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【煙たい自分】詩。

眞夜中、着替へてはみたものゝ
脳の端にでいゝから せめて小さなイメージ
でも 慾しかつた-つまり
詩的にはびた一文をも持たぬ…
私自身 が、煙つたい
煙草も葉つぱもらぬのにだよ
ものごゝろついて以來
親しく見た記憶もない光景だが
七輪をあふぎ秋刀魚を焼いているやう
(せつかく脂の乗つてゐるのに
人間に必要ない分は落としてしまふ)
さうかうしてゐる内に
我が身は隅つこ迄掃き寄せられ。突如!
Fin.

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