妊娠高血圧腎症で出産した話の詳細（鉗子分娩、癒着胎盤）

計画分娩で38週に出産

リアルタイムでメモしてました。
結論、38週目の月曜日から陣痛促進剤を服用しましたが、4日後（0時を回ったので木曜日）に産まれました。
痛かった、めちゃくちゃ苦しかったはずなのに、全然痛みや辛さの記憶がない。生物の神秘に触れました。
産後は浮腫みとの戦いでしたが、血圧はスルスルと下がっていって退院後の検診では正常値にまで戻りました。

分娩誘発剤の説明

膣剤：プロウペス®膣溶剤という子宮頸管を熟化させるもの。綿みたいのをつめて12時間経ったら紐で引っ張って抜くらしい。張りが強すぎて結局途中でやめた
陣痛誘発・促進剤：点滴、12mlずつ上げて120まで流す
血圧降下剤：錠剤

1日目

6:30ごろ　血圧測定＋シャワー
7:15ごろ　朝ごはん
7:30ごろ　内診
8:30ごろ　膣剤開始
10:00ごろ　痛みあり
10:30ごろ　10分切る(本陣痛)
12:30ごろ　張りが2分以内に、モニタでもわかるようで声をかけられる、昼食は3割ぐらい食べた(羊羹美味しかった)
12:55ごろ　張りがかなり強くなる
13:25ごろ　膣剤を抜く、(子宮口の開き具合観察で痛すぎて爆笑する)張りの様子を１時間観察
14:25ごろ　張りは収まらず引き続き観察、トイレ
14:30ごろ　破水(昨日の夜か朝にちょろっと出た気がするが気のせいだと思ってた、赤くもなかったし尿漏れかも)
おしめ当ててもらってる、結構流れ出てる

→膣錠開始してからの痛みが結構あった、けど死ぬような痛みでは無い、生理痛みたい？と表現できる、腰の鈍痛と下腹部の痛み(足を良い位置に動かさないとずっと痛い)

15:30ごろ　痛みが変わったかも、降りてきてる感じ
16:20ごろ　内診　朝と変更なしでまだ指一本分
17:00ごろ　トイレ　吐き気
眠くてウトウトしながら陣痛に耐える
18:30ごろ　夕飯、梅ゼリーとオレンジとインゼリー的なもの食べた　張りの山が大きく強くなる　昼とは違う痛さ
19:00ごろ　ウトウトしながら陣痛に耐える　痛くて目が冴える　込み上がってくるものに気をつけないと吐く
20:00ごろ　間隔が5〜6分になってくる　その後熱が上がる
2:00ごろ？　熱が高いので点滴投与(水分)
ウトウトしながら陣痛に耐える　10分前後

2日目

6:30ごろ　シャワー
7:00ごろ　内診
8:00ごろ 朝ごはん　ソフールとお茶　持ってきたインゼリー　血圧を下げる錠剤を服用
9:00ごろ　陣痛弱め
9:30ごろ　陣痛促進剤と水分の点滴開始
だんだんと痛みが強く、間隔が短くなる
強い痛みだと悶えるぐらい
14:00ごろ　夫が立ち会いできるか来る
15:30ごろ　陣痛促進剤やめる
痛すぎて寝ながら痛みを緩和→とにかく寝る　痛くて目が覚めるけど寝る　時間を潰す　意識を痛みに集中させない
辛すぎて明日帝王切開にしてもらえないか本気で悩む
17:00ごろ　助産師さんが進行度をチェック　4割程度まで進んでるとのこと　陣痛治まる
17:30ごろ　先生の内診　展退は9割ぐらいまで進んでる　精神的に回復する
18:00ごろ　夕飯　白飯半分とキウイとゴボウとツナの和物半分食べる　明日から陣痛食に変えてくれるらしい
19:30ごろ　身体を拭いて着替える　歯を磨く
20:00ごろ　点滴　心音確認
21:00ごろ　のんびり過ごす　陣痛がないと精神的にも安定してくる　陣痛再開してくる
夜中　緊急帝王切開の人や出産の人でバタバタしてて寝れず　
ずっと3分間隔ぐらいで痛いんだが？？
間隔が短くても子宮口が3～4開かないとダメらしい

3日目

6:10ごろ　体温　血圧　採血　尿検査　赤ちゃんの心拍　痛みは強くないが陣痛はあり　差し入れのこんにゃくゼリー一つ食べる
7:20ごろ　内診　昨日と同じで3〜4ぐらい
7:30ごろ　朝ごはん　陣痛食　タカナシのヨーグルト(ソフールみたいなやつ)、アップルジュース、ミニおにぎり4つ(2つ食べた) 血圧を下げる錠剤を服用
8:00ごろ　洗面
8:30ごろ　仮眠　この時間が一番静かで寝れるかも
9:00ごろ　赤ちゃんの心拍　今日はあぐらスタイル　熱37.9
9:30ごろ　促進剤開始　24で陣痛10分おき
12:00ごろ　診察　朝と変わらず　帝王切開も視野に入れて

ここからは出産後に記載

12:30ごろ　昼ごはん　ミニおにぎり　バナナ一本　ジュース？(忘れた) 寝てるのも辛くて立ってる事にする
13:00ごろ　子宮口が6ぐらいまで広がる
14:00ごろ　夫に連絡
14:30ごろ　夫病院到着　検査など
15:00ごろ　悶えタイム　とにかく声を出して自分にも今日産むぞと言い聞かせる
15:30ごろ　夫が陣痛室入室
16:00ごろ　促進剤追加　陣痛が3分切る
18:00ごろ　夕飯　ミニおにぎり　オレンジジュース　タカナシのヨーグルト　帝王切開も視野に入れて口を付けず　子宮口が開いてからミニおにぎりは1つだけ口をつけた　オレンジジュースとヨーグルトは翌朝食べた
助産師さんや先生に刺激してもらう
ずっと上手く逃してた吐き気が遂に抑えられず　3回ぐらい吐いた　水分ばかりだったのでほぼ麦茶が出てきた
20:00ごろ　排便感あり　夫に尾てい骨を押してもらう(拳で)
22:30ごろ　分娩室に移動　促進剤追加　赤ちゃんが四つん這いになってる？　陣痛が徐々に弱くなる　痛みがわからないためモニターの陣痛のタイミングでいきむ　促進剤と血圧の上昇を抑える薬が競合してるかも疑惑　乳頭刺激とツボ刺激で陣痛誘発
23:45ごろ　夫入室　異常分娩と判断　吸引を試すも出てこず　夫は退出してロビーで待機　鉗子分娩に切り替え
0:01出産
陰部の縫合　結構広範囲　胎盤の除去　癒着胎盤と判明　出血1.2L　出血量が多いが会話がしっかりしてると言われ安心
鉗子分娩の影響説明　目の横にタンコブ程度　吸引で頭が伸びてる？
胎盤を見せてもらう　卵膜3枚　へその緒が太い　過捻転ぎみ？
夫と我が子と過ごす　夫帰る
初乳を与える
3:00ごろ　入院病室に戻る　心電図　30分おきの血圧測定　点滴(血圧を抑える　抗生剤　痛み止め　鉄剤) カテーテル　酸素濃度
手足の浮腫みがすごい　顔がパンパン　起き上がると耳が聞こえづらい　車椅子で移動

全然産まれてこなかったyo

お腹の中気持ちよかったのかな。
40週までお腹の中にいたら4kg近くになりそうなぐらい胎児は順調に育ってました。
ちょうどコロナ収束で立ち会い解禁時期だったのでそれは運がよかったのですが、鉗子分娩になっちゃったので生まれる瞬間には立ち会えませんでした。
最後は「もう無理力めない」と言いつつめちゃくちゃ力んだら出てきたから、気合いでした。

産後も浮腫みとの戦い

産前もそうでしたが、産後も数日はパンパンでいつもの状態ではスニーカーが履けませんでした。（転倒防止のためサンダルNGでシューズを履く必要があった）紐をゆるゆるにして裸足で履いてましたが、そのほうが転倒するのでは？という感じでした。
浮腫みの度合いは顔は二重が一重になるくらい、手は握ると痛い、足は戻ってこないスクイーズみたいに中身のジェルが移動してる感じで、よくマッサージに行って「むくんでますねー」とか言われるのが「え、そんなの全然むくんでないですけど？」の領域までに到達。足は象足ってこんな感じかなーというはれぼったさでした。
産前1週間は減塩で過ごしてたので味気のないThe病院食を食べていたのですが、産後は普通食＋母乳をあげるカロリーが足りなくなるので確か朝晩2回おやつが出てて、塩味最高！むしゃぁってなってました。
あと、朝ごはんで袋入りのパンが出ると引き出しにジャムと一緒に取っておいて、食べたりしてました。良い子は真似しないでください。たぶん怒られちゃいます。
血圧は徐々に降下していって、退院直後はちょっと高いかなぐらい。退院後の検診では正常値に戻ったので一安心でした。

産後1週間の入院は現実なのかよくわからなくなった

これは高血圧腎症に関係ないとは思うのですが、精神的な不調というかなんというかがありました。
一定の温度、降り続く雨、隔離された病室、母親同士の交流はなし、テレビなし、コロナの影響で面会NG、やることは体を癒すことと赤ちゃんのお世話だけという特殊な環境で1週間過ごしていたので、現実味の喪失、自分が一体、今何をしてるか、生きているのかシミュレーションなのかみたいな感覚に陥りました。

おまけ

モニター
赤ちゃんの心拍とお腹の張り具合、張りの間隔が確認できる　赤子は一度も危険水域にならず元気でいた　破水してたのに大丈夫なんだな

現場
陣痛室に3日もいると何人もの母たちを迎えては送って、中にはその場で帝王切開になる人もいて同意書書いたりと、産婦人科の現場は本当に大変そうだった　かく言う自分も3日目に産まれてなかったら帝王切開になってた　昼間は穏やかなことが多く、みんな出産して自分しかいないときもあった　満月だったとか関係あるのかわからないけど、夜に生まれる人が多かったな

出たもの
血液　1.2L程度
胎盤　600g程度
赤子　3300g程度

出産0日目
6:00ごろ　体調確認　出血など
頬、後頭部、首、肩甲骨の筋肉痛
腕の筋肉痛
お腹の痛み
陰部の痛み
お尻の穴の自制が効かない

体重
入院時　62kg
陣痛開始日　60kg
退院後3日目　52kg
退院後4日目(服なし) 49kg
その後　内緒