「超・学校法人 スタア学園」を読み直してみたら田嶋よし子が可愛すぎた
自分は父の影響から昔の漫画を結構読んでいた。最近ふと思い出してすぎむらしんいちの超・学校法人 スタア学園を読み直したんだけど田嶋よし子ってキャラがすごく可愛いので語りたい。
まず超・学校法人 スタア学園って何?って人が大半だと思うのでまずは大前提の作者とあらすじについて説明する。
すぎむらしんいちって誰?
作者のすぎむらしんいちのことを知ってる人はサブカルが好きとか漫画マニアだと思う。
詳しい経歴や作品についてはwikiに書いてあるけど主にヤンマガで連載をしていた人。内容も結構大人向け。平凡な主人公が突飛な環境に置かれて主人公は四苦八苦するみたいな漫画は他にもあるけどすぎむらしんいちの作品は本人が1人リレー漫画と称するくらいの次から次へと読めない展開が特徴。
例えば「ホテルカルフォリニア」(誤記じゃない)という作品では、「ホテル従業員の若者がオープン前の山奥のホテルに集合して研修を受ける。しかし社長は夜逃げしていた。ホテルに続く道も地滑りが起きてホテルから出ることもできない」という設定だった。最初は若者たちはホテル内で好き勝手をしている話が進んだ。しかし、ここから次々と突飛な展開が続く。夜逃げした社長の取り立てにヤクザがやってくる、近所からは社長と争っていた老人たちがやってくる、最終的には警察がホテルを包囲するなど、まとめて書くとこんな感じなんだけど単行本を読むと、今までとは違う展開になる->その展開で進む->しかし最終的にはまとまる、という不思議な話の流れになる。
起承転結のうち、転の部分が次々と進む、しかし最終的には上手くまとまって結が来る。何を言っているのか分からない人はぜひ読んで欲しい。
超・学校法人 スタア学園ってどんな話?
ホテルカルフォリニアは5巻しかないけどスタア学園は全21巻なので本当に次から次へと色んな展開が進んだ(不思議なことに最終的にはこの転の部分がまとまっている)。スタア学園のあらすじは、
このようにコキジは随分と冴えないを通り越して悲惨である。
しかし、色々あって芸能人を要請するスタア学園に入学することになった。ここからコキジも芸能の道を進んでいく、という話。
ここから本題に入る。このスタア学園の中でも自分は特に田嶋よし子というキャラが好きだ。
田嶋よし子ってどんな子?
田嶋よし子は友達の春川くららとスタア学園に入学した。スタア学園は星、月、花、土、虫とクラスが分かれていてデビューは月以上からになる。
よし子は土組だったが最終的にコキジと同じく月組になる。
当然のことながらコキジ(それとコキジの友達の仲本浩二)と絡んでいくことになる。
初登場時のよし子
初期は後期に比べるとやや身長が高く書かれてる(コキジもだけど)。
それとくららという名前と外見からハイジのパロディ的に描かれてる。
コキジとのファーストコンタクト
友達のくららに誘われてスタア学園に入学した。しかし、クラスはよし子が土組でくららは花組と別れてしまった。
休み時間にくららのクラスへ会いに行くも他の生徒に場違いと言われてしまい、校舎裏で泣いてしまう。ここでコキジと初めて会った。
ちなみにこの時コキジはアイドルグループのスニャップとして有名になっていて天狗になっていた。連載初期からは想像できないくらいに自信に満ちている。
メインキャラの道へ
上記のファーストコンタクト以来彼女もメインキャラの1人になっていく。別の話(時系列的には1日の出来事)でコキジと絡んでいくことになるがそこでも彼女はコキジに巻き込まれていく。
スタア学園は生徒も先生も濃ゆいキャラの集まりでありコキジも彼らにしょっちゅう無理難題を押し付けられ、命令され、ボコられている笑。
スタア学園の校長の娘の赤木麗華もその1人だ。新入生の春川くららに嫉妬して何とか芽を潰そうとする(ちなみにこの時硫酸を上からかけるというどう考えても学生がやる悪戯のレベルを超えたことを思いつく。)
コキジに反対され、くららの用を足してる写真をコキジに撮ろせようとするが間違えてよし子が入っている個室を撮ってしまった。
ファーストキス
上記のように写真作戦も失敗に終わった。しかし、コキジはこの写真を落としてしまう。どう考えても処分しないとまずい(取ったのがコキジとバレればスニャップの一員としても解雇、退学にされるだろう)。
写真を探していたところよし子に遭遇。一緒に落とし物を探してくれていたところに学校で飼ってるペットの犬のケンケンの足元にあった。よし子がケンケンのほうに振り向きそうだったので呼び止めた(ここで弾みでキス!)
ちなみに写真は何とか奪還できた。
すごく純情
キスの1件からコキジに惚れるようになる。
スタア学園の演技試験に合格すればデビュー可とみなされ月組に行けることになった。ここでも月組になったコキジと同じクラスになりたいと思っている(ちなみに後述のように月組に入ることが出来た)
仲本との恋愛描写
コキジの友達の仲本はコキジが有名になっているのを嫉妬してスタア学園に入学した。最初はただの変態だったがよし子に惚れて以来、彼女の純情さに感化され徐々に彼も変わっていった。
この恋愛描写は個人的にすごく好きで仲本とよし子を主役に漫画を描いてほしいぐらい。まずは仲本とよし子の出会い、2人の仲の進展について書いていく。
仲本との最初の会話
仲本が川に流したダッチワイフを人がおぼれていると勘違いして助けに行ったよし子。彼女がおぼれていたので仲本も(何故か)背泳ぎで救助に向かった。
この後によし子を自宅に誘って風呂と食事を提供した。よし子が家に帰ろうとしてところ、仲本はストーカーする(しかも彼女に盗聴器を仕掛けていた)。そこでよし子がコキジに惚れていることを知りショックを受ける。
よし子に良いところを見せたい
コキジに頼んでよし子を密室で襲わせ自分が助けに行き、よし子に良いところを見せようとするも失敗(最低だな…)
その後、仲本が通っているお笑いコースでは試験が行われることになった。生徒の前で漫才を行い生徒たちはその出来に対して「星、月、花、土、虫」
のカードを掲げて評価する。そのカードが一番多い組に入ることになる。
しかし、ここで校長から下ネタは禁止だと注意事項が言い渡された。
つま先から頭の先まで下ネタだらけの仲本はいきなり大ピンチだ!最終的には開き直りアドリブで突っ走り見事月組に入ることになった。
よし子を助けたい
よし子達が通う演劇コースも試験が行われた。内容は保健室でもろセクハラをしてそれに対して生徒がどう反応しているかを試験官が評価していた(今なら当然コンプラ違反になりそう)
よし子に与えられた課題は「超能力を持った少女が追われて保健室に逃げ込んだ」という訳の分からない設定。仲本の隠れた手助けもあり演技が評価されよし子も月組に入れた。
仲本が喜んでいたのもつかの間、(本当に予想外の)ひょんなことからよし子に渡したお守りの中の盗聴器も、自分の実力ではなく仲本が手助けしたこともバレてしまった。
一晩明けて仲本はもうスタア学園も辞めると自暴自棄になる。しかし、そこに思わぬ来客が来る。よし子だ。
月組になれたのは偶然でもやるだけやってみると決意したようだ。
よし子との仲も進展
ここからよし子と仲本もカップルの描写が増えていく。
10巻の終わりでよし子が温泉旅行を当てて仲本と旅行に行くことになった。11巻では更に関係を進めていくのでぜひ読んで欲しい。
温泉地の秘宝館でひと騒動が起きる(コキジの父親も再登場する)。ところでよし子って一応性の知識はあるんだなって思った。
(仲本がよし子を襲おうとすると「初めてだから」とか言ってるあたりは年相応の知識は持ってる様子)
余談
このスタア学園は本当に先が読めない。でもだからと言って人物描写は疎かにしてないしむしろ人物の心情が細かく書かれてると思う。
作中にコキジが映画監督になった時に仲本が「創造の神はディテールに宿る」と言って細かい点に気遣うことの大切さを指摘していた。作者も意識しているのか分からないけど細部を大切にしているように見える。
作者的にもよし子はお気に入りだったんじゃないかと思う。
上記のように作中での出番も結構ある。本編にあまり関係ないような場面にも登場している。
それに扉絵にもちょいちょい出ている。
最後に
ここまで読んでくれてありがとう。正直この漫画は知る人ぞ知るみたいなメジャーなわけじゃないけど本当に面白いので読んで欲しい。よし子が好きになった人いたらぜひ語り合いたい。
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