都築郷夫(つゞき·くにを)の詩と歌と句 act 2 by Tsudsuki, Kunio
【巻頭詩】
詩は手に取れるもんぢやないんだ
臭いやうだが心をおたまにして取るもの
有り体に言つて熱いスープ
詩のにほひを追つてゐる己
まだ分からぬ そんなに美味いか
そしてこいつを啜つて
詩は魂の涵養を成し得るのか
だが取り敢へず腹に何かを(季節外れでも)
つてんなら誰も止めやしないだろ?
外にはプッシャーがうろうろしてるけど
ヤクぢや充たされないんだよ
ヤクは自分の脳を削つて饗するもの
喰へば余計に満ち足りなくなる
兎に角あつたかいものを胃の腑に収めて
..またまたま