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VPNとプロキシの違いって何?

VPNに少し似た仕組みにProxy(プロキシ)サーバがあります。これはVPNと何が違うのでしょうか?

VPNとは?

前回のVPNについてはこちら。

VPNとは、端末からVPNサーバーまでを仮想に専用線にしてセキュリティを高めた状態にした上で、アクセスするウェブサイトなどに対しても匿名性を保つというお話しをさせて頂きました。

VPNの場合、ブラウザーのみに限らず、端末からの通信をVPNで行うのでブラウザに限らず、アプリの通信に対してもVPN経由でのアクセスが行われます。

例えば、アプリ内部で設定してある通信先のサーバが、海外からのアクセスは受け付けないとなっていると、海外にあるVPNサーバを使っている場合にはアクセスエラーが発生してしまいます。

良くも悪くもになってしまう部分はあるのですが、安全な通信を行いたいためにVPNを使うという目的であれば、なるべく国内のVPNサーバーを選択するほうが良いと思います。

プロキシ(Proxy)って何?

プロキシもプロキシサーバというインターネットの出入り口となってくれるサーバがあって、端末はプロキシサーバを経由してインターネットにアクセスすることになります。

ただし、プロキシサーバーは端末の通信設定ではなく、ブラウザに対して設定を行い、ブラウザで開いたウェブサイトが、プロキシサーバを経由してウェブサイトのデータの送受信が行われるようになります。

VPNのようにサーバまでの全ての通信が仮想専用線になるわけではなく、あくまでも特定の中継点が出来るというイメージなので、通信の安全性を求めるものとは少し違います。

プロキシのメリットは何?

ではプロキシサーバをブラウザに指定することで、何のメリットがあるのでしょうか?

VPNと同様に、アクセスしたウェブサイトに対してプロキシサーバからのアクセスと見なされるので、どこからのアクセスか?ということに対しては匿名性が高まります

また、プロキシサーバにはウェブサイトのキャッシュが保存されるので、基本的にはアクセス速度が上がります。(当然ながらプロキシサーバのスペック次第ですが)

こういうメリットを活かして、例えば大きな会社であれば社内からのウェブアクセスは全てプロキシサーバ経由として、社内の安全性を高めたりネットワークの負荷を軽減させるためにも使われます。

プロキシサーバを使うことでのデメリットは?

ブラウザが中継点としてプロキシサーバを使うだけなので、全ての通信に対して使えるわけではないというのが1点。

VPNのように仮想専用線になるわけではないので、公衆無線LANを使うときの安全性を保つためのものではないです。

プロキシはどんな時に使うの?

会社からこのプロキシを使ってという指定がないのであれば、一般的には特に使う必要はないと思います。

VPN同様、無料のプロキシサーバは存在するのですが、安全性にも速度面でもかなり使いづらいものが多いので、あまり使わないほうが良いと思います。

アクセスがプロキシサーバとなるので、例えば海外のその国でしか見れないサイトを見るのに使うのは良いと思います。(VPNでも同じことが出来るし手っ取り早い気はしますが)

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