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ネットがない時代の外国語学習

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江戸から昭和20年代あたりの外国語学習についてまとめ
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江戸時代のオランダ語勉強: 蘭語通詞の生活、日々の勉強

江戸時代のオランダ語勉強: 蘭語通詞の生活、日々の勉強

江戸時代に長崎には出島があり、そこではオランダ人達が住んでいた。通訳を担当していたのは長崎通詞だった。長崎通詞は江戸通詞から舌人と呼ばれるぐらい蘭語会話に精通していた。今のような便利な外国語教材も無かった時代に彼らはどうオランダ語を学んだのか片桐一男の「阿蘭陀通詞」から学んでみる。

オランダ通詞の日々の業務基本的には、
1) 長崎奉行・長崎奉行所に対する仕事
2) 長崎会所ならびに長崎町年寄等役

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戦前の外国語学習: ロシア専門家養成機関 ハルビン学院

戦前の外国語学習: ロシア専門家養成機関 ハルビン学院

個人的に敵国の言語を学んだ語学将校の話が好きでよく読んでいる。
ここでは第二次世界大戦中に満州国に設立されたハルビン学院の入試や授業の様子をまとめる。

断っておくと授業はどういうものだったのか、外国語を学ぶ苦労などそっち方面をまとめる。自分は外国語を学ぶことが趣味でネットもないCDもない、洋書も今より出版されてない、ネイティブに中々会う機会もない昔の人はどういう勉強をしたのか興味があるからだ。

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