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シャニPを考える。~シャニPは”折り目正しく””美しい”のか?~

きっかけ~元カノ概念~

まず、ともかく勢いで「たぶん元カノ、こうだろうなあ」とノンストップで書いた小説がまあまあ色んな人に届いた。が、自分の中で、元カノ的存在を描くのがスルスル出てくるものの、じゃあシャニPという存在について何を書きたいかという点についてまだまだ整理がついていない。
その点をじっくり考えるため、シャニPを理解するための文章としたい。

シャニPは”抜けている”

そもそもシャニPという存在はまだ自分の中で揺らいでいる存在である。
最近になり、少なくとも"かなり抜けている社会人だが子供たち(アイドル)」には理想的に写る"ということがわかっただけである。
書きたいとしたら、その先のことである。
正直シャニPに対して一言で自分の感想をまとめると「何を10代に20代後半のやつが支えられとんねんアホ」という感じ。もちろん人間関係はもちつもたれつであり、一方的にシャニP一人で抱え込む必要はないと思うが、精神的に支えられすぎやしないだろうか。
逆に言えばそれだけ10代で舞台に立つ少女たちが精神的に大人であるということ自体には合点が行くのでわからなくもないが・・・。
少なくとも、この5〜10年後に支えられていく像は問題ないと思うが、今この年でそれはかなりまずいような気がする。
僕の中で、シャニPが目指すべきは自立であると思うんだが、しかし本人は別段甘える気はないのが厄介である。当然ながら、自分の未熟さは自覚しており、しかしそれは多少自己嫌悪という形で表れており、自分の欠点を明確に把握してそれを自覚しているかというとそうではない。ただの肯定感の欠如としての謙遜でしかない。
そうすると、自立・・・というよりかは、自覚、だろうか。
自分の欠点や自分の修正すべき点を、見つめ直すことというか。
そもそも、アイドルたちに"本人たちの意思"をかなり要請するのは、自分がそもそも外部に向けてあまり自分の意思をはっきり言えないからではないだろうか。
その割に他人のことについては滅法はっきりいうタイプである。
(それって・・・シャニPは実質小糸ちゃん・・・ってコト!?)

シャニPとくっつかなそうなアイドル

まあそれはさておき、自分の中で小糸ちゃんとPが“くっつく”のはあまり想像ができず、その理由としてはタイプが似通いすぎていることではないだろうか。
恋人同士になるタイプとは多分"根っこでは一緒の部分はあるが基本的な人間タイプは違うもの同士"だと考えていて、それでいうと小糸ちゃんとは人間のタイプとしては一緒だと思っていて、小糸ちゃんと仲良くしているイメージはできるがそれって"年の離れた友達"の域をどうやっても出ないんだよな。
その観点でもう少し考えてみよう。
似たような霧子や凛世はどうだろう?
これらについてはかなり明確にPのことについて好意を寄せていることがわかるし、それについて自分も納得している。
そこの差異はなんだろうか?
それについて一つ考えた時、二人よりも小糸ちゃんはより“真面目すぎる”という点でもシャニPに近い気がする。
霧子も凛世も真面目な方だが、ごく一般的な真面目というか、凛世などはまだ知らないことが多いというだけで、割と突っ込んだことをやる時はやるタイプである(そんな顔すんの…お前…反則…)
なんというか、小糸ちゃんもシャニPも、まあまあ杓子定規というか、「ルールはルール!」と他者・周囲をかなり気にしている傾向にあると思う。
霧子と凛世は「大きくルールから外れない真面目さ」というイメージだが、小糸ちゃんとシャニPは「ルールはルールときちっと型にハマろうとする」タイプだと思う。
シャニPの恋人になる存在がいるとしたら、そこのところの肩の力を抜かせてくれる人間であり、それでいうとシャニPも小糸ちゃんも「ま、まどかちゃん…ダメだよ」「そうだぞ、ダメだぞ」と一緒にいっているようなイメージで、なんかこう、やはり「シャニP側」の人間すぎる。
似たもの兄妹みたいな??
小糸ちゃんが円香ちゃんに惹かれる?のも円香が自己主張をはっきりするからだと思っていて、その関係性を考えるとやはりシャニPと小糸がくっつく展開は考えづらい。逆に言えば、まどかがシャニPとよくくっつけられるし、くっつくイメージができるのもうなづける。

自分自身を見ないシャニP

直近のトワコレ冬優子のシナリオにおいても、自己主張ができずに冬優子を少しイラつかせる場面がある。
そして冬優子がシャニPのために怒ってもどちらかというと自虐的に「ごめん、嫌な思いさせて」というような選択肢も出てくる。
この辺りを読んでいて思ったのは、シャニPが自分自身に対してあまりにもベクトルが向かなすぎている。
シャニPと他のアイドルとの恋愛を考えた際、例えば甘奈とかだと甘奈の想いに気づかないシャニP…みたいな構図はすぐに思い浮かぶが、それは「自分にベクトルが向いていることは自覚しているがスルーしている」というよりかは、「そもそもアイドルたちがそういうベクトルを自分に向けるとは全く考えていない」という状況だと思う(まあアイドルに絶対手を出さないという厳格な自分ルールのこともあるだろうが)。
自分に対して、自分を好きになる存在のことを考慮に入れていない。
年齢を考えれば「年齢差である種勘違いして惚れられること/好意を向けられることもあるかもしれないが、その時はキッチリ距離感をとらねばならない」ということを頭に入れると思っていて、というか、そもそもそこの距離感がきっちり取れていれば、ここまでアイドルに惚れられることもない。
そこの自覚がないゆえにアイドルに惚れられているとも思う。
今ここであげた距離感についてもう少し整理すると、これはいわば“隙”であると思う。
ここの“隙”を出さない、自分の弱さをそんなに見せないことだと思うのだが、シャニPの場合「疲れてどうしても出てしまった」というよりかは、先のトワコレ冬優子の話ではないが、全く無自覚に弱さをだし、あまつさえそれをアイドルに指摘されてしまっている。
そういった隙を出さないことが距離感を保つコツなのだが、シャニPは隙だらけなのでそこは全然なっていない。

愛依ちゃんとシャニP

うーん、そう考えると、話が少し戻るが、先ほど「アイドルは精神的に成長している人間が多いからある程度仕方ないかも」という話を挙げたが、冬優子などは特にそうだが、アイドルとは“隙だらけ”であるか、あるいは“隙を全く見せない”かどちらかだと思っている。冬優子が“隙を一切見せないプロ”だとしたら、シャニPは“隙に対して全く自覚的でない人間”とも言える。その"隙"に関しては年齢差はあれどそれだけのスキル差があり、ある程度そこをフォローされても仕方ないのかもしれない。

そう考えたときに、愛依ちゃんとPの恋愛もあまり想像がつかないのだが、それは愛依ちゃんが隙をうまく見せることができないタイプだからではなかろうか。愛依ちゃんは隙を見せないようにするために・・・というだけではないだろうが、はっきりとクールなキャラクターを演じていてその隙を隠している。つまり隙をうまく見せて翻弄するタイプでもないし、自分で上手く隙を隠せる冬優子タイプかというとどっちでもない。
まあどっちかというとやっぱりシャニPと一部似ているところがあるというか。シャニPとめいちゃんは一緒になって冬優子に頼っているというか、そんな感じがする。

逆に言えば、シャニP自身を描く際に、全く対比になる存在(冬優子、円香)か、あるいは似ている同系統の存在(愛依、小糸)を横に置くことでわかることはある気がする。
特に、シャニPが自分で自分の欠点や隙を自覚していく過程を描こうとした時、小糸や愛依に、何かしらを指摘した言葉がいつの間にか自分にもブーメランとしてかえってきているとはたと気づいたら、違和感なく自覚する過程は描ける気がする。
例えばだが、シャニPが何かしら個人的な悩みを持っている。それで愛依はその悩みには気づかないが、愛依と話しているうちに自然と気づくというか。
多分愛依には悩みを直接話さない、というか、シャニPは直接悩みを話すことはないと思うので・・・。

悩みでいうと、シャニPよ、お前は人に心配をさせたくないのなら、“隙”を見せちゃならんのである。明らかに大丈夫じゃない人が息絶え絶えに“だ、大丈夫・・・だよ・・・”つって誰が「おう!そうなんだな!」というだろうか。絶対にほっとかない。そういう点で“隙”をなくせということです、シャニPくん。
まあそれが魅力でもあるとは思うんだけども。
絶対相談しないだろうが悩んでることがダダ漏れだから・・・。
別に弱いことは否定しない、しかしシャニP自身が「大人だからアイドルに心配させないようにしっかりしなきゃ」と思うのであれば、そこはちゃんと隙を見せないようにしないといけない。あるいはできないならできないことを自覚した上でできないなりのことをしなきゃいけないが、自覚も隙を隠すこともどっちもできてないので・・・。

シャニPの自立と自覚

で、話を戻すと、別にシャニPに説教したいわけではなく(いや説教したいけどほんまは)、シャニPが元々持っている性質(隙を隠すことができない、自分より他人優先とか)自体は否定しないし、人間そりゃ欠点なんて誰でも持っているが、欠点の自覚だけは必要だと思っている。
それを自覚した上でそれを治そうと向き合うのか、あるいは欠点はそのままに長所をズバッと伸ばしていくか、流石に20代中盤超えて社会人として仕事をしていくとなるとその辺りに向き合っていく必要がある。
というわけで、まずは自覚していく過程が必要なのである、シャニPには。
冬優子に言われるがままとかではなく、自分で自分の向き合うべき点に気づいて、向き合って、どうするか考えていく必要があると思う。

そう考えると、自分が書きたい話は「アイドルを通して自分のいろんなところに自覚が芽生えるシャニP」かなあとふと思った。

おまけ:何故、シャニP元カノ概念が書けるのか

ここからは自分語りなのでおまけです。
はっきり言ってだいたいが近い実体験や実例をリアルで見ているのでそれから書いています(当然、実際の人間のセリフや行動をそのまま記載はしてません)。
あとは自分が煮え切らない性格なので、余計に同様の煮え切らない奴がいたらムカつくけど好きになるだろうな~~と考えた際にシャニマスPのことが書けました。
また、シャニPのことを”夢を見せるのはうまいが長く付き合うとダレる”タイプだと思ってて、そういう意味でも”元”カノです、今カノじゃダメなんです。”惹かれたけど結局合わなかった”という存在が一番自分の中でしっくりくるんです。
という点もありシャニP元カノ概念を書くのでした。



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