃん。

ほんと悔しそうだった

そのあとの試合でもそうだったけど、負けた試合の全てに全責任を感じてそうだったのは印象強い。

2018年シーズン以降、全試合観戦したはずなのに、記憶に残ってるのは、名古屋での三菱戦。
まさしく完敗。全て上手くいかなくて観てる方も辛い試合。その時の泣き顔を観たからこそ、私はここからのシーズン全力で応援しよう。声援を送ろうって決意した。
それを感じさせて貰えるほど、負けて悔しいって感情を隠さない選手だった。

人の記憶は辛い記憶の方が残りがちで、勝った試合の方が圧倒的に多いのに不思議なものですね…

とても失礼な表現になるかもしれないけど、
その当時、もあちゃんは試合が接戦になればなるほど、りつさんにしかパスを出さない時期もあったと感じてもいた。
もちろん1番確実に得点を狙えるとこにパスを出すのは至極当たり前ではあったけど、会場全員がそこにパスを出すのを読めていた。
そんな状況でも何本もパスをだして、得点に繋げてはいた。
言い方に語弊あるかもしれないが、まだチームメイトを信頼しきってないのかなと感じたこともあった。

LAST Messageで書かれていた直近3年のもあちゃんは変わろうとしてるのが観てとれた。
本人にとってはしんどい時期だったかもしれないけど、アグレッシブなディフェンスになり、オフェンスでもりつさん重視から脱却を始めてた気がする。

得点も取れる、アシストもできる、ディフェンスもハード。キャプテンシー溢れる選手になってたと感じてた。

勝てない試合もあった。
でもそれ以上に楽しくて興奮する試合の方が多かった。
どこに目がついてたか分からないアシストにどれくらい興奮したか。
クラッチタイムでシュート決めてくれた記憶。
悩んで苦しかった時期だったかもしれないけど、ほんとに彼女のプレーに魅了されてた。

私にとって相棒がもあちゃんフリークなファンだったから、高校時代のDVDも買っててプレーをシェアしてもらったけど、あのパスは昔から実にスペシャルだった。

昨シーズン、もあちやん誕生日の試合はコロナによる影響で中止に。
また1000得点の試合は昨シーズンラストゲームだった。
もあちゃんの現役ラストゲーム。
その試合に1000得点目を取ったのだけど、負けた試合になってしまって、私の相棒はお祝い出来ることなく、コートから去っていく背中を眺めていた。

少し嫌な予感はしたのだけど、引退の2文字をひたすら脳裏から打ち消して過ごしてた数週間。
自由契約リストの公表があって、まもなく引退発表。
正直、まだまだ出来るのに……
あの試合で終わりでいいのか。
もっとプレー観たいというファンのワガママな感情で中々引退を受け入れられなかった。

ただ覚悟を持って試合に臨んでた。
そんな気迫のようなものは昨シーズン感じてたし、本人が悔いなし!って思えるならファンは決断を尊重したいとも思った。

Buddyな関係の篠原選手(はなみちゃん)や、残ったチームメイトに思いを託してもいいのだと思う。
間違いなく稲井桃子がデンソーアイリスの一時代を作ったし、ファンや他の選手に影響を与えたと思う。

私はデンソーの社員でもないし、ずっとデンソーを応援するかはわからない。
でも少なくとも今のメンバーがいる内はデンソーファンであり続けるとも思う。
それはもあちゃん始め、今までに観てきた選手の轍を感じてるからだと思う。

ダラダラと書き綴ってしまったけど、
私は稲井桃子のバスケが大好きだったし、これからも記憶と思い出を残すことができて、幸せなファンだったなと改めて感じた。

これからのもあちゃんの人生も幸あれ

バスケがきっかけで知った彼女をこれからも大切にしていきたい。

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