「新リーグ構想について」の雑感

2020年11月11日に島田チェアマンが秋田での登壇で、改めて「新リーグ構想」について語った。
改めてと書くのは、「新リーグ構想」の話は初めてではなく、リーグが2019年に発表した「B.LEAGUE BEYOND 2020」に沿ったものだからだ。
B.LEAGUE BEYOND 2020の内容はリンク先を確認することができる。

秋田魁新報の記事(全文よむには有料)を確認しても、新リーグ構想はその内容に大きな変更はない。
Bリーグは19年までをPhase1(フェーズ1)とし、今年20年から23年までをファーズ2と位置づけている。今はフェーズ2。
24年以降からファーズ3とし、そのタイミングでクラブライセンスの審査基準や方法を変更する。

上記リンク先では富士山型リーグ構造(ピラミッド型)と記載されているが、魁の記事でチェアマンは
「将来構想として、新たにプレミアリーグというものを作る。つまり、 B1の上にもう一個、カテゴリーを作る。プレミアリーグはエクスパンション型リーグ」と語っている。

現行のような昇格降格はなく、クラグ側が経営破綻しない限り永続的にリーグに居続けることが可能な日本のプロ野球のような形と考えるとわかりやすいのかもしれない。
日本のプロ野球、アメリカのプロスポーツように基本昇降格はないリーグを「closed league」、JリーグやBリーグのような昇降格をあるリーグを「open league」などと呼称するケースもあるが、用語の詳しいことはここでは触れない。

講演でも、新構想(プレミアリーグ)の参入条件を大きく3つあげている。
売上高12円億以上
観客平均動員数4000人
アリーナ(基準あり)の確保

この3つもBEYOND 2020での発表と大きな変化はない。
21年の春には正確な基準を発表したいと考えており、またアリーアについても必ずしも24年審査時点で建設済みとなっていなくても良いとも語っている。
24年審査時点で仮に5しか該当するクラブがなくても、プレミアリーグへは移行する。基準を満たせばエクスパンション(拡張)する意向のようだ。

当然のことながら閉鎖リーグへの移行については参加者からも質問が出ており、島田チェアマンはプレミアリーグから入れない場合にも路頭に迷わない制度設計について各クラブの代表を話し合い始めていると返答している。
また今回の構想についても「おおむねどこのクラブの経営者も合意している」と話し、経営者だけでなく、ファンやブースターへの理解を求めている。

秋田での講演もあり、何か新しい事項が発表されたのかという期待もあったが、現行の制度設計を改めて話していたというのが率直な感想だ。

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