何者

とりあえず本の感想をちょこっと

朝井リョウさんの「何者」を読んだ。
実は2回目なんやけど、前はたぶん中学生とかやったから、
就活を身近に感じる年齢になってから読むとまた刺さりますな。
自分は何者なのか、特別な何者かになれるんじゃないか、
自分をどう見せていくべきか、自分は何がしたいのか。
自分の身にも覚えがある自問自答が詰まってる感じがする。
何が正しいとかそういう次元じゃないけど、
その場その場の最適を模索せんとあかん。
でもその模索がどう転ぶかわからんし、
自分に嘘ついてかっこつけて模索してるふりをしてしまうかもしれん。

自分って何者?
って迷ってしまいそうな作品。
ほんまに傑作やと思う。
初読時の衝撃は忘れられん。

ということで、お前は何者やねん

じゃあ、私って何者?
今までの私は、
真面目、努力だけは人よりできる、楽器がそこそこ吹ける、部長とかやっちゃったりする。
こんな感じ。
特に、努力とかそういうところは結構誇りにしてきた。
受験期が最たるものやな。

ところが今は、
家にいても、だらだらスマホ見て、楽器はそこそこで良いやと思っちゃってるし、努力もできなくなってる、まず、勉強ができなくなってる。
アイデンティティとしてたものが崩れ去ってるんよね。

元々自己肯定感は低いから、
不器用やし、どんくさいし、たぶん何においてもセンスは無いし、コミュ障やし、あんまりおもろいことも言えん。
「でも、努力だけはできる」
って言えてたのに、その唯一の砦がなくなってかなりつらい。

元々努力できるんやったら、
今もちょっと頑張ればできるんちゃうん?
って思うやん?

完全に無気力でそんなエネルギーはどこにもない。
自分のために努力するの苦手やし。

そんなわけで、
自己肯定感底辺。
楽しいこともない。
バイトは適当にやってるしそもそもモチベない。
無気力。何も進まない。

+のときと
ーのときがある自覚はあるけど、
明らかに-が増えてきてるなぁ。

でも、うつ病とか調べてみても、
ここまでひどくないしなぁ
自分が弱いだけなんかなぁ
で終わってしまう。

今はまだ耐えれてるけど、
これ、こっからの人生でずっと続くと思ったら
まあまあしんどいで?

なんか新しいことでも始めてみるか?
(重い腰に阻まれる音)


ほな、また。

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