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CTAのブルーラインはよく止まる。その原因の多くは、人身事故とか電気系統の故障とかではな…
はるからの電話を切って時間を確かめた。まだ昼の一時過ぎ。夕方のアムトラックに乗るなら、…
「え、うそ……」 勢いよく押した図書館の扉は、ガチャンと大きな音をたてたとたん何かにぶ…
どこにいようと、どんな状況にあろうと、否応なく時間は進む。 それに対して、アムトラッ…
コーヒーショップが開いていてくれてよかった。収穫はあった。さきはホットチョコレート、私…
「なにお前、まだ着いてないの?」 はるの言ってることがちょっと信じられなくて時計を見た…
去年最後に来てからそんなに日数は経っていないのになんだか懐かしく感じる。こんな感覚は数分で薄れるだろうけれど、こんな場所にも案外愛着を持っていたことに我ながら驚いた。 新学期初日の授業はよりによって朝九時からで、マイナス二十度くらいの気温の中キャパスへ向かうと、同じく貧乏くじを引いた学生たちがとぼとぼと下を向いて歩いていた。みんな早く暖房の効いたのあるところに行きたいけど早く歩くと転ぶ。歩道はどこもかしこもアイスバーンだった。寒波はいつもふらっとやってきては街を氷漬けに