WARからドラフトを考察する

NPB STATSのWARを使い過去のドラフトを振り返ろうと思います。指名順位、カテゴリ、ポジションでどんな傾向があるかを見ていきたいと思います。

成功の基準はWAR2以上(1シーズン平均的な働きをした選手が稼げるWAR)とします。分離時代のドラフト1位は高校1位と大学、社会人ドラフト1位のどちらも1位指名として扱います。

投手

投手 ドラフト WAR

基本的に順位が高いほど成功率が高くなる傾向にあります。カテゴリ別の成功率で見てみるとどの順位でも高卒投手は成功率が低い傾向にあります。高卒投手の指名はそれなりにリスクを伴うようです。全体の平均値より高い値を記録しているのは下位指名(5位~6位)なことからして高卒投手は指名するとしても下位の方がよいのかもしれません。高卒の成功率が低い一方で大卒投手は3位まで、社会人投手は5位まで全体の成功率より良い成功率を記録する傾向にあり安全策をとるなら上位を高卒に使うのは避けてこちらのカテゴリの選手を指名した方が良いかもしれません。

捕手

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大卒捕手は1~2位では全体の平均値より高い平均値を記録していますが3位以降は低迷しており大卒で捕手を賄おうとするならある程度高い順位で獲りにいかなければならないようです。社会人は4位まで全体の平均値より高い平均値を記録しており大卒選手よりも安全と言えるかもしれません。高卒選手は捕手でも上位を使うのはややリスクがあるようです。

内野手

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大卒内野手は1~4位まで安定して成功率が高く安全な投資先と言えそうです。社会人は5位まで全体の平均値と比較すると安定した値を記録しておりこちらも安全な投資先と言えそうです。高卒選手は上位ではやや成功率が低く3位以下で素材型の選手を獲る方がリスクが低そうです。

外野手

ドラフト 外野手 WAR

大卒外野手は安定して高い値を記録しています。高卒選手は外野手でもやはり上位を使って指名をするのはリスクが大きそうです。

まとめ

全体的に見たところ高卒選手はどの守備位置でも上位の成功率が全カテゴリの成功率より低くなりやすくリスクのある投資先と言えそうです。指名をするならば下位で素材買いをする方がリスクは少なそうです。

一方で大卒選手は上位を使うのにリスクが低いですが下位になるとやや成功率が落ちます。優先的に上位を使った方がよいかもしれません。

社会人選手は5位まで安定した成功率があります。中位~下位でも即戦力を求めたいなら社会人に投資するのがよさそうです。

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