「“ズバリ“言うわよ」 #11

昔のテレビ番組で、自分の本音の意見を言う時に「ズバリ」と枕詞をつける占い師がいた。

殴る瞬間にバギッ!と自分で効果音を言っているのと同じ。

「私がこれから言う事は本質をついているからよく聞いてね?じゃあ言うわよ。」ということなのだろう。

このようなレトリックは、話を“わかりやすく”伝えるためには良いのかもしれない。

しかしわたしたちが日常でこのような表現を使う時、当然、実際の現象の多くをそぎ落としてしまっている。

もし、お互いが精密な、現象の屈曲に沿った、リアルなコミュニケーションを求めるならば、レトリックはむしろ邪魔になるかもしれない。

説得しようとしないこと
わかりやすさに頼らないこと
反レトリック

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