わたしとおんなのこのはなし

 今日、IZ*ONEの4月での活動終了が正式に決定した。  正直ほっとした。きちんと一度幕を引けることに安心した。これはしがないデビュー期から細々応援していたオタクの独断と偏見によるひとりごとである。多分ぐっちゃぐちゃ。    

わたしはIZ*ONEに出会わなかったら今もK-POPのことが嫌いだったと思う。わたしの世界を大きく広げてくれた存在。それがIZ*ONEであり、さくらとチェヨンちゃんだった。

 わたしはマジすか学園4でさくらを知って、そこから今まで5年間ゆるめにさくら推しとしてAKBオタをしていた。今はかなりゆるゆるになってしまっているけど、AKBとして、HKTとしてフロントを張って、プライドを持ってアイドルをしているさくらが好きで、だからプデュに参加していて、無事に2位を勝ち取ってIZ*ONEに2年間専念しに行くと聞いた時はショックだった。

見知らぬ異国へ行ってしまうというのもそうだったし、世界で一番かわいいさくらが2位だったのも実は反感を持った理由だったりした。  わたしはなんでかK-POPが好きになれなかった。もう2018年の時点で再びK-POPは流行りつつあったけど、そんな流行の波に乗りたくないというかなんというか。ファンの雰囲気も好きになれなくてずっと毛嫌いしていた。そんなところに奈子とその当時は見知らぬ女の子だったひぃちゃんと行ってしまうのが複雑で、専任前最後のセンターを張ったAKBのシングルがK-POPを前々作よりも意識した曲だったのも複雑さに拍車をかけた理由かもしれない。

だから見てなかった。つらいし嫌だし。でもyoutubeがおすすめしてきたかなんかでさくらがいるし、と仕方なく見た。最初はさくらと奈子以外分からなかったからこれきりだと思ってたんだけど、さくらにとてもよくしてくれた子がメンバーにいるらしいと聞いたのとチェクラ(クチェンとかいろいろあるんだけどわたしはチェクラ派)のツイートを見かけてチェヨンちゃんを知った。綺麗な金髪、柔らかい笑顔、キレッキレのダンス。この子好きだー!!と一気に落ちて改めてIZ*ONEのことを見始めた。

HKTという安息の地を発ってでもさくらは挑戦したかったし、そんな中ひとりAクラスで練習していたさくらに声をかけてくれたチェヨンちゃんからチェクラが始まって。たくさんの試練を時にライバルになりながらも乗り越えて、二人でIZ*ONEとしてデビューしてくれた。運命だなぁとわたしは思って、二人が十人と描く未来について行こうと思ってIZ*ONEのファンになった。 

 本国の活動を初めて追えたのは「Violeta」期からでさくらが明るい金髪に挑戦しているのを見れたし、黒髪チェヨンちゃんにメロメロになった。曲も最高でドキドキわくわくしながら活動を追ってた。初めて接触に行ったのも「好きと言わせたい」の特典ハイタ会だったし、元来AKBオタなので日本シングルもめちゃくちゃ楽しんでた。 

そんな中で発覚したのがⅯネの不正で、発売前だった「Bloom*IZ」が発売延期になって、そのまま活動が止まった。解散が何度も頭をよぎって、悲しくてやるせなくて、生きた心地がしなかった。けど、彼女たちはまた帰ってきてくれた。本当なら年内に出ていた「Bloom*IZ」を引っ提げて。  たまたまなのかもしれないけど復活してきた彼女たちと「Fiesta」の歌詞がドンピシャで。ずっとずっと綺麗になって帰ってきてくれた。嬉しかった。また会えた。

コロナがうっとおしかったけどそれでも彼女たちは「幻想日記」を発売したりと大忙しで。それをにこにこ見てるのと同時に少しずつIZ*ONEの幕引きの後彼女たちがどんな未来を歩むのか期待に胸を膨らませるようになった。  

ウォニョンユジンのマンネズやチェヨンちゃんは事務所から新グループでデビューするんだろうし、さくらたちはAKBに帰ってまた活動を始めるんだろうし、ウンビオンニやユリはソロデビューかな?とか、カンちゃんも後輩グループができたことだし帰ってもグループ作れるんじゃないかなぁとか、チェウォンがロケパンに入ったら、とかイェナがエバグロに入ったら、とか考えたりとか、ミンジュは女優さんかなぁ?グループやってほしいなぁとか、色んなことを考えるようになって、コロナや活動休止もあって活動期間が伸びてもおかしくはない中で、きちんと当初からアナウンスされていた4月通りに幕を引いて、彼女たち個人の道を歩んで欲しいなと思うようになった。 

女子アイドルは"期限"が短い。もしこのまま活動が延長されれば彼女たちの個人の未来は今より狭まる。もう一度事務所からデビューするのだって簡単じゃない。だからこそ、きちんと、言っていたとおりにおしまいにするのがいいんじゃないかなとわたしは思ってた。むしろ出たのが今日なのが遅いわ!ってくらい。   

でも12月の「one-reeler」の表題「panorama」を聞いた時はさみしくて悲しくて泣いてしまった。離れたくないなぁ、終わってほしくないなぁって思って。

「永遠に覚えていてね 約束よ?」

忘れるわけないじゃん。わたしの人生をがらっと変えてくれた女の子たち、それがIZ*ONEなんだもん。忘れられないよ。何年経っても曲を聴くと思うし、あなた達が歩む未来を見つめるよ。あなた達がカムバックする度に好きを更新してくれて、いつもわたしたちファンを気遣ってくれて。優しくて強くて美しいわたしのだいすきなこたち。この先歩むあなたたちの未来が幸せであってほしい。

 でもおわるべきものがきちんとおわる。だから発表段階では落ち込んでない。これでやっと最後だと思ってオンコン見られる。  最後の勇姿をきちんとその目に収められる。わたしは別界隈だけど担当の最後の勇姿を見られなかったことが本当に心残りで、だからこそオンラインとはいえきちんと見送れることが嬉しい。あと少しで最後のコンサートが開催される。泣くのはコンサート中って決めてるから、今は泣かない。でも今夜はセンチになっても許してくれるよね。  

(2021年3月10日にはてなブログで執筆したものの再々掲載版)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?