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CLGを友達と話すみたいに書いてみる(後編)

今日もアプトプットです。昨日の続きを書いてます。
気になる人はまずこちらからご覧ください。

昨日からずっと何言うてんねんだと思います。
でも、これから商品やサービスを作って届ける上でこの概念はめちゃくちゃ重要だと思うので一緒に理解していきましょう!(カタカナが続く。ごめんね!)

CLG(コミュニティレッドグロース)のお話です。

整理するとこんな感じ。

→SMG(セールスレッドグロース)
※とにかく電話かけまくれ!期

→MGL(マーケティングレッドグロース)
※SEOとかで問い合わせ増やそう!期

→PLG(プロダクトレッドグロース)
※セールスさえもまるっとプロダクトで完結しちゃおう!期

→CLG(コミュニティレッドグロース)★NEW!
※共犯者を増やせ!期

宗教が何百年続いてるように人は本能的に誰かと繋がっていたいと思う生き物、ということを考えれば理にかなった方法なんだと思います。

さて、今日はこのCLGで測れることについて整理した後で、実現のために何が必要かということを書いていきます。

CLGで測れること

①新規顧客の獲得


コミュニティそのものがTOFU(top of the funnel)に加わり、オーガニックチャンネルになり得る。わかりやすくいうとコミュニティが増えればそれ自体が見込み顧客になり得て今まで支払ってた(無駄な)(目に見えずに溶けていく)マーケ費用を全ツッパできまっせ。って話。

しかもそのコミュニティの中に【アンバサダー制度】や【メンター、メンティー制度】を設ければもう最高で、一定熱量の高いユーザーがいるとそのユーザー自身がプリセールスとなってくれる。

ポイントは営業が営業してないことによる信憑性。
利害関係がなさそうな人に勧められると「あ、いいものなのかも!」って思いやすいとかもある気がする。

②オンボとCSどっちもできる(そしてそれがアルムナイ的な機能を果たす)

ネットワークに増えれば増えるほど、新しい知見を得られて高い価値になる。ユーザー同士がサポートしあって同じ悩みを共有することによって解決ができる。
※思ったけど、企業の問い合わせとかCSやプロダクトサイドが個別に返すんじゃなくて公開しちゃって同じ悩みを持つ人同士でナレッジ貯めていけばいいよな

CSとしての依存度を下げることも狙いとしてはあって、
だって24時間CSの人働けないじゃん?でもお客さんは23時に困り事が起こるかもしれないし朝5時に困り事があるかもしれない。
コミュニティが広がっていけば行くほどいつでもどんな時でも解決策が見つかって結果満足度は高まるはず。

「アルムナイ」っていうのは、教育機関の卒業生を指す言葉だったけど、企業の退職者を指す言葉。つまり企業を辞めたとしてもこのコミュニティにはい続けることができるのでOB的なポジションで繋がりを持つことができる。

ここで「ん?」と思った人、めちゃすごい。

会社を辞めてそのサービスを使わなくなったとしてもこのコミュニティに残るってどゆこと?ですよね!!ですよね!!!(圧)

コミュニティの価値は同じものを面白がること、もそうなんですけど
価値観の交換という側面もあるわけでして。

例えば「AAAA」というSaaSサービスを利用する人事さん100人くらいのコミュニティが出来たとすれば、「AAAA」というプロダクトを扱うという共通点で仲良くなれるだけではなくて、人事情報の効果や仕事以外の関わりが持てる「資産」になるんです。

以前はコミュニティに入る理由は「ツールそのもの」だったのが
「コミュニティメンバーと繋がること と ツール」になったという理解でOKでしょう。

せっかく繋がったコミュニティをスイッチングするコストは大きいもの。
(この考えがSaaSと近しいからCLGはSaaSと相性が良さそうなのよね)

です。

③インサイト情報をダイレクト把握からのプロダクト改善

これはそのままですね。
今までだったらFSとかCSが顧客にヒアリングを行なって、プロダクト定例的なもので「この機能、お客さんこういう風に言ってました!」と報告する形式でしたが、Discordとか使ってリアルタイムでその状況が把握できるため、アジャイルな改善検討が可能となります。

この3つがCLGを実装することによって測れることです。他にもあると思うけど。

じゃあこれをパッとやろう!と思ってもなかなかむずい。
出てくるアイデアはイイトコ「専用のスラックチャンネルを作って顧客をそこに呼び込もう!!」的なものだと思います。

CLG実現のためにはこの3つが大事。

A.プラクティスが共有されるコミュニティづくり


サービスのコミュニティは大きく2つあって
①プロダクトのコミュニティ
└プロダクトの質問をユーザーが見聞きし、互いに知見を深めていく
②プラクティスのコミュニティ
└特定のユースケースを知りたい人同士が集まる

これによって自社プロダクトを超えてその職種や業界に関わるすべての人を巻き込む空間を作っていけるよねって考え。

B.積極的参加者へのインセン設計


コミュニティはフラットなものではなくて序列をつけた方が盛り上がります。積極的な参加者には称号を与えるなどのインセンティブ設計をする必要があるんです。

コミュニティメンバー自身にコンテンツ提供してもらい、自社プロダクトの支援者になってもらう「認定プログラム」を作ること。
そしてその称号を欲しいと思わせられる設計にすることです。

え?そんなことできるの?って思うじゃないですか。

これ、知ってます?(知ってますよねw)
アマゾンが出してる技術スキルとクラウドの専門知識の検証試験です。

これ持ってるとどうなります?
履歴書とかLinkedinとかに書けるんです。

認定プログラムのようなインセン設計は持ってることがキャリア形成のポイントになることが多いので押さえておいた方がよさそう。

他にもSalesforceはTrailblazerという制度を設けてコミュニティを作ってます。まさにCLG!

C.ステークホルダーを巻き込む

これもさっきから散々言ってることになりますが、とにかく会社員だけで営業しない、という鉄則がありそうです。
ユーザーや株主などのステークホルダーが主体になって動かしていくプロダクトって面白くないですか?(ここら辺はDAOとの絡みが相性良さそう)

例えば【アンバサダー称号】ユーザーが自ら初心者用チュートリアルを作ってリリースしたり、コンテンツをユーザー自らが作成する。

お金をもらってるから働く、ではなくコミュニティを豊かにするために時間を使う。会社員という働き方に縛られない方法があるっぽいです。

この話を聞いて思い出したのはキングコング西野さんのクラウドファンディングリターンで「個展を手伝える権」が売れたということ。

金をもらって働く→金を払ってでも働く

そういう事象が起こってるんです。パーパスや理念が一致していれば金銭ではない方向にモチベーションを持っていける。その一つの答えがコミュニティなんだろうと思います。

超長くなっちゃいました。

文献を読んで自分の中で咀嚼した文章です。

CLGについては海外の事例が多いので、今後まとめていきます!!

今日は以上でーす!!

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