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シニア枕草子#15

大学受験は人生の一大事です。
以下は自分の子供の大学受験失敗と浪人から合格までの話です。ご興味がありましたら読み進めてください。

4,000字を超えた長文です。
大学受験関係ない方はスルーしてください🙇🏻。

ウチの子供は県内有数の進学校に、大層努力をして成績を上げて入学しました。
中学校、負けたら終わりの総体県予選までは、学習塾には通っていません。自分は成績を見て、市内の普通科高校に進学すると思っていました。5教科の毎回試験の得点は、平均点でした。
それが、地方大会敗退後、突然450点を課される学区外の難関進学校を受験すると言い出しました。

高校受験まで半年足らず。得意教科の英語指導に、日本とアメリカのダブルのお兄ちゃんに指導してもらって英語検定準2級を合格。他の学区外進学校の国際英語科の試験基準クリア。

「そこなら合格できるんちゃう?」の親の意見無視で、どうしても450点が基準の高校を受験すると言うので、夏休みは塾三昧。11月の基礎学力テストでは、合格得点圏まで50点ほど足りませんでした。

その時、子供が、ご両親が教員、塾無しで1年生の時から、500点満点の495点という、素晴らしい成績の同級生さんから、耳寄り情報を頂きました。苦手教科数学の指導なら◯◯塾と教えて頂いたそうです。

即その塾を体験して、分かる、志望高校行けるかも?と本人が言うので、11月後半に塾を変えて賭けました。

参考までに、
自分の県には、公立校の受験に失敗すると、受け皿となる私立高校は1校しかありません。その私立高校は、毎年1,000人近い受験者が出るそうです。

担任の先生は、1人不合格の1人にならないとは言い切れない。学区外進学校を受験するなら、私立高校も受験するよう助言されました。

「他の高校には合格しても行かない」と本人が言うので、県立高校の1発勝負となりました。賭けは勝てたようで、入試の得点は、その高校での、県内国立大学に合格する生徒さんの入試時の得点と同じ位だったそうです。
ただそれは、高校受験勉強の結果であり、入学後すぐに成績は本来の子供の実力になりました😞。

赤点を取ると、学校から「この成績では留年の恐れがあります。家庭でも学習態度を指導してください」通知を何回か受けました😓。

子供は、学校は行くべきと思うタイプの人間です。小学校の頃、「学校行きたくない。」と言った時に「行かなくていいよ。教えてあげるから」と答えたら、「行きます」と即答しました。
1人2人のいじめっ子がいる学校より、親の圧を受ける家庭学習は辛かったそうです。発言した自分は記憶にないですが、教える時に「何でこんな簡単な問題がわからないか、それが理解できない」。「こんなん全部読んだら覚えられるのに、記憶力が悪いとしか思えない」。子供にとっては暴言責めの指導で苦痛だったそうです😞。非常に申し訳ない。自分がする指導は辛くて、少々しんどくても学校に行く方がマシだったそうです🙇🏻。

少人数の小学校を卒業して、他の小学校と合流した中学校時代。インフルエンザに罹患以外は登校していました。学校サボるという発想は無し。長期休暇中に、部活を休んで、他の部活の友達とハリーポッターの映画に行った時は、担任から自分に連絡がありましたが😅。

通学に時間がかかる学区内の進学校でも、ほぼ全日程出席。それで授業について行けず、赤点なので、担任の先生から、保護者面談では厳しく言われました。休み時間はスマホばかり触ってますが、家で使用時間制限して勉強させてくださいとか、色々😞。

進学校なので、高校2年生の時には保護者面談で、成績に見合う近隣の国立大学を見学。特別やりたい学問のない子供に、第一志望校ができました。

3年生に進級しても、残念ながら、高校内の国立大学推薦枠に入る成績は上げられませんでした。

自力で成績を上げるしかない。子供得意の「同じクラスの成績上位の同級生に勉強方法をきいてみる」作戦。

半年後に京都大学現役合格した方のお答え。塾には通わない。家庭学習は授業の予習と復習。

「流石賢い方は基本スペックが違うんだね」で、終わりました。中学校の同級生の塾を教えてくれた方も、別の難関県立進学高校から旧帝大に現役合格されています。

今更ですが補足すると、
子供は普通科ではありません。
通常より理数科目の授業時間が多い数理科です。授業は普通科より多くて、普通科の放課後に➕1時間。同級生で成績優秀な方は、特別推薦枠で、高校時代に京都大学の指導体験を受けてもいます。そのような方々は予習復習を真面目に取り組めば、京都大学でも旧帝大でも現役合格できるんでしょう。同級生とは言え、よくその方にきいたなと、そちらに自分が驚きです。

予習復習以外に、更に子供は勉強方法を他の同級生にも尋ね回りました。結局のところ、高校受験時と同じく、塾を紹介して頂きました。

そこがスペシャルだったようです😅。
旧帝大受験生のみ個別指導する。
指導する講師は東京大学卒業生の方だそうです。
塾が作成した教材は一切無し。本人達が勉強する中で、わからないことを聞いたら、講師が指導するという方法でした。旧帝大を受験する同級生紹介で、特別に参加させて頂いたそうです💦。

子供曰く、この塾と、塾生のおかげで、勉強のやり方がわかったそうです。本当に残念、入塾が遅過ぎました。

子供の大学受験の頃はセンター試験です。
現在と受験科目や内容、2次試験も違っているかと思います。あくまでも、自分の体験談なので、ご容赦ください。

塾の指導を踏まえた子供なりの猛勉強のおかげか、センター試験は予想外の高得点でした。
一部の国立大学でA判定が出ました。残念ながら第一志望の国立大学ではありませんでした。

子供のクラス担任は、京都大学をはじめ、旧帝大を受験する生徒、他にも担任している受験生の志望校決めの面談を、二次試験出願期限を踏まえ、全員を3日以内に行います。
1人の面談時間は15分。
事前にA判定大学名を把握していたらリサーチして面談に臨んだと思います。

センター試験は自己採点するので、第一志望ギリギリというのは知っていました。面談に向かう車内では、「担任から何を言われても、自分は第一志望の国立大学受験と言うよ」と話していました。

が、いざA判定の国立大学を提示されると、悩みます。何校も次から次へと提示されると本当に😓。

悩みつつ、第一志望の大学と譲らない親と、A判定大学があるならそちらが安全策と、予想外の遠方の国立大学を提示する担任。

15分の時間制限が平行線で終了。
家でよく相談の上、2次試験の受験大学を決めて連絡してくださいと言われました😓。

帰りの車内で、子供に詰められました。「A判定大学があるなら、第一志望でなくても良いやん。そんな大学考えてなかったとか、気候も違う、親戚もない遠方の大学受験やあかん」とか、「しょうもない事ばっかり言ったから時間切れして、先生に悪かった。ホンマにアンタ勝手やな」子供の言葉がグサグサ突き刺さりました。

結局前期日程で、担任お勧め、A判定の国立大学を受験。後期日程で同じく担任お勧めの公立大学に申し込みました。

前日到着で、初めて行った大学。試験当日、自分が出願した科が何科なのか、A判定の科が複数あり迷いながらの出願だったため、本人が覚えてなかったそうです😞。

卒業式は合格発表前に行われます。
記念撮影では合格したつもりで、満面の笑顔です。

が、
合格発表当日。ネット画面に受験番号が無い。何回見ても無い。

その大学の合格者数は15人。A判定だからといっても絶対ではありません。合格確率80%以上の得点者は全てA判定です。受験は他の受験生との相対評価です。受験した人のうち上位15人しか合格できません。子供は、その中に入れなかったという事です。

後期日程の受験大学では、子供の同級生のうち、4人が受験会場にいたそうです。全員前期日程で不合格だった生徒です。みんな前期日程不合格で、心が折れていたそうです😞。

子供は、私立大学を受験してなかったので、その中の1人と、一緒に仲良く県内予備校で1年を過ごしました。

浪人生活でも、予備校を欠席もサボりもせず、通いました。
帰宅すると食事、入浴、部屋に戻って勉強は、多分集中出来なかったと思います。当時は耳の聞こえが悪い父が同居していました。毎日毎夜子供の部屋の真下で、大音量で、テレビ、ラジオを聞いていました。子供曰く、「家は勉強ができる場所でない。」との事でした。自分も、夜間の大音量のラジオには辟易していましたが、厳しく注意はできませんでした。

話が逸れますが、
父は、姉の家に移ってからは、近所迷惑だからとの苦言を受け入れ、イヤホンでラジオを聞いています。隣家の迷惑って言いやすい。ポツンと一軒家では、眠れないのは家族だけなので、言えませんでした😞。

子供本人は、予備校の自習室を利用していました。高校時代より勉強時間は減りましたが、一応努力していました。

2回目のセンター試験。自己採点結果で、高校の同級生の中で5人いた浪人組の中で、第一志望が同じ大学同じ学部の方が同点と発覚。

センター試験の点数は、子供は現役受験時とほとんど同じでした。同級生の方は、予備校の寮に入って勉強漬けの浪人生活で寧ろ点数は下がっています😞。

高校の時の担任からは、2次試験の受験大学は自分で決めたら、何も言わないという事でした。

2人とも合格しました🈴。
第一志望の国立大学は、合格人数が150人です。受験科目は、自分で選択する一科目のみ。予備校の先生も、この得点なら絶対合格できますよっておっしゃいました。
それなら、2人とも、現役合格していただろうと思います。

大学受験は、現在でも後の就職などに大きな影響を与える、人生の大イベントです。

入学式前までは、子供は高校の同級生と一緒にいましたが、浪人生は自分達だけで、肩身が狭い学生生活になるかもしれないと不安だったそうです。

「国立大学は、浪人生は一定数いるよ」と説明しても、実際に浪人した他の同級生に会うまで、不安を払拭できなかったのです。

結局浪人組の友達が自然とできて、大学4年間仲良く大学生活を楽しんだようです。

しかしながら、親として、未だに根に持ってます。人生を左右する大学受験を15分で決めろは、無いんでは?

高校2年から第一志望大学はありました。それも担任の紹介で大学見学に行って決めたのだから、受験時に迷わせないで欲しかったです。

どちらにせよ、全て過ぎ去った話です。浪人の1年間、現役合格した場合より、子供と長く一緒に暮らせた事を感謝しようとは思っています。

これから大学受験を経験する方や、その保護者の方には、受験に際しては、特に募集人数、受験科目に留意する事。AやBという判定は鵜呑みにしないよう、後悔のない受験大学決めをお勧めします。

とんでもない長さになりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
よろしければご意見をコメント頂けると嬉しいです。



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