民主主義について考える

研究やら就活やらでバタバタしてて、かなり久しぶりに国際協力サロンの勉強会に参加した。
内容も、研究の組み立て方も、すごく勉強になった。これからまた積極的に参加していきたい。

何が「成功」とみなされるのかについて、ドナーによって定義が変わってくるということをしっかり理解しておく必要があると感じた。
多分全く異なるわけではなくて、射程に入れている範囲に差があったり、同じようなことでも抽象度に差があったりすることのほうが多いんだろうと思うけど。

それでも、同じ政治体制を民主主義とみなすのか権威主義とみなすのか、どこまでいったら平和な状態が達成された・戦争の再発を防ぐ体制を構築できたと言えるのかについて、評価が違えばその後の対応方法も全く変わってくる。
評価のための手法や指標含め、まだまだ勉強しないといけないことがたくさん。

でもディスカッションについては、前よりだいぶしっかり参加できるようになったと感じている。
多分大学院でドクターの先輩やら教授陣やらに揉まれているおかげ。

専門知識の有無というより (もちろんそれも大切だが)、専門性の高い・かつ自分があまり馴染みのない話を聞くときに意識して聞くべきポイントや、ディスカッションのときの温度感などが、大学院での日々を通じて感覚的に分かってきたことが大きいと感じている。
これはただ言葉でインプットしてできることではないので、やっぱり経験することは大切ですね。
2,3年後の自分から見たときに、今の自分が偉そうにこんな文章を書いているのを鼻で笑えるくらい、これからも貪欲に努力を積み重ねていきたい。

学部を卒業してすぐに海外の院に行くのは諦めたけど、キャリアのどこかでもう1回挑戦したいなあ。

最近は自分が担うべき役割について考えることが多い。
パレスチナ、ウクライナ、スーダン等、世界中で起こっている危機に対して、今自分はできることを最大限できているのか。
もちろんこれまでも考えてはいたけれど、状況が悪化するにつれて頭の中を占めるウエイトは大きくなっていく。

感情だけで行動してもインパクトには繋がらないし、だから大学院で勉強する道を選んでいる部分もある。
今自分が勉強していることは、長期的に見たときに平和な世界の実現には絶対に繋がるはずだし、これからの自分自身が繋げていかないといけないとも思っている。

でも、今目の前で起こっている危機に対して、結局無力な気がしてしまう。
比較政治学を学んでいる身をしては、このように世界が分散して地域紛争が各地で勃発する状況は同じくらいのスパンで発生しているし、今に始まったことではないんだけど。
そんなことを言っていても、毎日自分たちと何も変わらない人間が、感情を持って大切な人たちの幸せを願う人間が、同じ人間に傷つけられてしまっていて、それを国際社会が防ぐことができていないのも事実なわけで。

それでも、結局小さなことをやり続けていくしかないんだと思う。
当たり前の結論だけど、小さなことの積み重ねが社会を動かすというのも歴史が証明していることだし、それが民主主義の本質だとも思うから。
第二次世界大戦の後、人類がもう戦争を起こさないために頼ったのが民主主義だと認識していて、確かに民主主義は後退しているけれども、まだまだ信じるに値するものであると思っているから。
国際協力に携わる者として、敗戦を経験した日本で政治学を学ぶ者として、そして何より一人間として、民主主義の価値を信じ続けていたいから。

自分の中の葛藤と戦いつつ、微力なれど決して無力ではないと信じて、自分なりに生きていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?