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先生へ

1番好きだった先生が、突然姿を消してしまった。 1番好きだったというより、好きだと思える先生は彼女だけだった、という方が腑に落ちる。わたしは教師という人間が好きではない。 学年だよりによると、体調不良による休職らしい。彼女について、わたしたち生徒はあまり詳しいことを知ることができないらしい。 彼女は、わたしが二年生になる春に、地方から私の高校へ移動してきた。それ故なのか、授業の距離感が心地よかった。緊張しながらもハツラツと喋る熱心な姿と、彼女なりの工夫が詰め込まれた授業

    • レジのお兄さん

      高2の冬、とてもタイプな店員さんに出逢いました。 彼はきっと歳上。ふんわりとうねる髪は茶色に染められていて、ドラッグストアの蛍光灯で艷めく輪が綺麗だった。寝起きを思わせる柔らかい雰囲気は、清潔感のある青い制服と、吸い込まれてしまいそうな真っ白な肌によく似合っていた。 私は昔から、幸せに対して素直な性格だった。彼を目の前に、どうしてもときめきを隠せない。彼のひとつひとつの動向に目を奪われてしまう。恥ずかしくて目を合わせられない。何だかすべて見透かされている気がした。ドキドキ

      • 先天性ネトスト女

        先日、彼氏のTwitterを発見してしまってから、事ある毎に覗くようになってしまい、ただでさえ姫との絡みを目の当たりにして抉られていたのに、 最近、元彼のアカウントも見つけてしまった。 もちろん、どちらも必死に追跡した末ではなく、うっかりだ。何故だか分からないけど、探そうとしなくても簡単に見つけてしまう。私はもう本能的にネトスト気質なのかもしれない。見つけてしまった彼らのアカウントに共通することは、どちらもあまり関心を持たれていないこと。だからこそ、一つ一つの発言が最高に