【小匣】

髭をひねつて
何思ふ己
己にとて分からぬ
神秘!の小匣コバコ
一度
こじ開けてやらうか、
と 袖を捲つたが
無理は
見えてゐた
何故ならそれは誰ぞの命
命からがらにても
護るべき、
あゝ神でさへ
尻込む
息呑む -
一服の
魔薬ハード·ドラッグ。

©都築郷士

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