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池谷裕二さんの文章がスキ

わたしは、脳科学者の池谷裕二さんの文章が好きです。


ファンです。なぜって?

すごく優しい気持ちになれるからです。

お子さんを観る視点も、説明の仕方も優しくってとても読みやすいんです。

最近では、テレビでもコメンテーターとしてみかけるようになりました。
でも正直、コメンテーターの彼より、文章を書いている池谷裕二さんが好きだな〜と思ったりします。

テレビでは、本のあの感じがうまく出せていないので、もどかしく思ってしまうのです。なぜか変な親心をだしています。迷惑なファンですね。

さて、そんな池谷さんの本で、特に好きな本があります。

「パパは脳研究者」 子どもを育てる脳科学という本です。


僕がこの本を知ったのは、尊敬するK先生が自分のお孫さんが生まれるときに、自分の娘さんにプレゼントしたら「もっとはやくちょうだいよ」と言われたと愚痴をこぼしているのを耳にしたからです。ああ、可愛そうなK先生

内容は、ご本人にお子さんが生まれて、父親として、脳研究者としてお子さんの様子を観察・解説してみようという試みの本になっています。

4歳位までの発達を「あ、こんな風に育つんだ」という流れだけでなく、「なぜこう発達していくの?」という前後のつながりも教えてくれます。

そして、脳科学者としての知識と、父親としての葛藤が読みとれるので、お母さんたちだけではなく、世のお父さんたちにも読んでほしい本です。

そして、なんだかよくわからないですが、最後には感動で泣けてきます。


「感覚は世界を知る手がかり」

わたしたちは生まれてから、感覚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・固有受容感覚・前庭感覚)を通してしか世界を知ることはできません。なぜなら、脳みそは固くて暗い頭蓋骨の中に大切にしまわれているから。

前庭感覚、視覚について興味のある方はこちらも御覧ください。


感覚統合理論(こどもの発達領域でポピュラーな治療理論)のリーフレットを作ったときに、どうやったら、一般の人にもわかりやすいかな?(私はこどもの発達領域の作業療法士をしています)どうやったら発達とつながるイメージになりやすいかなと考えていたときに「感覚は世界を知る手がかり」というキーワードを思いつけたのも、この本のおかげです。

ふと、久しぶりにこの本を手にとってみて、池谷さんの優しい言い回しや、相手を思いやる気持ちは、僕の支援の仕方(お子さん、保護者さん、支援者さん)に大きく影響を与えているとしみじみ感じたので、今回紹介してみました。

穏やかで優しい気持ちになれることって大切ですね。

ちなみに7月に文庫版がでたそうなので、ちょっとお安く購入できるようです。

おすすめです。

あなたのわくわくが満たされますように。

それでは、また明日。

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