見出し画像

チリも積もれば|今年の注目①「佐野恵太」

ご覧いただきありがとうございます。
今回からは個人的に今年注目している選手について1人づつ書いていければと思います。

記念すべき一回目の選手は絶対的主力として注目している佐野恵太選手です。

「佐野選手ってどんな選手?」というお話

まずは佐野選手の簡単なプロフィールです。

佐野恵太選手プロフィール

佐野選手は、2017年に入団後、代打を中心に活躍すると2020年からはチームのキャプテンに就任しました。
それと同時に打線の軸となる四番にも抜擢されるとその期待に応え、首位打者を獲得するなど現在に至るまで中軸として活躍を続けています。
非常に右肩が入るクローズドスタンスでありながら、フルスイングから放たれる引っ張った打球でヒットを量産するという特徴があります。

「昨シーズンの変化」というお話

一方で開幕から一番を任された昨季は3年ぶりに打率が3割を切り、OPSもレギュラー獲得後では最低となる.711を記録しました。
原因としては様々な理由の複合であると考えられますが、例年と比較して変化が見られたのは以下の2つだと考えています。

・打順の変化
・打球方向別の打率の変化

まずは打順の変化です。
打順別の成績は表の通りです。

佐野選手の打順別成績


2023年は66試合で1番打者としてスタメンに名を連ねました。
確かに打率では.245と3番時に比べると悪化していますが、OPSで見ると大きな差はありません。
一方で2022年は21試合出場しましたが、3番時との比較では打率、OPSともに差はほぼありませんでした。
つまり2022年の比較から佐野選手の打順に適正というものはほぼないと言え、2023年の比較からOPSに違いがないということは一番でも三番でも貢献度としてはあまり変わらないと言えます。

次に打球方向別の打率の変化です。

レギュラー獲得後の佐野選手

表からわかる通り、例年に比べて2023年は「右方向への引っ張り打球の打率が跳ね上がった」一方で「センター方向への打球の打率が大幅に悪化」しています。
つまり、今まではセンター方向に出ていたヒットが減少しアウトになっていることが成績悪化の一要因であると考えられます。
あくまで私自身の個人的な考えですが、この点も含めて佐野選手が自身の課題をどのようにとらえ、改善しようとしているのかがこのキャンプの注目だなと思ってみています。

「キャンプの佐野選手の工夫は?」というお話

昨季の不調だけでなく終盤には有鈎骨骨折というケガをしたことからリハビリを経て完全復活を目指す佐野選手。
オフからは代名詞であったクローズドスタンスを辞め、スクエアスタンスにすることを明言していました。

実際にキャンプインしてからの打撃練習では新フォームで快音を鳴らしているという現状です。
また具体的に「左中間への打球」という言及もあることからセンターからレフト方向への長打が増えることでセンター方向の打球も改善していきたいのではないかと考えています。

終わりに

今回は今年注目の選手の一人として佐野選手について書かせていただきました。
今季もベイスターズ打線の中心に佐野選手は不可欠、復活はチームの勝利に必須です。
キャプテンという仕事を牧選手に受け継いだ今シーズン、佐野選手が昨年の不調を経てどのように進化するのか注目したいと思っています。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?