見出し画像

こどもの頃の「脇役感」とおとなの「主役感」

どーも。枚方コワーキングHOOP!管理人の中岡ごうです。枚方市議会議員選挙で街は賑やかですね。友人の大浜ようすけさんが立候補しているので、当選してくれーと願っています。なお、僕に出馬予定はありませんが、何かの折に清き一票くださいww

さて、昨夜お風呂に入っている最中にふと気づいたことがありましたので、書きます。

内弁慶、外地蔵のこども時代

小学生の頃の僕はいわゆる「内弁慶、外地蔵」。長男ということもあり、家では妹、弟に偉そうに振る舞う暴君、外では心やさしき太っちょ少年、どんなことでもYesと答えるようなこどもでした。

親戚や大人たちに「ごうくんは、よくできた子やなー」と褒められることが嬉しくて、良い子を演じてました。しかし、僕の理想像とは全く異なり、運動、勉強イマイチ。残されていた道は、なんでもかんでもOKと言い、Yesマンとして突き抜けることしかありませんでした。

自分の道を疑い始めた出来事

小6の頃。それなりにみんな、恋心が芽生え始めており、僕も人並みに異性を意識する年頃になっていました。

夏休み明けのことです。誰かが「日曜日に八瀬遊園行こうやー」と言い出し、クラスの中の目立ってる男子3名と女子4名が行くことになったのを横目で見ていました。

が、しかし。誰かが、「女子3人やから、男子1人加えて4対4にしよう」と言い出したことで、たまたま近くにいたYesマンの僕にお呼びがかかってしまったのでした。

あふれるワクワク感

僕みたいなもんでも、「女子と遊園地に行く」というイベントは非常に興味深く、ソワソワしていました。その証拠に前日、頭の中で「実はごうくんがちょっと気になるねん」と言われるシチュエーションを思い浮かべたり、興奮のあまり、お風呂で潜ってワーと叫んだり、相当楽しみにしていました。もちろん、家の中では暴君ですから、そんな心のうちを1mmたりとも出さずでしたが。

当日、集合場所だった光善寺駅前ローソンに30分前に到着。待ち切れず、まだかまだかと気が焦ったものの、あまり早く集合場所に着くと張り切ってるように思われますし、脇役の僕が主役の振る舞いをするのも良く無いと思い、仕方なしに7時に家を出発し、ゆっくりと歩いていきました。普通ならば徒歩15分の道を。結果的に30分前に到着しました。

あぶれる孤独感

8:00頃には全員集合。最後に来たのはイケメンのモテ男子。なんだか場の空気が変わったことを憶えています。ちなみに僕は一番乗りでしたが、男子も女子も「おーごうくん」くらいでしたので、朝から格の違いを見せつけられました。

全員揃って面子を見るとなんだかおかしいことに気づきます。男子が5人いる!僕は、3人だったから呼ばれて来たのに、何度数えても女子4人、男子5人なのです。

どうやら、目立ち男子メンバーの1人が昨夜に来れることが判明し、急遽参加できることになったとのことですが、周りの男女には電話で連絡がされ、僕にはかかってきてなかったのです。「誰かごうくんに電話かけへんかったかいなー」とみんな笑ってましたが、言ってくれたら間違いなく来なかったし、お風呂でワーとか叫ばなかったのにと悲しくなりました。

いよいよ出発。切符を買う頃には既にカップルが成立しており、当然のことながらあぶれる僕。しかも、男子みんなの服装を見ると、履いているのはジーンズやらチノパンなど今風のファッション。僕はテロテロの素材でペイズリー柄の8分丈パンツ。これを買ってきたオカンに舌打ちしました。

見下ろしているのに、見下されている

八瀬遊園は、京阪出町柳駅から叡山電鉄に乗り換え、終着駅にあった遊園地です。ペダルを自分で漕ぐジェットコースターや一瞬で終わる急流滑り、20mほどの高さの上り棒みたいなものがありました。ただ、今は潰れてもうありません。

当時あった乗り物は、ほぼ2人乗り。4対5な訳ですから当然のことながら僕は一人で乗ります。4つ目のアトラクションあたりから次第に4対4との距離が遠くなり、僕は1人で行動することになります。20mほどの高さの上り棒から見る4対4は、クラスメイトではなく、もはや赤の他人見下ろしているのに、見下されてるような気持ちで、「ペイズリー柄の8分丈パンツなんて履いてこなきゃよかった」と自分を責めました。

脇役じゃなくて、主役になりたい

その景色を見てから、俺は脇役で死んでいくのか?と人生を考えるようになります。

決定的に変わったのは中学生の頃、サッカーを始めたことで次第に「自分の意思で決めていくこと」を知るようになったのです。●●のように上手くなりたい、プロサッカー選手になりたい。目的を果たすべく、自分で進路を選び生きていくようになりました。毎日毎日、プロサッカー選手になることを夢見て、雨であろうがボールを蹴っていました

そうこうしているうちに、脇役感がなくなり、僕は主役を生きるようになりました。もう、周りの顔色を伺い、自分がどう見られるかを考えず、自分の思い描く未来に向かって、自分の意思で人生を選択できるようになっていました。

HOOP!は思い描く道を選べる場所

今振り返ると僕の少年時代は、劣等感や孤独感にまみれ、歪んだ自尊心に作られていました。もちろん原因は自分にあったものの、そんな僕に寄り添ってくれる人はいなかったですし、自分を守る術として、Yesマンで生きるしかなかったと今は思います。もしかすると寄り添ってくれる誰かがいたら、Noが言える人生を送っていたのかもしれません。

だからこそ、HOOP!は、そんなに寄り添える場所でありたいなと思っています。老若男女と猫問わず、誰もがハッピーな道を選べるようなコワーキングでありたいですし、主役になれるように支援していきたいと考えています。

今もし、高さ20mの棒のてっぺんでペイズリー柄8分丈パンツの少年を見かけたら、HOOP!に来いよー!って言ってやりたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?