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【エスプレッソマシンのメンテナンス/抽出部ガスケット交換】

みなさんこんにちは。

バリスタの青木です。

本日は抽出部ガスケット(パッキン)交換について詳しく話していこうと思います。

※内容はプロ向けですのでご注意ください

エスプレッソマシンを扱ううえで、日常のクレンリネス以外では一番挑戦しやすいメンテナンスではないでしょうか?

今回は『LA CHIMBARI社 M39/DOSATRON』での交換です

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まず、用意する工具、ガスケット、ダスター

メーカーによって変わってくると思いますので、自分でやる場合は必ず各メーカーさんに確認しましょう。

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マシンのカバーを外します。

この時に普段できない内部の清掃、カバーの清掃ができます。細かな汚れが溜まっていたりするので綺麗にしましょう。

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グループヘッドを取り外していきます

3点のビスで留まっているので、まず正面のビスを六角レンチで外し、

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後ろについてる2つのビスをスパナを使って外していきます。

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思った以上に力が必要です。マシンを支えながらしっかり力をかけて外していきましょう。

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取り外したグループヘッドです。汚れはそんなに酷くないです。

汚れがひどい場合はコーヒーマシン洗浄漂白剤のお湯で付け置きしましょう。

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こんな感じで、30分ほど置いてよく洗えばピカピカになります

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こちらがグループヘッドを外した状態

ガスケット(パッキン)を外します。

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吸着が強いので、マイナスドライバーなどでゆっくり隙間を開け外します。

強い力をかけるとマシン内部を傷つけてしまうので慎重にやりましょう。

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6ヶ月使用したガスケット(パッキン)です。

基本的には高圧、高温のマシンに付いている部品ですので、耐久性は強いものですが、使用の仕方、経年劣化で確実にダメージが蓄積される部分です

大きなダメージはありませんが、ここが劣化してくると、お湯が漏れたり、ひどい場合は中でガスケットが割れてたり、ということもあります。

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ガスケットが付いていた抽出口を綺麗に掃除します

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新しいガスケットをつけ、グループヘッドを戻し、

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この3点のビスをつけるのがかなり大変で、結構力が要ります、ポルタフィルターをはめてグイグイ力をかけるとハマりやすいですが、重労働なので覚悟してください

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しっかりビス留めをしたら終了です。カバーを組み立てて戻します。

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以上、ガスケット交換でした。

※ マシンは電源が入っていない状態で熱を帯びていない時に交換しましょう。ガスケットは熱で膨張するので外しにくくなるようです。あと単純にグループヘッドなどは熱くて触れないですね

ただ、まずは基本メーカーさんに相談することをお勧めします。

親切なメーカーさんは作業説明書を作成していますので、それに基づいて作業ができますよ。

デメリットとしては、

●マシンにもよりますが、結構力がいる作業ですので、交換できなかった場合は、メーカーを呼んで復旧まで時間がかかる

●作業中にマシンの他の部分に傷を付けてしまって故障してしまう

などのリスクもあります。

メリット

○個人経営の方は特にこれができると経営面ではコスト削減になります

○マシンの構造を理解してくということはバリスタにとって重要な要素となります

そして、これによって気づくことは

○日常のクレンリネスがきちんとされているか

○普段のマシンの扱い方が雑でないか

○その他の消耗品や部品のエラー(異常)に気が付ける

などなど

細やかなメンテナスはとても大事です、

【お客さまが飲む一杯のコーヒーのクオリティに繋がっていきます】

技術や知識を磨くだけでなく、クレンリネス、メンテンスにも取り組んでいきましょう。

それでは!