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「無駄」をつくることが発明の第一歩。

枚方コワーキングHOOP!管理人の中岡ごうです。昨日は、MEDICATの田中さんとお会いしました。MEDICATは、猫ちゃん用のローションやクリームを開発したメーカーさんです。

猫ちゃんの抜け毛や皮膚病の予防などに効果的なことや、猫ちゃんが舐めても大丈夫な商品なので安心。HOOP!にも置きますのでお楽しみに。

さて本題。今日は、「無駄をつくること」についてお話ししたいと思います。

「ググる」便利さと恐怖心


何かわからないことがあれば、まず「ググる」。誰かに聞いたり、図書館行って調べたりしなくとも、だいたい答えは見つかります。昨今では、質問せずとも、過去の検索履歴からあらかじめ答えがみつかるように表示されたりします。めちゃくちゃ便利ですよね。

しかし、便利さの代償として「わからないこと」に対する恐怖心が、より強まったように思います。検索しても答えに辿り着かない日には、ソワソワして寝れないみたいな人もいます。

結果、答えがみつからないような問いを排除し、ググって答えが出るような「問い」が持て囃されるようになります。書籍のタイトルであれば「イケてるビジネスパーソンになれる10のこと」とか「人生を楽しくする20のおまじない」とか、答えが書かれていることを前提としたタイトルにすることで安心感を得られると考えます。

求められる「未知なること」


便利になればなるほど、答えに辿り着かないことに対しての恐怖心は強くなります。一方で、未知なることへの憧れや欲求も強まります。

YoutubeやTVで結末がわかりやすい番組よりも、素人であっても「どんな展開になるかわからない」ようなコンテンツの方がヒットしやすいのは、「未知なる展開」を求める、時代のニーズに合っているからではないかと推測します。最近では「答えがわかる安心感」と「未知なる展開」という二つを掛け合わせヒットしたのが、バチェラーですね。

排除された「無駄」


「便利にする」ことによって「無駄」がなくなります。手間という無駄をなくし、時間を有効活用することができるので有益ではあるものの、「目的が曖昧なもの」や「根拠がないこと」までも無駄とされ、削ぎ落とされる風潮があるのは良くないなあと思っています。なぜならば、無駄や根拠がないことからイノベーション(発明)が生まれるからです。

たった2.5%の味方

僕が何かにつけて勇気をもらっているのが1962年に提唱されたイノベーター理論(60年以上前なのでそのまま現代に当てはまる訳ではないです)です。

何か新しいことをするとき、自身が変化をしようと行動し始めたときにいつも頭に思い浮かべます。

エライ人が考えた理論

この図が何かって簡単に言うと「何か新しいことを始めたときに僕のことを理解し支持してくれる人は、たった2.5%しかいない」ということです。ここからがもっと大事なんですが、逆説的に捉えると「ほとんどの人が反対しないようなアイデアは、成功しない確率が高い」とも言えるのです。

だから、過去にいくつかの新規事業開発に携わった際に「賛成意見よりも、反対意見をたくさん集める」ことを重要視していました。まあだいたい、賛成意見の多い事業アイデアは、すでに近しいものがあったりしましたし。

無駄なことを追求できるコワーキングHOOP!


枚方コワーキングHOOP!に来てもらったら、おそらく無駄なことばかりやってるなと思われる方もいると思います。「なんでこんなことをやるんや?」とおっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、便利さを追求するのではなく無駄なこと、不便なことを敢えて作り出すことによって、何か生まれると考えています。たわいもない話、何も生み出さないようなイベント。狙いも目的もなく、ただその場が楽しいだけの時間をたくさんつくることで何かが生まれるんじゃないかなと考えています。まあでも、何も生まれなくてもみんなが楽しんでくれたらそれで良いですけどね。

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