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カルロ・ペルコンティというゲーム制作者について

カルロ・ペルコンティって誰だよ

皆さんはカルロ・ペルコンティという人物をご存じだろうか。

これの左の人である。
右はレイアス・ベライドゥニ氏。

当然ながら「???」という方が99.999999…%であることは重々承知である。では、作ったゲームをご紹介していこう。

バーニングロード!!

え?知らん…?じゃあこれならどうだ!

アイアンコマンドー!

これも知らんか…じゃあこれは?

イグゼウス!2もあるよ!

まだまだ作品はあるけど有名なほうなのはこんなもんですね。一応据え置きゲームのスマホ移植とかしてるみたいだけど本体は作ってないので…

ではこのカルロ・ペルコンティとかいう人物は一体何者かというと、
プロデューサー・プログラマー・サウンドをこなすことが可能で、40年ものキャリアを持ち、今なおゲーム業界に身を置くハイパーメディアクリエイターなのである。
Arcade Zone、Toka、HyperDevBoxと多数の企業を興し、多数のゲームを輩出した素晴らしい人物なのだ。

しかし、なぜそんなハイパーメディアクリエイターが日本でまったく注目されなかったのか?その答えは簡単である。

作ったゲームがつまらなかったのである。

彼の作るゲームは多くが苦行、良くて凡庸で簡単なゲームである。
さらには安直なパク…リスペクトが散見され、どれもが元のゲームに理不尽なバランスが追加されたしょうもない味付けがなされている。

例えばカルロ氏開発の「バーニングロード」では、デイトナUSAのインターフェースをまんまパクってたりする。メーターぐらいしか違いがない。

←デイトナUSA バーニングロード→
もちろんバーニングロードの方が後発でパクリである。工夫もクソもねえ!

バーニングロードの挙動もだいぶ謎で、ドリフトは存在せず、ゆるめのカーブだろうが通常ハンドルでアウトに流れていくため、通常のレースゲームの数倍先を見て、スピンするギリギリを調節しながらカーブしなければならないというかなりストレスフルな挙動である。

なんでCPUが前向いてる横で真横カーブせなあかんねん

またカルロ氏開発の「アイアンコマンドー」においてもカプコン開発のパニッシャーをまんまで作ってたりもしている。HPゲージ同じすぎでは?

←パニッシャー アイアンコマンドー→
さすがにポーズなどはまんまではないが装備は非常に似ている。

こちらも元ゲーとはかけ離れた内容になっており、敵を画面外に追いやりパンチでハメるのが定石で、敵はものすごい勢いで後ろを取ろうとする。なおパニッシャーで強いとされる銃などは全く強くない。バットはちょっと便利なのだが。

またEXZEUSにおいても、プラネットハリアーズのパクリスペクトではないかとの指摘を友人に受け、見てみたらマジで一致していた。セガファンなのかァ~!?

←プラネットハリアーズ EXZEUS→
インターフェースが違う成長は見られるものの、3Dシューティングでショップが存在するあたりが酷似。

では、カルロ・ペルコンティ氏に注目する理由とはなんなのか

理由はいたってシンプルである。
こんだけイマイチなゲームを世に送り続けているわけだが、いまだに廃業していないのである。
これは要するに、採算が取れているのではないか?ということの裏付けである可能性が高い。つまり、経営手腕は優れており、なおかつゲームクリエイター側の人間として居続けていたのである。これは素直に評価されるべきではなかろうか。
調べたらHyperDevBoxは半ばペーパー企業と化してたけど

こんな会社を他に聞いたことがないだろうか?
ゲームはつまらないが経営は黒字でうまくいっている…

ワ"!!!!

そう、ゲーマーの間では悪名高いアイディアファクトリーにそっくりなのである。なんてこった…
そして、こんなに経営理念が似ているカルロ・ペルコンティ氏とアイディアファクトリー…相性が悪いはずがなく…

悪魔合体!!!
スカイ・サーファー 爆誕!

そう、両社はなんの巡り合わせか、フランスと日本の垣根を越えて出会ってしまったのである。そんなことある…?
そして両社は良きパートナーとして協力関係になり、様々なゲームを世に排出するのであった…

これは原始家族フリントストーンのレースゲーム(Toka製)の日本語版をアイディアファクトリーから出す予定だったサイト。未発売である。海外版は出たがマジでつまらなさそうだった。輸入で買うと送料の方が高い。わしは買った。

日本進出!ハイパーデブボックスジャパン設立

そして、Tokaとしての仕事は終わりを告げ、カルロは新企業、ハイパーデブボックスを設立する!そして、日本支部も作り、カルロの本格的な日本進出が幕を開けるのであった!

ハイパーデブボックスジャパン 字面が最悪すぎる

これ以降カルロはハイパーデブボックスジャパンとして、アイディアファクトリーとの仕事を進めていくことになる。
なんかよくわからんスマホゲーを作ったり、アガレスト戦記をスマホに移植したり、アイディアファクトリーのゲームの雑務をこなしたりしている。
https://appget.com/c/original/6792/hyperdevbox (インタビュー記事)

しゃるうぃ~☆たころん(海外版)のエンディングより。
カルロの名が堂々と出ている。

そして、そんなカルロは今!

ブロックチェーンゲームを作っている。

おわり。

おまけ 今遊べるカルロ・ペルコンティ一覧

ExZeus:The Complete Collection

Burning Road X(バーニングロードの移植)

Explosive Racing X(エックスレーシングの移植)

Iron Commando(アイアンコマンドーの移植)

Legend (1994)(SFC同名ゲームの移植)

カルロ・ペルコンティが関与しているゲーム一覧


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