たった一つの行動が。

若かりし頃
まだ私が誕生する前

父と母は大喧嘩して
もう別れようと決めたらしい。
母はこれでもかと罵詈雑言

帰ってきて祖母に
ドヤ顔で これこれこうで別れてきた
と、、、、

真っ青になった祖母
母の罵詈雑言の恐ろしさ 激しさを
知ってる祖母は
別れるにしても このままは申し訳ない
と 父の下宿まで
おはぎを持って 謝りに行ったそう。

3人からそれぞれの角度で
何度か聞かされた話。

そこで父は
このお母さんなら あの人と結婚しても
なんとかやっていけるだろう、と
結婚を決意した運命のおはぎだった
と言う。

かくして 私が生まれた。

おはぎ、、。かぁ。
おはぎ好きなのは それでかも。


これ、やっとかないと後悔する。
これ、やっとけば良かった。が
少ない生き方をしようと思うのは
そんな生まれかもしれない。


息子や娘に縁談。
とにかく邪魔にならないように
邪魔しないように
さりげなく、さりげなく。

子供主導で 添え物で
さりげなーーーーーく。


脇役ではあるけれど
いい味を出すとか
きらりと光、、、ではなく
本当に さりげなく、、、、いきたいな。


おばあちゃんはあの時 
どうしても謝らずにおれなかった

あの人が罵詈雑言と言えば
地獄のような言葉を
投げつけてるはずだからね。


母は言う。
行かんどけば 私の人生
変わったったい!


父は言う。
お前に会えたから
俺の人生の意味はあった。


この歳になっても
母と上手くいかず
父を恋しく思うのは
多分 この辺か、、、、


じゃ何故離婚を選んだか?と
父に問えば
あのおばあちゃんになら
お前を託せたから。と。


それに応え おばあちゃんは
私を育て上げ
曾孫までしっかり育てて
旅立った。

憧れてやまないおばあちゃん。
あっちに行ったら
おはぎ食べながら また
話そう。
あの時のことを。


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